概要
本お知らせは、WebSAM NetvisorPro V 3.0~6.0 または、3.0~6.0のバージョンから 6.1以上 にバージョンアップした環境において、リモートログイン機能の利用時に通信不正が発生する問題についての情報です。
対処が必要となる製品がインストールされているかを確認する方法
以下の定義ファイルにおいて、 "SSHECHO=ON" 注1 の設定が行われている場合に本事象が発生する可能性があります。
- <監視端末のインストールフォルダ>\
Svc\sg\NvPRO\RMAPI\NvPROrlogin.ini
- <マネージャのインストールフォルダ>\
Manager\Svc\Common\sg\NvPRO\RMAPI\NvPROrlogin.ini
対処が正しく適用されていることを確認する方法
以下の定義ファイルにおいて、 "SSHECHO=OFF" の設定が行われていることを確認してください。
- <監視端末のインストールフォルダ>\
Svc\sg\NvPRO\RMAPI\NvPROrlogin.ini
- <マネージャのインストールフォルダ>\
Manager\Svc\Common\sg\NvPRO\RMAPI\NvPROrlogin.ini
発生条件
以下の全ての条件に合致する場合に問題が発生します。
- NetvisorPro Vのバージョンが 3.0.0.9 ~ 6.0.0.X である または、 3.0.0.9 ~ 6.0.0.X から 6.1.0.X 以上 にバージョンアップした環境である場合
- 接続先の装置に対するtelnet/ssh通信による文字送信の応答として、NetvisorPro Vから送信した文字と同一の文字を2つ連続で受信した場合 注2
障害内容
【発生条件】で記載した条件に合致した場合に、装置との通信が正常に行われなくなり、コマンドが入力できない、もしくは、装置から受信した文字列が表示できなくなる問題が発生します。
障害原因
リモートログインの接続先となる装置からの応答文字列の先頭に同一の2つの文字コードがある場合に、二重エコーが発生する特殊な環境であるとNetvisorPro Vが誤認識します。
誤認識した場合は、二重エコーが発生しない環境であるにも関わらず、二重エコー除去の処理が動作するため、正常な文字列処理が行えない状態になります。
回避策(対処方法)
一部の機種においては、ログイン情報の設定を行うことで、本事象発生を回避することができる場合があります。 注3
ログイン情報の設定を行っても本事象が発生する場合は、以下の方法で二重エコー除去の処理を無効化してください。
- 設定手順:
-
- 監視端末の以下の定義ファイルをコピーし、適当なフォルダにバックアップしてください。
バックアップしたファイルは、万が一の場合に、設定を元の状態に戻すために利用します。
<監視端末のインストールフォルダ>\
Svc\sg\NvPRO\RMAPI\NvPROrlogin.ini
- NvPROrlogin.iniをエディタで開きます。
- "SSHECHO=ON" の記述箇所を "SSHECHO=OFF" に修正し、保存してください。
本設定は、設定直後のリモートログインの実行から反映されます。
Web監視画面を利用している場合は、マネージャの以下の定義ファイルについても同様に、 "SSHECHO=OFF" への修正を行ってください。
<マネージャのインストールフォルダ>\
Manager\Svc\Common\sg\NvPRO\RMAPI\NvPROrlogin.ini
上記設定の反映には、Web監視画面を再起動させる必要があります。