Windows Server 2008 R2 Enterprise Edition がインストールされた管理対象サーバでExpressUpdate機能を有効にして管理している場合に、以下の現象が発生する場合があります。
[現象]
管理対象サーバのExpressUpdate画面を表示した場合、
「システムBIOS」及び「BMC ファームウェア」の「現在のバージョン」が「Unknown」と表示されます。
アプリケーションログ画面を表示した場合、
「バージョン情報の取得に失敗しました。(システム BIOS: 致命的エラーが発生しました。) 」
「バージョン情報の取得に失敗しました。(BMC ファームウェア: 致命的エラーが発生しました。)」
のログが表示されます。
[原因]
アップデート対象サーバの指定を誤った更新パッケージがダウンロードされ、ESMPRO/ServerManagerで管理されています。このとき、ESMPRO/ServerManagerはアップデート対象ではないサーバからバージョン情報を取得しようとして失敗するため、上記の現象が発生します。
本現象が発生する可能性がある更新パッケージとWeb公開された期間は以下です。
更新パッケージ |
公開期間 |
421532-A01_635084657075127591.zip |
2013/07/16 - 2013/07/25 |
421532-A01_635084658925752510.zip |
2013/07/16 - 2013/07/25 |
421533-A01_635084661172967766.zip |
2013/07/16 - 2013/07/25 |
421533-A01_635084661733131744.zip |
2013/07/16 - 2013/07/25 |
これらの更新パッケージは誤ってWeb公開されたもので、現在はWeb公開停止となっています。上記期間内にダウンロード操作が行われていない場合は、本現象は発生しません。
上記の更新パッケージがESMPRO/ServerManagerで管理されているかどうかは、以下の方法で確認できます。
1. 更新パッケージ保存フォルダを開きます。
デフォルトは以下です。
■WindowsOSの場合
(ESMPRO/ServerManagerのインストール先)\ESMWEB\pkgpool
■LinuxOSの場合
/opt/nec/es_manager/pkgpool
2. 上記の更新パッケージが格納されているかどうか確認してください。
[回避策]
以下の回避策があります。
・ESMPRO/ServerManagerと管理対象サーバから更新データを削除してください。
(手順)
1) ESMPRO/ServerManagerから更新データを削除してください。
<ESMPRO/ServerManagerから更新データを削除する手順>
1. [ツール] -> [ExpressUpdate 管理情報] -> [リポジトリ管理情報] をクリックして
ください。
2. [対象モデル別表示] をクリックしてください。
* ご利用のバージョンによっては、本メニューは表示されません。
3. Express5800/R320c-E4 のツリー配下にある、以下のモジュールのチェックボックスを
チェックしてください。
モジュール名 |
バージョン |
リリース日 |
BMC ファームウェア (*1) |
Runtime=03.07 Boot=00.09 Sdr=01.13 |
2013/07/03 |
システム BIOS (*2) |
BIOS Version 6.2:52 |
2013/07/03 |
*1: 421533-A01_635084661733131744.zip に対応します
*2: 421533-A01_635084661172967766.zip に対応します
4. Express5800/R320c-M4 のツリー配下にある、以下のモジュールのチェックボックスを
チェックしてください。
モジュール名 |
バージョン |
リリース日 |
BMC ファームウェア (*3) |
Runtime=03.07 Boot=00.09 Sdr=01.13 |
2013/07/03 |
システム BIOS (*4) |
BIOS Version 6.2:52 |
2013/07/03 |
*3: 421532-A01_635084658925752510.zip に対応します
*4: 421532-A01_635084657075127591.zip に対応します
5. [更新パッケージの削除] ボタンをクリックし、[OK]をクリックしてください。
6. 更新パッケージ保存フォルダを開き、上記の更新パッケージが削除されているか
確認してください。
2) 手順1)の後に、管理対象サーバから更新データを削除してください。
<管理対象サーバの更新データを削除する手順>
■WindowsOSの場合
1. 以下のサービスを停止します。
- ExpressUpdate Agent
2. 以下のフォルダ内のデータをすべて削除します。
(インストールフォルダ)\axis2c\bin\EUA_PKGROOT
※ (インストールフォルダ) は、ExpressUpdate Agentがインストールされている
フォルダです。デフォルトは以下です。
- 32bitOS : "(システムドライブ):\Program Files"
- 64bitOS : "(システムドライブ):\Program Files (x86)"
3. 以下のサービスを再度開始します。
- ExpressUpdate Agent
■LinuxOSの場合
1. ExpressUpdate Agent を停止します。
# /opt/nec/axis2c/bin/eua_stop.sh
2. 以下の手順でデータを削除します。
# rm -rf /opt/nec/axis2c/bin/EUA_PKGROOT/*
3. ExpressUpdate Agentを再度開始します。
# /opt/nec/axis2c/bin/eua_start.sh