■現象
以下の条件に合致する場合、ESMPRO/ServerManagerの構成情報ツリーが一時的に
「不明/通信エラー」(*)の状態を示す場合があります。
・管理対象サーバがVMware ESXi 5.5である。
・RAIDシステム管理が有効になっている。
(*)通報機能には影響ありません。
■原因
・ハードウェアの構成(多数のHDDを接続しているような大規模構成)により
VMware ESXi 5.5からのRAID情報取得に時間がかかる場合があり
ESMPRO/ServerManager側で情報取得タイムアウトが発生するため。
■回避手順
以下の手順に従い、ESMPRO/ServerManagerの情報取得タイムアウト時間を適宜変更
してください。
なお、情報取得タイムアウト時間の既定値は10秒に設定されています。
[手順]
1. 管理者の権限を持つユーザでESMPRO/ServerManager が動作するサーバに
ログインします。
2. コマンドプロンプトを起動します。
3. 以下のコマンドを実行し、タイムアウト時間の変更を行います。
# dscli setOption WSMAN_CONNECT_TIMEOUT **
※** に10~60の値(秒)を指定してください。ハードウェアの構成により値は異なり
ますので後述する■対処が正しく適用されていることを確認する方法に従い
環境に合わせて値を調整してください。
4. 以下のコマンドを実行し、タイムアウト時間の変更が行われていることを確認します。
# dscli getOption WSMAN_CONNECT_TIMEOUT
■対処が正しく適用されていることを確認する方法
1. ESMPRO/ServerManager のWebコンソールにログインします。
2. 対象となるVMware ESXi 5(多数のHDDを接続しているような大規模構成マシン)
を選択します。
3. [構成情報ツリー]-[RAIDシステム]-[RAIDシステム情報]を選択します。
4. 再スキャンを実行します。
5. 構成情報ツリーが「不明/通信エラー」にならないことを確認します。
■設定を元に戻す方法
以下の手順で設定を元に戻すことが可能です。
1. 管理者の権限を持つユーザでESMPRO/ServerManager が動作するサーバに
ログインします。
2. コマンドプロンプトを起動します。
3. 以下のコマンドを実行し、タイムアウト時間の変更を行います。
# dscli setOption WSMAN_CONNECT_TIMEOUT 10
4. 以下のコマンドを実行し、出力結果が10になっていることを確認します。
# dscli getOption WSMAN_CONNECT_TIMEOUT
■注意事項
情報取得タイムアウト時間を長くした場合、ESMPRO/ServerManagerと
ESXiサーバとの通信状態によっては、以下のような影響が出ることがあります。
情報取得タイムアウト時間の変更は、必要な場合のみ実施してください。
- ESMPRO/ServerManager上でVMware ESXi 5の情報表示を行おうとした場合
表示が遅くなる場合があります。
電源OFFのVMware ESXi 5 を選択した場合、表示が遅くなります。
- VMware ESXi 5に対する接続チェックの実行時間が遅くなります。