VMware ESXi 5.5をESMPRO/ServerManagerのシステム管理機能(WS-man)で登録する場合の注意事項
■現象
VMware ESXi 5.5(以降ESXi 5.5と記載)で、複数の VMkernel NIC を使用し、かつ、
ファイアウォールを有効にしている場合、ESMPRO/ServerManagerからシステム
管理機能(WS-man)で登録する際の接続チェック時に未検出となることがあります。
■発生要因
ESMPRO/ServerManagerでサーバを検出する際に使用するSLP(本来のポート
番号は427/UDP)の、ESXi 5.5ホスト側からの送信ポート番号がランダムとなり、
この通信がファイアウォールにブロックされるため。
■回避手順
以下の手順で、ESXi 5.5ホスト側の設定を変更することにより、
本事象を回避することが可能です。
[手順]
1. 対象の ESXi 5.5ホストのダイレクトコンソール画面で ALT + F1 を
押下し、root ユーザでログインしてください。
※ ESXi 5.5ホストへの Shell アクセスが有効になっている必要があります。
有効にするには、以下のナレッジベースを参照してください。
<参考>
Using Tech Support Mode in ESXi 4.1 and ESXi 5.x
http://kb.vmware.com/kb/1017910
2. 「/etc/slp.conf」ファイルが存在している場合はバックアップしてください。
3. esxcfg-vmknic -l コマンドを実行し、vmkernelインタフェースに使用されている
IPアドレスを確認してください。
# esxcfg-vmknic -l
<コマンド実行例>
# esxcfg-vmknic -l
Interface Port Group/DVPort IP Family IP Address ...
vmk0 Management Network IPv4 XXX.XXX.XXX.XXX ...
vmk1 VMkernel IPv4 YYY.YYY.YYY.YYY ...
4. テキストエディタにて「/etc/slp.conf」ファイルを開き、以下のエントリを
記載し保存してください。
net.slp.interfaces = <vmk の IP>
<vmk の IP> には ESMPRO/ServerManager との通信に使用する IP アドレスを
指定してください。
本ファイルが存在しない場合は、新規に作成し上記エントリを記載し
保存してください。
5. 以下のコマンドを実行してください。
# /etc/init.d/slpd restart
# /etc/init.d/sfcbd-watchdog stop
# /etc/init.d/sfcbd-watchdog start
※ 本コマンド実行による稼働中の仮想マシンへの影響はありません。
6. 現象が回避できているか確認してください。
7. 現象が回避されない場合は、手順 4 の <vmk の IP> の箇所を別の vmk の
IP アドレスに変更し、再度手順 5 - 6 の手順を実行してください。
なお、上記手順による設定は ESXi の再起動後は保持されません。
ESXi の再起動後も保持するためには、以下の設定を実施してください。
1. 「/etc/rc.local.d/local.sh」をエディタで開きます。
2. 以下の行を追記します。
echo "net.slp.interfaces = <vmk の IP>" >> /etc/slp.conf
/etc/init.d/slpd restart
/etc/init.d/sfcbd-watchdog stop
/etc/init.d/sfcbd-watchdog start
3. 「auto-backup.sh」コマンドを実行します。
4. ESXi を再起動します。
製品名カテゴリ
ESMPRO/ServerManager
VMware ESXi
対象製品
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コンテンツID:
3140102220
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公開日:
2014年07月24日
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最終更新日:2014年07月24日