GUARDIANWALL 添付ファイル暗号化機能におけるパスワード通知メールの受信者通知を利用している環境で、
バージョンアップを行った場合の動作に関して注意事項がございます。
大変お手数おかけして申し訳ございませんが、下記内容をご確認いただきますようお願いいたします。
1 対象バージョン
本案内事項は、以下の製品・バージョンを対象としております。
2 内容
特定の条件を満たす場合、添付ファイル暗号化機能の受信者通知を有効にしていても、バージョンアップ後に受信者へのパスワード通知メールが送付されない動作となります。
パスワード通知メールを受信者へ送信するためには、バージョンアップ後に後述する設定変更を行う必要がございます。
事前の回避策はありませんので、バージョンアップから設定変更までに上記動作を回避する必要がある場合は、
設定変更作業終了までメール送受信を停止するなどの対策をお願いいたします。
【本問題に該当するケース】
以下 1.~4. すべてに該当している場合に影響がございます。
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GUARDIANWALL V7.4(アップデートモジュール 20121205 適用済み)から V7.5 以降へバージョンアップしている。
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バージョンアップ前の環境にて、添付ファイル暗号化設定で「検査・配送ルールで指定されたメールのみ暗号化」を選択している。
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バージョンアップ前の環境にて、パスワード通知メールの受信者通知を有効(PasswdSend = 1)にしている。
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バージョンアップ後に後述の「4. 対処方法」を行っていない。
※V7.4(アップデートモジュール 20121205 適用済み)の検査・配送ルール設定をバージョンアップ後にリストアする場合も同様です。
なお、添付ファイル暗号化設定の「検査・配送ルールで指定されたメールのみ暗号化」については、
アップデートモジュール 20121205 の README をご参照ください。
また受信者通知設定に関しては、下記マニュアルに記載がございます。
『GUARDIANSUITE 検査サーバー利用の手引き』
「5-9 添付ファイル暗号化機能仕様」
3 詳細
GUARDIANWALL V7.4 と V7.5 以降では、添付ファイル暗号化機能の受信者通知の設定方法が以下のように変更されています。
<GUARDIANWALL V7.4>
パスワード通知メールの受信者通知を有効(PasswdSend = 1)にした場合、
全ての暗号化対象メールが一律同じ動作として、パスワードを受信者に通知します。
<GUARDIANWALL V7.5 以降>
添付ファイル暗号化設定で「検査・配送ルールで指定されたメールのみ暗号化」を使用する場合、
検査・配送ルール単位で受信者通知の有無を選択することが可能となりました。
パスワード通知メールを受信者に送付する場合は、
検査・配送ルール毎の動作詳細設定に新規項目として追加された”パスワード通知メール”で「受信者」を有効にする必要があります
(初期状態では無効となっています)。
※添付ファイル暗号化設定が「全メール暗号化」である場合は、受信者通知については V7.4 と同じ動作となります(PasswdSend の設定が適用されます)。
上記仕様変更により、V7.4 で「検査・配送ルールで指定されたメールのみ暗号化」を使用している環境で V7.5 以降にバージョンアップしますと、
各検査・配送ルールの受信者通知は初期値として無効となるため、
バージョンアップ後は受信者へパスワード通知メールが送信されない動作となります。
4 対処方法
本問題に該当する環境である場合は、バージョンアップ後に以下の手順の実施をお願いします。
(1) 管理画面 [メール]-[ポリシー設定]-[検査・配送ルール] を表示します。
(2) 添付ファイル暗号化機能をオンにしているルールの編集画面で、
「動作詳細設定」→ [パスワード通知メール] の「受信者」をチェックします。
(3) 更新ボタンを押下します。
(4) 登録ボタンを押下し、登録画面で検査・配送ルールを登録・反映します。
以上により、「検査・配送ルールで指定されたメールのみ暗号化」での受信者通知が有効になります。