高度なファイルタイプデバイス(AFTD)で Auto media management を有効にすると NetWorker 上で自動的にボリュームを マウント状態にすることができます。（詳細につきましてはAdministration Guide の「Auto Media Management for stand-alone devices」を参照して下さい。）
以下に設定方法と注意事項を記します。

設定方法

NetWorker Management Console で設定する場合は、デバイス管理画面にて 対象の AFTD のデバイスプロパティを開き「Auto media management」にチェックを入れて下さい。
コマンドで設定する場合は nsradmin でデバイスリソースの auto media management 属性を Yes にしてください。

注意事項

「Auto media management」を使用頂く際は何点か注意事項がございます。

• 「Auto media management」が有効に設定されている場合（ボリュームが NFS 共有上にある場合は、左記にあわせて OS 側でのアンマウントが行われていない場合）、 AFTD がアンマウントされた瞬間から NetWorker はその AFTD に対して再びアクセスが行えるかどうか数秒ごとにリトライを行います。
  このリトライはタイムアウト等の設定は存在せず、AFTD がアクセス可能にならない限り無限に行われます。
  その為、例えば HW 障害で AFTD を作成している領域とのアクセスが停止した際など、復旧が長時間化した場合や、以下でご案内致します対処を行わない場合は、大量のログが出力される恐れがございます。
  (ログが出力されるのは「NetWorker サーバ」の環境です。NetWorker のログである daemon.raw、および OS 側のログとして、Windows 側はセキュリティログ、Linux では syslog にリトライ分の出力が行われます)
  
  無限リトライを抑止するには、以下のいずれかの操作を手動で行う必要があります。
  
  
  • AFTD を「無効」に切り替える。※1
  • AFTD を「サービスモード」に切り替える。※1
  • AFTD の「Auto media management」オプションをオフにする。※1
  • （ボリュームが NFS 上にある場合）AFTD の作成領域を OS 側でアンマウントする。※2
  • ※1AFTD を「有効」かつ「Auto media management」が「有効」の状態に戻すと ボリューム格納領域が復旧しているか否かにかかわらずリトライが再開されます。
  • ※2OS側にてアンマウントを実行した場合、無限リトライは抑止されますが、 同時に NetWorker 側の自動マウント機能も一時停止されます。（OS 側で再マウントを行っても、自動マウントされません。） その為、この場合は OS 側で再マウントを行った際に、NetWorker 側も合わせて手動でデバイスのマウント操作を行う必要がございますのでご注意下さい。
    なお、上記の様に一度 NetWorker で手動でマウントを行えば、以後自動マウント機能も再開致します。


• AFTD 作成時から「Auto media management」を設定している場合でも、 作成直後（ラベル付けが行われていない状態、もしくは、マウント状態にせずにラベル付を行った状態の場合）は 自動マウントは行われません。
  ラベル付を行って一度 AFTD を「マウント」状態にすると、それ以降 AFTD がアンマウント状態になると自動でマウントする動作を行います。


• このオプションはNetWorker 上で手動で意図的に AFTD をアンマウント状態へ変更した場合でも、 自動マウントが有効で、かつアクセスが可能な状態であれば数秒後に自動でマウント状態に戻す動作を行います。
  その為、 AFTD のアンマウントが必要な状況が発生した場合は、 一度「Auto media management」オプションを解除頂いた上で 操作を行って頂く必要がございます。