掲載日:2019.07.19更新日:2021.05.20
日頃は、Express5800シリーズ製品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
下記の機器を用いてLinux, VMwareでBonding/Teamingを構築する場合以下に示す通信障害が発生することがあり
ます。
通信障害が発生する場合、対象機器が送信するLLDPの設定を無効に設定するか、もしくはOS/ドライバでの対処が
必要になります。
OS/ドライバで対処を行う場合は、OSのPP・サポートサービスをご利用ください。
(お問い合わせには、PP・サポートサービス契約が必要です。)
■対象機器
Express5800/R120h-1E, R120h-2E #オンボードLAN 1000BASE-T
Express5800/R120h-1E (2nd-Gen), R120h-2E (2nd-Gen) #オンボードLAN 1000BASE-T
Express5800/R120h-1E (3rd-Gen), R120h-2E (3rd-Gen) #オンボードLAN 1000BASE-T
Express5800/T120h #オンボードLAN 1000BASE-T
Express5800/T120h (2nd-Gen) #オンボードLAN 1000BASE-T
Express5800/T120h (3rd-Gen) #オンボードLAN 1000BASE-T
Express5800/R110j-1M #オンボードLAN 1000BASE-T
iStorage NS300Ri #オンボードLAN 1000BASE-T
iStorage NS300Rj #オンボードLAN 1000BASE-T
N8104-176 #10GBASE接続LOMカード(SFP+/2ch)
N8104-186 #10GBASE 接続基本ボード(SFP+/2ch)
N8104-193 #1000BASE-T接続LOMカード(2ch)
N8104-194 #10GBASE接続LOMカード(SFP+/2ch)
N8104-195 #10GBASE-T接続LOMカード(2ch)
N8104-156 #10GBASE-SFP+(2ch)+1000BASE-T(2ch)接続LOMカード
N8104-158 #10GBASE接続基本ボード(SFP+/2ch)
■発生事象
上記の対象機器を用いてLinux, VMwareでBonding/Teamingを構築している場合、断続的な通信障害が生じる
ことがあります。
・[Linux] BondingをMode:1(Active-Backup)で構築する場合
・[VMware] ESXiインストール時に、対象機器をManagement Networkへ設定後、Teamingを構築し、インストー
ル時に設定した物理ネットワークアダプタとは別のネットワークアダプタを使用して通信してい
る場合
■対処方法
通信障害が発生する場合、「1. 対象機器のLLDP送信設定による対処」、もしくは「2. OS/ドライバでの対処」
が必要になります。
下記に示すいずれかの対処を行ってください。
1. 対象機器のLLDP送信設定による対処
1-1.) 対象機器がN8104-156の場合
下記のリンク先から、本製品使用時の注意事項 (3) Bonding mode=1(Active-Backup)環境使用時の注意
事項に従いBIOS設定で対象となるLANポートのDCB Protocolの設定をDisabledにして下さい。
N8104-156 10GBASE-SFP+(2ch)+1000BASE-T(2ch)接続LOMカード 取り扱いの手引き
<https://www.support.nec.co.jp/View.aspx?NoClear=on&id=3170101778>
1-2.) N8104-158については、LLDP送信に関する設定は固定のため変更することができません。
また、N8104-176,N8104-186については、設定表示されますが設定値の変更をサポートしていません。
初期値のままお使いください。
本型番のLLDPの送信設定についてはOSのPP・サポートサービスにお問い合わせください。
1-3.) 対象機器が、N8104-156, N8104-158, N8104-176, N8104-186以外の場合
「LLDP設定対応表」を参照し、対象機器のNICファームウェアのバージョンを確認してください。
バージョンに応じて下記の対処をお願いします。
A. NICファームウェアのバージョンが「LLDP設定対応表」以降の場合
対処)
[LLDPの無効化手順]に従い、対象機器のLLDPの設定を無効に設定してください。
B. NICファームウェアのバージョンが「LLDP設定対応表」より古い場合
対処)
OSに対応する最新のStarter Pack(*1)の適用を行ってから[LLDPの無効化手順]に従い、
対象機器のLLDPの設定を無効に設定してください。VMwareの場合は、Starter Pack適用後、
ドライバの更新(*2)を行う必要があります。
※[LLDP設定対応表]に記載のNICファームウェアは、Starter Pack:S8.10-007.XX以降に格納
されています。
OSによっては「LLDP設定対応表」以降のバージョンに更新できない場合があります。
この場合、OS/ドライバでの対処が必要になりますので、OSのPP・サポートサービスに
お問い合わせください。VMwareの場合は、OSが対応する最新のStarter Pack(*1)の適用、
ドライバの更新(*2)を行ってから、OSのPP・サポートサービスにお問い合わせください。
*1. OSに対応する最新のStarter Packは、「OSとStarter Packの対応表」に記載されています。
a.「OSとStarter Packの対応表」は、以下より入手できます。
https://www.support.nec.co.jp/
a-1.「NECサポートポータル内検索」から対象のモデル名を入力し検索
a-2.「製品マニュアル」をクリック
a-3.「Express5800/[モデル名] ユーザーズガイド」を選択
Starter Packおよびインストレーションガイドの中にあります。
b.Starter Packは、以下より入手できます。
https://www.support.nec.co.jp/
b-1.「NECサポートポータル内検索」から対象のモデル名を入力し検索
b-2.「修正情報・ダウンロード」をクリック
OSに対応する最新のバージョンをダウンロードしてください。
*2. StarterPackの適用後は、以下のサイトを参照し、最新ドライバの適用を願います。
VMware ESXi デバイスドライバ情報一覧
https://www.support.nec.co.jp/View.aspx?id=3140105866
-> お客様環境のOSに対応する「デバイスドライバ一覧」
->「作業手順」の項番3,4を確認する
-> ドライババージョンが最新となっていない場合はドライバを適用する
2. OS/ドライバでの対処
対象機器が送信するLLDPの設定を有効のままご使用される場合は、OS/ドライバでの対処が必要になります。
OSのPP・サポートサービスにお問い合わせください。
[LLDPの無効化手順]
下記①~③の手順により、対象機器のLLDP Agent設定をDisabled に設定してください。
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①電源投入後<F9>キーを押下し、System Utilitiesを起動する。
②System Configuration > 対象となるLANポート > NIC Configuration を選択する。
③LLDP AgentをDisabledに設定する。
・Enabled .... LLDP有効
・Disabled ... LLDP無効
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[LLDP設定対応表]
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対象機器 NICファームウェア名 バージョン
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Express5800/R120h-1E HPE Ethernet 1Gb 2-port 368i Adapter 1.2529.0
Express5800/R120h-2E HPE Ethernet 1Gb 2-port 368i Adapter 1.2529.0
Express5800/R120h-1E (2nd-Gen) HPE Ethernet 1Gb 2-port 368i Adapter 1.2529.0
Express5800/R120h-2E (2nd-Gen) HPE Ethernet 1Gb 2-port 368i Adapter 1.2529.0
Express5800/R120h-1E (3rd-Gen) HPE Ethernet 1Gb 2-port 368i Adapter 1.2529.0
Express5800/R120h-2E (3rd-Gen) HPE Ethernet 1Gb 2-port 368i Adapter 1.2529.0
Express5800/T120h HPE Ethernet 1Gb 4-port 369i Adapter 1.2529.0
Express5800/T120h (2nd-Gen) HPE Ethernet 1Gb 4-port 369i Adapter 1.2529.0
Express5800/T120h (3rd-Gen) HPE Ethernet 1Gb 4-port 369i Adapter 1.2529.0
Express5800/R110j-1M HPE Ethernet 1Gb 2-port 368i Adapter 1.2529.0
iStorage NS300Ri HPE Ethernet 1Gb 2-port 368i Adapter 1.2529.0
iStorage NS300Rj HPE Ethernet 1Gb 2-port 368i Adapter 1.2529.0
N8104-193 #1000BASE-T接続LOMカード(2ch) HPE Ethernet 1Gb 2-port 368FLR-MMT Adapter 1.2529.0
N8104-194 #10GBASE接続LOMカード(SFP+/2ch) HPE Ethernet 10Gb 2-port 568FLR-MMSFP+ Adapter 1.2529.0
N8104-195 #10GBASE-T接続LOMカード(2ch) HPE Ethernet 10Gb 2-port 568FLR-MMT Adapter 1.2529.0
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※NICファームウェアは、Starter Pack:S8.10-007.XX以降に格納されています。