HolonEnterprise開発環境において、Oracle 11g、または 12c と連携してのデータベースデザイナの利用に際して、以下の注意事項があります。
【注意事項】
・データベースデザイナで使用しているOCI関数が古いため、Oracle 10g のパスワード・バージョンを使用する必要があります。
・Oracle 11g 以降のパスワード・バージョンを使用してパスワードを設定すると、以下のエラーとなり、ログインできません。
日本語)ORA-01017: ユーザー名/パスワードが無効です。ログオンは拒否されました。
英語) ORA-01017: invalid username/password; logon denied
【対象機能】
・データベースデザイナでの生成機能(*)において、Oracle データベースに直接接続する場合が対象となります。
ODBCドライバを介してデータベースに接続する場合は、当注意事項の対象外です。
(*) データベースにテーブル、ビュー、インデックスの情報を作成、更新する際に、データベースへの接続を行います。
【利用にあたっての設定変更】
Oracle 11g 以降のデータベースとの連携で Oracle 10g のパスワード・バージョンを使用するために、データベースサーバにて以下の設定変更を行ってください。
尚、Oracle 10g を追加インストールする必要はありません。
[Oracle 11g 以降と連携してのデータベースデザイナを利用する場合]
・初期化パラメータ「sec_case_sensitive_logon」の値を「false」にします。
※既定値は「true」で、パスワードの大文字と小文字を区別します。
※「false」を設定すると、パスワードの大文字と小文字を区別しなくなります。
[Oracle 12cR2 以降と連携してのデータベースデザイナを利用する場合]
・上記の「Oracle 11g 以降と連携」の設定変更に加えて、
sqlnet.ora ($ORACLE_HOME/network/admin/sqlnet.ora) に、以下の記述を追加してください。
SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVER=10
※既定値は「12」です。
※「10」を設定すると、Oracle 10g のパスワード・バージョンを使用します。
【確認済みのバージョン】HolonEnterprise V16.2
【確認済みのOS】クライアント開発環境:Windows 10
データベースサーバ:RHEL 7
【確認済みのOracle】Oracle 12cR2
【カテゴリー】注意事項 開発環境 Oracle直接接続 パスワード・バージョン