[発生条件]
以下の条件を全て満たす場合に発生します。
1) 資産管理用DBにSQL Serverを選択している
2) プローブサーバを複数用意して運用している。
3) AssetSuiteマネージャの新規インストール、または以前のバージョンから当該バージョンへの上書きインストール後、以下を実行している。
■AssetSuite Ver3.4.x.x~Ver3.5.x.x
一意識別用テーブル作成スクリプト(CreateAgentUniqData.bat)の第2引数「<サーバ名>\<インスタンス名>」の<インスタンス名>部分に、既定のインスタンスを示す「\」(<サーバ名>\\)を指定して実行している。
■AssetSuite Ver3.6.0.0
DBテーブル作成スクリプト(SQLCmdbSetup.bat)の第3引数「/I <インスタンス名>」の<インスタンス名>部分に、既定のインスタンスを示す「\」(/I \)を指定して実行している。
[障害内容]
プローブ一意識別機能の設定を行っても正常に動作しません(同一資産が複数登録されます)。
[事象発生有無の確認方法]
Ver3.4.x.x~Ver3.5.x.x で発生条件に記載されているスクリプトを実行前の場合は[回避策]を参照してください。
既にスクリプトを実行済の場合、以下の方法で事象が発生しているかを確認することができます。
事象が発生している場合は[対処方法]を参照してください。
<インストールフォルダ(※1)>\Manager\update\sql\sqlserver 内に出力されるログファイル
「データベース名_CreateAgentUniqData.log」(※2)を確認いただき、以下のようなエラーログ(※3)が
出力されている場合は事象が発生しています。
========== wfdb_CreateAgentUniqData.log エラーログ内容 ==========
[ODBC Driver 13 for SQL Server]SQL Server ネットワーク インターフェイス: 指定された
Server/Instance の位置を特定しているときにエラーが発生しました [xFFFFFFFF].
[ODBC Driver 13 for SQL Server]ログイン タイムアウトが時間切れになりました
[ODBC Driver 13 for SQL Server]SQL Server
への接続の確立中に、ネットワーク関連のエラーまたはインスタンス固有のエラーが発生しました。サーバーが見つからないか、アクセスできません。
インスタンス名が正しいことと、SQL Server がリモート接続を許可するように構成されていることを確認してください。詳細については、SQL
Server オンライン ブックを参照してください。
==========================================================
※1:デフォルトのインストールフォルダパスは以下になります。
C:\Program Files (x86)\NEC\UMF\OperationsCM
※2:データベース名が「wfdb」であった場合、ログファイル名は「wfdb_CreateAgentUniqData.log」となります。
※3:エラーログはSQLServer 2017上の出力例となります。ご利用のSQL Serverのバージョンによっては、文言が若干異なる可能性があります。
[回避策]
■AssetSuite Ver3.4.x.x~Ver3.5.x.x
既定のインスタンスの場合、本来は第2引数を「<サーバ名>\<インスタンス名>」といったサーバ名およびインスタンス名まで指定する形式ではなく、「<サーバ名>」のみを指定する形式である必要があります。
既定のインスタンスを利用する場合は、CreateAgentUniqData.batの実行コマンドラインを以下のように指定してください。
●Windows認証の場合
CreateAgentUniqData.bat <データベース名> <サーバ名>
●SQLServer認証の場合
CreateAgentUniqData.bat <データベース名> <サーバ名> <SAパスワード>
実行コマンドライン例 (SQLServer認証):
CreateAgentUniqData.bat wfdb localhost Administrator
■AssetSuite Ver3.6.0.0
回避策はございません、対処方法を参照してください。
[対処方法]
■AssetSuite Ver3.4.x.x~Ver3.5.x.x
既定のインスタンスを利用する場合は、CreateAgentUniqData.batの実行コマンドラインを以下のように指定してください。
●Windows認証の場合
CreateAgentUniqData.bat <データベース名> <サーバ名>
●SQLServer認証の場合
CreateAgentUniqData.bat <データベース名> <サーバ名> <SAパスワード>
実行コマンドライン例 (SQLServer認証):
CreateAgentUniqData.bat wfdb localhost Administrator
■AssetSuite Ver3.6.0.0
既定のインスタンスを利用する場合は、以下の手順に従いSQLCmdbSetup.bat実行後、
個別にCreateAgentUniqData.batを追加実行してください。
CreateAgentUniqData.bat実行手順
(1)SQLCmdbSetup.bat実行後、wfdb_CreateAgentUniqData.logにてエラーが確認された場合は、以下のコマンドラインにてCreateAgentUniqData.batを実行してください。
(CreateAgentUniqData.batは、SQLCmdbSetup.batと同じフォルダに格納されていますので、そのままコマンドプロンプトにて下記コマンドラインを実行してください。)
●Windows認証の場合
CreateAgentUniqData.bat <データベース名> <サーバ名>
●SQLServer認証の場合
CreateAgentUniqData.bat <データベース名> <サーバ名> <SAパスワード>
(2)実行完了後、データベース名_CreateAgentUniqData.logにエラーログが表示されていないことをご確認ください。