本ページでは、NEC HCI Backup Option Ver1.5 (システムバージョン5.5.0) の 導入検討時に必要となる情報を記載します。
NEC HCI Backup Optionをご利用の際は、本ページの内容をご確認ください。
製品に添付されているiStorage HS Virtual Appliance 導入構成ガイド(IH1716-1) 第1章に、ハードウェア要件とシステム要件の記載がありますが、本ページの内容が最新となりますので、こちらを優先してご使用ください。
概要
- ハードウェア要件
- システム要件
- バックアップソフトウェアのサポート情報
- 導入の手順
- RAID構成によるHCI Backup Optionの使用可能容量一覧(参考)
ハードウェア要件
※ NEC HCI Backup Option にはHyper-V用の媒体も同梱されていますが、本バージョンではHyper-Vはサポート対象外です。
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VMware
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ハイパーバイザー
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VMware ESXi 7.0u1、7.0u2、7.0u3、8.0u1
(注意) 使用するVMware ESXiのバージョンに応じて、iStorage HS Virtual Applianceを以下のシステムバージョンにバージョンアップする必要があります。
- VMware ESXi 8.0u1:システムバージョン5.7.1
- VMware ESXi 7.0u3:システムバージョン5.7.0以降
- VMware ESXi 7.0u1、7.0u2:システムバージョン5.6.0以降
バージョンアップの申込方法につきましては「【iStorage HS】バージョンアップ/リビジョンアップ/アップデート媒体の申し込み方法」を参照してください。
本ページを閲覧するにはNEC HCI Backup Optionの購入が必要です。
VMware ESXi 8.0u1を使用する場合は、VMware ESXi 7.0u1、7.0u2、7.0u3からアップグレードしてご利用ください。その場合、ESXi 8.0u1にアップグレードする前に、iStorage HS Virtual Applianceをシステムバージョン5.7.1にバージョンアップしてください。
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CPU
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- 最小CPUコア数:2個
- 推奨CPUコア数:4個
(注意)上記は、iStorage HS Virtual Applianceマシンを1インスタンスだけ実行する場合の要件です。複数のインスタンスを実行する場合は、コアを追加する必要があります。
- CPUタイプ:Broadwell以降のCPU
- 最低CPU速度:1.5GHz
- CPUテクノロジー:ハードウェア仮想化(Intel VT-x)のサポートがCPU上で可能であること
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RAM
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VMware ESXi 7.0u1、7.0u2、7.0u3は最小20GiB、8.0u1は最小24GiB
- VMware ESXiホストには少なくとも7.0u3以前は4GiB、8.0u1は8GiBが必要です。
- iStorage HS Virtual Applianceマシンには16GiBが必要です。
上記は、iStorage HS Virtual Applianceマシンを1インスタンスだけ実行する場合の要件です。複数のインスタンスを実行する場合は、メモリを追加する必要があります。例えば、VMware ESXi 8.0u1上でiStorage HS Virtual Applianceを2インスタンス実行する場合、最低40GiBのメモリが必要です(VMware ESXi ホストに8GiB、iStorage HS Virtual Applianceマシンに32GiB)。
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ネットワーク
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1個以上のネットワークポート(1GbEまたは10GbE)
(注意) ネットワークを冗長化するためにNICチーミング構成を推奨します。詳細は、VMware ESXiのマニュアルを参照してください。
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ストレージ
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496GB~16.3TB。内訳は以下の通り。
- 10GB:VMware ESXiインストール用
- 275GB:iStorage HS Virtual Applianceのシステムディスク用
- 10.1GB:iStorage HS Virtual Applianceのジャーナルディスク用
- 200GB~16TB:iStorage HS Virtual Applianceのデータディスク用
(注意)
- ストレージはRAIDの設定が必須であり、RAIDタイプはRAID1/5/6でなくてはいけません。
- iStorage HS Virtual Applianceのジャーナルディスクは、ライトバックキャッシュが有効になっているデータストアか、SSDデータストアに作成することを推奨します。
- iStorage HS Virtual Applianceのデータディスクは、以下の性能を持つデータストアに作成してください。
- 最小IOPS:100
- 最小連続スループット:40MiB/秒
- ライトバックキャッシュが有効になっているディスクをiStorage HS Virtual Applianceが使用している場合、そのディスクをFBU(フラッシュバックアップユニット)でバックアップする必要があります。FBUでバックアップをしないと、電源障害が起きたときにディスク内のデータが失われる恐れがあります。
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サポートするデータストア
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推奨:VMFS6 (ESXi 7.0u1、7.0u2、7.0u3、8.0u1)
(注意) NFSベースのストレージはサポートしていません。
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- 1TB=10004バイト、1GB=10003バイト、1GiB=10243バイト、1MiB=10242バイトです。
システム要件
※ NEC HCI Backup Option にはHyper-V用の媒体も同梱されていますが、本バージョンではHyper-Vはサポート対象外です。
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VMware
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ハイパーバイザー
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VMware ESXi 7.0u1、7.0u2、7.0u3、8.0u1
(注意) 使用するVMware ESXiのバージョンに応じて、iStorage HS Virtual Applianceを以下のシステムバージョンにバージョンアップする必要があります。
- VMware ESXi 8.0u1:システムバージョン5.7.1
- VMware ESXi 7.0u3:システムバージョン5.7.0以降
- VMware ESXi 7.0u1、7.0u2:システムバージョン5.6.0以降
バージョンアップの申込方法につきましては「【iStorage HS】バージョンアップ/リビジョンアップ/アップデート媒体の申し込み方法」を参照してください。本ページを閲覧するにはNEC HCI Backup Optionの購入が必要です。
VMware ESXi 8.0u1を使用する場合は、VMware ESXi 7.0u1、7.0u2、7.0u3からアップグレードしてご利用ください。その場合、ESXi 8.0u1にアップグレードする前に、iStorage HS Virtual Applianceをシステムバージョン5.7.1にバージョンアップしてください。
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仮想CPU
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- 仮想CPUコア数:2~4個
- 最低CPU速度:1.5GHz
(注意)
- コア数は最大性能に影響を与えます。たとえば、コアが2個の場合の性能はコアが4個の場合の半分になる場合があります。
- 5個以上のコアを使用しても、システムの性能は向上しません。
- 大幅な性能低下を引き起こす可能性があるので、リソースコントロールにより、CPUリソースを制限しないでください。
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仮想RAM
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16GiB(16384MB)
VMware vSphereクライアントはサイズをGB単位で表示しますが、実際の単位はGiBです。
(注意)
システムの異常動作を引き起こさないように、割り当てられたメモリを、他の仮想マシンと共有しないようにしてください。
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仮想データディスク(OS用データストア)
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システムディスク:256GiB(275GB)
VMware vSphereクライアントはサイズをGB単位で表示しますが、実際の単位はGiBです。
(注意)
- システムディスクにはシックプロビジョニング(Eager Zeroed)を設定してください。
- 他の仮想マシンが使用していないデータストアを使用することを強く推奨します。
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仮想データディスク(ジャーナル用データストア)
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ジャーナルディスク:9.4GiB(10.1GB)
VMware vSphereクライアントはサイズをGB単位で表示しますが、実際の単位はGiBです。
- ジャーナルディスクは、性能に影響を与えるデータを格納するために使用されます。
- ジャーナルディスクにはシックプロビジョニング(Eager Zeroed)を設定してください。
- ジャーナルディスクは、ライトバックキャッシュが有効になっている物理ディスクか、SSD ディスクに作成することを推奨します。
- 他の仮想マシンが使用していないデータストアを使用することを強く推奨します。
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仮想データディスク(データ用データストア)
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実際のバックアップデータ用ディスクとして使用されるストレージです。初期設定では1個のデータストアが必要です。初期設定後、複数のデータストアを追加できます。
- 仮想データディスクにはシックプロビジョニング(Eager Zeroed)を設定してください。
- 1台目の仮想データディスクのサイズは200GB以上にしてください。
- 2台目以降の仮想データディスクのサイズは100GB以上にしてください。
- 最大16TBの仮想データディスクを追加できます。
最大容量は容量アップグレードライセンスで定義されます。
- 他の仮想マシンが使用していないデータストアを使用することを強く推奨します。
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仮想ネットワークアダプター
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4個のネットワークアダプター
VMXNET 3をサポートしています。iStorage HS Virtual Appliance仮想マシンは、4個の仮想ネットワークアダプターを必要とします。
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SCSIコントローラー
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推奨:VMware準仮想化
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- 1TB=10004バイト、1GB=10003バイト、1GiB=10243バイト、1MiB=10242バイトです。
バックアップソフトウェアのサポート情報
NEC HCI Backup Optionがサポートするバックアップソフトウェアについては、
「
バックアップソフトウェア接続 検証情報」をご参照ください。
導入の手順
NEC HCI Backup Optionの導入手順については、NEC HCI Backup Optionのご購入後に、
「
NEC HCI Backup Option Ver1.5 (システムバージョン5.5.0) 構築情報」をご参照ください。
※本ページを閲覧するにはNEC HCI Backup Optionの購入が必要です。
RAID構成によるHCI Backup Optionの使用可能容量一覧(参考)
本容量一覧は、HCSのバックアップオプション構築サービスでサポートしている構成での参考値となります。
2.4TB SAS HDD数 | HCI Backup Option 使用可能容量 |
RAID5 構成 | RAID6 構成 |
3ノード以上の場合 |
6台 | 10TB | - |
7台 | 12TB | 10TB |
8台 | 15TB | 12TB |
2ノードの場合 |
6台 | 9TB | - |
7台 | 11TB | 9TB |
8台 | 14TB | 11TB |