■事象

VMware仮想環境にて、vCenter Single Sign-On サービスのSecurity Token Service (STS)署名証明書の有効期限が切れている場合、SigmaSystemCenterからvCenter Serverに接続できない事象が発生します。
接続エラー発生時、次のメッセージを含むメッセージが出力されます。
「理由：ユーザー名またはパスワードが不正なため、ログインを完了できません。」

上記のエラーは、ユーザー名またはパスワードが不正な場合でも発生しますので、STS署名証明書の有効期限が切れているかどうか、後述の「[VMware] vCenter Server 6.5U2 以降の 証明書の有効期限の確認と更新について」を参照して確認してください。

■影響範囲

vCenter Single Sign-On サービスのSTS署名証明書の有効期限切れが発生している場合、vCenter Serverへの接続が必要な以下の操作/ジョブ/処理の実行がエラーになります。

・VM作成
・VM削除
・VM再構成
・テンプレートのインポート/エクスポート
・スナップショット管理/イメージ管理
・VMインポート/VMエクスポート
・VMクローン
・VM電源制御
・仮想マシンサーバの電源制御
・VM移動（Migration / Quick Migration / Storage Migration / Move / Failover)
・イベント監視

■対処方法

下記の資料を参考に、vCenter Single Sign-On サービスのSTS署名証明書の更新を行ってください。

・[VMware] vCenter Server 6.5U2 以降の 証明書の有効期限の確認と更新について
　http://www.support.nec.co.jp/View.aspx?id=3140107644
・Signing certificate is not valid" error in vCenter Server 6.5.x and 6.7.x on Windows (79263)
　https://kb.vmware.com/s/article/79263