OSが Windows Server 2016 でft制御ソフトウェアのバージョンが 13.2.3721 の環境では、新規にダイナミックディスクを作成した際の動作が、従来のバージョン(12.1.3275、12.1.3452、13.1.3667)とは一部異なります。
従来のバージョンの動作については装置添付のインストレーションガイドに記載のとおりですが、本コンテンツではft制御ソフトウェア 13.2.3721 での動作と、ボリュームの作成に失敗する事象の対処方法を説明します。
Windows Server 2019 では内蔵ディスクでのダイナミックディスクの使用は未サポートです。
必要に応じてインストレーションガイドを参照し、記憶域プールを使用してください。
ft制御ソフトウェア 13.2.3721 での動作
以降の説明では従来のバージョンと異なる動作を赤字にしています。
RDR Utility にてRDRの設定を行いますと、ボリューム名が FTSERVER でファイルシステムが FAT の1MBのボリュームが作成されます。複数のスロットでRDRの設定を行いますと、設定した数だけ本ボリュームは作成されます。
データディスク(下記画像の「ディスク1」)をダイナミックディスクに変換すると、
1MBのボリュームが [ディスクの管理] 上で表示されなくなります。
この状態でダイナミックディスクにボリュームを作成しようとするとエラーのポップアップが表示され、ボリュームの作成に失敗します。
ボリュームの作成に失敗する事象の対処方法
ベーシックディスクの状態で、ボリューム名が FTSERVER でファイルシステムが FAT の1MBのボリュームを削除してください。[ディスクの管理] 上に該当のボリュームが複数表示されていましたら、すべて削除してかまいません。
もし、1MBのボリュームを削除せずにダイナミックディスクに変換してしまった場合は、一旦、ベーシックディスクに戻してください。ベーシックディスクに戻しますと1MBのボリュームを含め、自動的に該当ディスク上のすべてのボリュームが削除されます。
上記の後、ダイナミックディスクに変換することでボリュームが作成できるようになります。
<参考>diskpartコマンドでの確認
1MBのボリュームが [ディスクの管理] 上で表示されなくなった場合でも diskpart コマンドから確認することができます。
Size が「1007 KB」のものが、ボリューム名が FTSERVER のものですが、一旦ベーシックディスクに変換すると本ボリュームは削除されています。
OSを再起動すると Partition 番号が変化する場合がありますが、その場合でも動作に問題はありません。