平素より弊社Express5800シリーズおよびiStorage NSシリーズをご愛用いただき、厚く御礼申し上げます。
さて、特定期間に製造された弊社サーバ製品におきまして、TPM(Trusted Platform Module)関連の設定が通常の出荷時設定と異なった状態で出荷されていることが判明いたしました。
お客様にはご不便とご心配をおかけいたしますこと、お詫び申し上げます。
概要
特定期間に製造されたサーバ製品において、通常はWindows Server 2022のプリインストールが選択された場合のみ、出荷時にTPM 関連の設定を有効に設定すべきところ、Windows Server 2022をプリインストールしない場合にも、TPM関連の設定が有効に設定して出荷されていました。
TPMをご使用されていない場合に、これらのTPM関連の設定が有効に設定されていたとしても、サーバ動作に問題は生じません。
対象製品
- Express5800シリーズ
- R110m-1
- R110k-1M
- T110k-M
- R120j-1M
- R120j-2M
- R120j-1M(2nd-Gen)
- R120j-2M(2nd-Gen)
- iStorage NSシリーズ
上記モデルにおいてシリアルナンバーの先頭がJPND1K、JPND1L、JPND1Nのいずれかで始まる製品が対象の可能性があります。(2024年9月5日~9月30日製造)
対象の設定項目
TPM関連の設定はPOST時に<F9>キーを押して起動するシステムユーティリティにて確認することができます。システムユーティリティによるTPM関連の設定内容の確認は以下の手順にて行えます。
対象の設定項目(赤字部分)をご確認ください。
[System Utilities]
→[System Configurarion]
→[BIOS/Platform Configuration (RBSU)]
→[Server Security]
→[Advanced Security Options]
→[Platform Certificate Support]
→[Trusted Platform Module Options]
→[Advanced Trusted Platform Module Options]
→[TPM Visibility]
→[TPM 2.0 Endorsement Hierarchy]
→[TPM 2.0 Storage Hierarchy]
→[Omit BootDevice Event]
設定差分の影響について
対象製品において、通常時と異なった設定で出荷された装置のうち、Windows Server 2022以外をプリインストールして出荷された装置について、TPMを使用しないにもかかわらず、これらのTPM関連設定が有効になったままで対象製品をご使用されても、サーバ動作に問題は生じません。
また、OSプリインストールを行わず出荷し、お客様にて対象製品にOSをインストールしてご使用いただく場合においては、対象製品は通常と出荷時の設定は異なりますが、通常通りユーザーズガイドに従って、OSの種類及びTPMのご使用有無に合わせてTPM関連の設定を実施いただけば、問題はありません。
複数台のサーバをご購入いただいた場合、製造時期によりこれらのTPM関連の設定項目に差分ができてしまう可能性がございます。設定を統一する必要がある場合には、まことにお手数ですがお客様にて対象製品のTPM関連設定の統一を実施いただきますようお願いいたします。