日頃より、弊社NX7700xシリーズをご愛顧いただき、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社NX7700xシリーズにおいて、掲題の事象が確認されております。
そこで、当該事象に係る情報を発信させて頂きますので、ご確認頂けます様お願い申し上げます。
1.影響範囲
下記対象機種で、下記対象システムROMバーションを使用している機種。
[対象機種]
- NX7700x/A7010E-2c
- NX7700x/A7010E-2
- NX7700x/A7012M-2
- NX7700x/A7010E-2c (2nd-Gen)
- NX7700x/A7010E-2 (2nd-Gen)
- NX7700x/A7012M-2 (2nd-Gen)
[対象システムROMバージョン]
- U54 v2.32
--- バーション確認方法 ---
以下のいずれかの方法で、システムROMのバーションを確認できます。
* 本体装置にて確認する場合 (System Utilitiesでの確認) *
(1) 本体装置の電源を入れます。
(2) ディスプレイ画面にPOST (Power On Self-Test) の実行内容が表示され、しばらく
すると、画面下部に下記メッセージが表示されます。
下記メッセージが表示されたならば、<F9>キーを押してSystem Utilitiesを起動し
ます。
-----------------------
[F9] System Utilities
-----------------------
(3) System Utilitiesトップ画面において、「System Information」→「Firmware
Information」を選択します。
(4) Firmware Information画面に各ファームウェアのバージョンが表示されますので、
「System ROM」項にて、システムROMのバージョンを確認してください。
* リモート環境から確認する場合 (iLO Webインターフェースでの確認) *
(1) リモート環境において、iLO Webインターフェースに接続しログインします。
(2) 左メニューフレームにて、「ファームウェア & OSソフトウェア」を選択し、「ファ
ームウェア」タブを選択します。
(3) 画面に各ファームウェアのバーションが表示されますので、「System ROM」項にて、
システムROMのバーションを確認してください。
2.事象
OS起動デバイスの変更に係る事象です。事象は2つあります。
尚、期待するOSが起動できている場合は、これら事象の影響を受けません。
<事象1>
System UtilitiesのUEFI Boot Order Controlメニュー(*1)において、表示される設定値が誤っている場合がある。また、設定値変更しても保存できない。
<事象2>
System UtilitiesのUEFI Boot Order Controlメニュー(*1)、または、UEFI Boot Orderメニュー(*2)に移動するたびに(設定値変更していないにも関わらず)、設定値変更した旨のマーキングが付く。具体的には、画面下段に在る「Changes Pending」文字列前に赤い◎が表示される。
(*1) System Utilities: [System Configuration] → [BIOS/Platform Configuration (RBSU)] → [Boot Options] → [UEFI Boot Settings] → [UEFI Boot Order Control]
(*2) System Utilities: [System Configuration] → [BIOS/Platform Configuration (RBSU)] → [Boot Options] → [UEFI Boot Settings] → [UEFI Boot Order]
3.解決策
「2.事象」に記載する事象は、システムROM(U54 v2.44 以降)にて修正されていますので、当該
システムROMを適用願います。
システムROM(U54 v2.44)を下記サイトに掲載しています。
<https://www.support.nec.co.jp/View.aspx?NoClear=on&id=9010111943>
4.回避策
「2.事象」に記載する事象に遭遇した際の回避策を記載します。
<事象1>
A:起動させるデバイスの優先順位を変更する場合:
System UtilitiesのUEFI Boot Orderメニュー(*2)にて、優先順位を変更してください。
その後、F10キーを押して設定値を保存してください。
尚、任意のタイミングで本体装置を再起動することで、変更した設定値が本体装置に反映
されます。
B:起動させるデバイスを無効にする場合:
無効にするデバイスに応じて、以下のオプション設定を変更してください。
その後、F10キーを押して設定値を保存してください。
尚、任意のタイミングで本体装置を再起動することで、変更した設定値が本体装置に反映
されます。
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- ネットワークからのブートを無効にする場合:
System Utiliries: [System Configuration] → [BIOS/Platform Configuration
(RBSU)] → [Network Options] → [Network Boot Options] → [PCIe Slot Network
Boot] → "対象ネットワークデバイス" … Disabled
- USBデバイスからのブートを無効にする場合:
System Utiliries: [System Configuration] → [BIOS/Platform Configuration
(RBSU)] → [System Options] → [USB Options] → USB Boot Support … Disabled
- RAIDコントローラからのブートを無効にする場合:
System Utiliries: [System Configuration] → [BIOS/Platform Configuration
(RBSU)] → [PCIe Device Configuration] → ["対象RAIDコントローラ"] → PCIe
Option ROM … Disabled
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<事象2>
A: 設定値変更していない場合:
F10キーを押し、ポップアップ表示された「Question」画面において、
「No - Discard Changes」を押してください。
B: 設定値変更している場合:
F10キーを押し、ポップアップ表示された「Question」画面において、
「Yes - Save Changes」を押してください。
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改版履歴
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2025/ 8/29 初版:・新規掲載
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