ftサーバ上でCPU自体のシリアルNoやCPU自体のタイムスタンプや、ChipsetのECC error register等を扱うアプリケーション(コアハードウェア固有の情報を意識するようなアプリケーション)を使用すると問題が発生します。通常これらに該当するソフトウェアとしては仮想化ソフト、サーバ監視用ソフト等が上げられます。
※本製品の標準的運用管理ソフトであるESMPRO/ServerManager,ServerAgentには
上記の問題はありません。
【問題が発生するソフトウェア】
●VMware関連 (Server、Workstation、Player)
●Virtual Server
●CPU-Z
●HWiNFO
●CHARON-AXP
●Snow Inventory software
●Microsoft Self-Service Inventory software
●Everest/AIDA64 PC diagnostics software
●Sentinel License Manager Service (hasplms)
●Avast for business ver 10.0.2505
●RockWell
●Codemeter Runtime Kit v6.50c / v6.60a
●The Total Network Inventory 3 Audit Service
→CPU同期外れ(voter error)
●eEye Retina Network Security software
→PCIモジュールの切り離し
●Qualys network security appliance
●TripWire IP360 / nCircle IP360
●Nessus Nmap port scanner
→予期しない再起動
●Virtuozzo
→予期しない再起動、PCIモジュールの切り離し
●"PCI Security Standards Council" によって承認されたセキュリティソフト
→BMC/VTMへの異常干渉
●sosreport(※1)、vm-support(※2)
→CPU同期外れ(voter error)
(※1)
R320c以前のftサーバLinuxモデルのホストOS上で、LinuxOSの情報採取ツールであるsosreportを実行すると、一時的にCPUの同期外れが発生する場合があるため、特別な理由(Red Hat社からの採取依頼等)がある場合を除いて使用しないようにしてください。
CPU同期外れは一時的なものであり、その他の問題も発生しないため、お客様業務への影響は無いと考えられますが、普段の情報採取の際は、sosreportと同等の情報と、ft固有情報を同時に採取できるbuggrabberを使用してください。
二重化状態への復帰に要する時間はシステム環境と状態により変化しますが、搭載メモリ量4GB、無負荷状態では約2分です。
(※2)
ftサーバ ESX4モデル上で、VMware社の情報採取ツールであるvm-supportコマンドを実行すると、一時的にCPUの同期外れが発生するため、特別な理由(VMware社からの採取依頼等)がある場合を除いて使用しないようにしてください。
CPU同期外れは一時的なものであり、その他の問題も発生しないため、お客様業務への影響は無いと考えられますが、普段の情報採取の際は、vm-supportと同等の情報と、ft固有情報を同時に採取できるbuggrabberを使用してください。
●ftサーバ Linuxモデルで下記ディレクトリにアクセスするソフトウェア
ftサーバ Linuxモデルは、以下に示すディレクトリにシステム運用や管理に関する情報を頻繁に保存・更新しています。
そのため、これらのディレクトリ配下にコマンド等でアクセスした場合、ftサーバの二重化機能に影響を与え、システムの動作を不安定にするおそれがありますので、アクセスしないようにしてください。
・/dev/mem
・/proc/kcore
・/proc/bus
・/proc/ft (RHEL6.x以前の環境のみ)
・/proc/ide (RHEL5.x以前の環境のみ)
・/sys