Express5800/R320a,b(VMware対応モデル) にてVMware vSphere 5.0 を利用し ft制御ソフトウェアのバージョンが以下の場合、およそ100日以上連続稼動時に、ft管理アプライアンス上の二重化状態監視プロセスがシステム情報を正しく取得できない事象が発生する場合があります。
ft制御ソフトウェア(Ver. 4.0.0-184) for VMware vSphere 5.0
以下の手順にてft制御ソフトウェアのバージョンを確認してください。バージョンが「4.0.0-184」の場合は本事象が発生する場合があります。
- ft管理アプライアンスに rootユーザ アカウントでログインしてください。
- 以下のコマンドを実行して、ft制御ソフトウェアのバージョンを確認してください。
# /opt/ft/bin/ftsmaint -v
ftsys-ftsmaint version 4.0.0-184
本事象は vSphere5.0 Update1 対応ft制御ソフトウェア(Ver. 4.0.1-199) にて修正しています。また、最新の vSphere5.0 Update3 対応ft制御ソフトウェア(Ver. 4.0.3-230) をリリースしており、同様に本事象に対して修正を行っています。
可能であれば、最新の ft制御ソフトウェア(Ver. 4.0.3-230) へのリビジョンアップをご検討ください。リビジョンアップ媒体の請求方法等、詳細については下記「関連情報」に記載しているコンテンツをご参照ください。
なお、リビジョンアップを実施頂けない場合は、以下の対処方法を実施してください。
- ft管理アプライアンスに rootユーザ アカウントでログインしてください。
- uptime コマンドで稼働日数を確認してください。
# uptime
16:01:13 up 105 days, 23:01, 2 users, load average: 0.02, 0.03, 0.00
- 稼動日数が100日以上であれば、およそ100日毎に二重化状態監視プロセス(javaプロセス)のプロセスIDを確認し、killコマンドにてプロセスを終了してください。
# ps ax | grep java
18125 ? Ssl 103:42 java -Djava.library.path=/opt/ft/osm/ -Djavax.net.ssl
.trustStore=/opt/ft/osm/osm.jks -Dosm.config.file=/opt/ft/osm//nec_config.xml -jar
/opt/ft/osm/osm.jar
18647 pts/1 S+ 0:00 grep java
# kill <二重化状態監視プロセスのプロセスID> (上記の例では 18125)
- 本二重化監視プロセスは、数秒後に自動的に再起動します。数秒後に二重化状態監視プロセス(javaプロセス)のプロセスIDが変更されていることを確認してください。
# ps ax | grep java
18973 ? Ssl 0:00 java -Djava.library.path=/opt/ft/osm/ -Djavax.net.ssl
.trustStore=/opt/ft/osm/osm.jks -Dosm.config.file=/opt/ft/osm//nec_config.xml -jar
/opt/ft/osm/osm.jar
19009 pts/1 S+ 0:00 grep java
- 上記確認後、しばらく(数分程度)待った後に以下の手順を実施し二重化監視プロセスが正しく動作していることを確認してください。
◆以下のコマンドを実行してください。
# /opt/ft/bin/ftsmaint lsSystem
Description : Express5800/xxxxx
P-Package : xxxxxxxx
:
System Power (Green) : ON
System FT (Green) : ON ★
:
"System FT" の項目が「ON」であることを確認してください。
◆ftサーバー前面のシステムFTランプが点灯していることを確認してください。
【補足】
- killコマンドにてニ重化監視プロセスを終了することにより、二重化が外れるといったシステムに影響を与える事象は発生しません。
- ニ重化監視プロセスの再起動時に、二重化監視プロセスがシステムの状態を再確認するため、以下のメッセージがESMPRO/ServerManager をインストールしたコンピューターに通報される場合がありますが、システム不具合には起因しておらず問題ありません。
"デバイスがSIMPLEX状態となりました。"
詳細については下記「関連情報」に記載しているコンテンツをご参照ください。