Express5800/ftサーバ(VMware対応モデル)の以下の機種においては、VMware ESXi のパフォーマンスデータの収集機能は利用しないようお願いします。
- Express5800/R320c(VMware対応モデル) ESXi5.5対応(ft制御ソフトウェア 5.1.1)
- Express5800/R320d(VMware対応モデル) ESXi5.5対応(ft制御ソフトウェア 5.1.1)
- Express5800/R320e(VMware対応モデル) ESXi6.0対応(ft制御ソフトウェア 6.0.1)
上記の環境でパフォーマンスデータの収集を実行すると、VMKernel の情報採取機能(vsi_traverse)によって、
ft制御ソフトウェアがデッドロック状態となることで以下の状態に陥り、ftサーバに対する部品交換等の保守作業を無停止でできなくなる場合があります。
- デバイス/モジュールの切り離し処理(bringDown)ができない。
- デバイス/モジュールの組み込み処理(bringUp)ができない。
- ftサーバのシャットダウン処理が正常に終了しない。
なお、これはftサーバの二重化制御ソフトウェアのみの問題で、
システム(VMware ESXi)は正常に動作し続けます。
Express5800/ftサーバ(VMware対応モデル)においては、以下の操作による VMware ESXi のパフォーマンスデータの収集機能は利用しないようお願いします。
vSphere Client
「システム ログのエクスポート」において以下の項目はチェックしないようにお願いします。
既定値ではこれらの項目はチェックされていません。
- パフォーマンスデータの収集
- PerformanceSnapshot
コマンドライン(vm-supportコマンド)
vm-supportコマンドにおいて以下のオプションは使用しないようにお願いします。
HTTPアクセス
HTTPアクセスによる以下のオプションは使用しないようにお願いします。
- https://ESXi_host_FQDN/cgi-bin/vm-support.cgi?performance=true
上記の操作を行った場合は、システムの保守時間を設けていただき、
ゲストOSを全てシャットダウンするか、
共有ディスクをご利用の場合はゲストOSを vMotion してから、
ftサーバの電源ボタンを長押しして強制的にシステムを停止し、
システムを再起動していただくようお願いします。
なお、本事象は以下のft制御ソフトウェアのバージョンで修正されております。
- Express5800/R320c(VMware対応モデル) ESXi5.5対応(ft制御ソフトウェア 5.1.3)
- Express5800/R320d(VMware対応モデル) ESXi5.5対応(ft制御ソフトウェア 5.1.3)
- Express5800/R320e(VMware対応モデル) ESXi6.0対応(ft制御ソフトウェア 6.0.2)
各バージョンへのリビジョンアップにつきましては、「関連情報」に記載しているコンテンツを参照ください。