ページの先頭です。
ここから本文です。

技術情報

【InfoCage PCセキュリティ】Microsoft Windows 10 April 2018 Update の対応について【動作検証結果】

※2018年7月17日 動作検証完了につき、更新いたしました。

2018年4月にMicrosoftよりリリースされた Windows 10 April 2018 Update における
InfoCage PCセキュリティVer2.0/2.1/2.2の動作について、検証結果を報告いたします。

現状、下記4件の問題を検出しております。

 現象1:ファイル暗号機能の問題
 現象2:認証機能の問題
 現象3:ディスク暗号化機能の問題
 現象4:メディアロック機能の問題

 ※現象2,3,4については、Fall Creators Update(バージョン1709)以前の
  アップデートにて検出された問題と同じ現象です。

お客様へはご迷惑をおかけしまして大変申し訳ございませんが、下記の内容を
ご確認の上、ご対応いただきますようお願いいたします。

■現象1:ファイル暗号機能の問題

 Windows 10 April 2018 Update(バージョン 1803)の環境では、
 InfoCage PCセキュリティのファイル暗号機能において、暗号化フォルダの
 設定が解除されることがございます。

 <OS>
 ・Windows 10 April 2018 Update(バージョン 1803)

 <InfoCageシリーズ製品>
 ・InfoCage PCセキュリティ Ver. 2.0 / 2.1 / 2.2

 <対象OS>
 ・Microsoft Windows 10 Enterprise 日本語 64bit 版
 ・Microsoft Windows 10 Pro 日本語 64bit 版
 ・Microsoft Windows 10 Enterprise 日本語 32bit 版
 ・Microsoft Windows 10 Pro 日本語 32bit 版

 <発生条件>

 ・ファイル暗号機能で暗号化フォルダを設定している環境で
  以下のフォルダ名の変更を行った場合。

  - 暗号化フォルダのフォルダ名を変更
   <例>
    暗号化フォルダ「C:\data1」を「C:\data2」にフォルダ名を
    変更すると暗号化フォルダの設定が解除されます。

  - 暗号化フォルダの上位フォルダのフォルダ名を変更
   <例>
    「C:\data1\enc」の「enc」を暗号化フォルダに設定します。
    上位フォルダの「data1」を「data2」にフォルダ名を変更すると、
    暗号化フォルダの設定が解除されます。

 <対処方法>

  暗号化フォルダのフォルダ名を変更した場合は、
  再度、暗号化フォルダとして設定願います。

 <その他>

 ・暗号化フォルダのフォルダ名の変更前にフォルダ内に存在していた
  暗号化ファイルは、フォルダ名の変更後も暗号化されたままとなります。
  本問題で、暗号化ファイルが復号されることはありません。

 ・本問題は、Windows 10 April 2018 Update(バージョン 1803)の
  以下の問題が原因となっております。
  次期大型アップデートの Windows 10 (RS5)にて修正される予定です。

  参考URL:
<https://blogs.msdn.microsoft.com/japan_platform_sdkwindows_sdk_support_team_blog/2018/07/06/icopyhookcopycallback-%e3%83%8f%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%a9%e9%96%a2%e6%95%b0%e3%81%b8%e9%80%9a%e7%9f%a5%e3%81%95%e3%82%8c%e3%82%8b-pszdestfile-%e3%81%8c%e7%a9%ba%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%82%8b/>


■現象2:認証機能の問題

 Windows 10 April 2018 Update(バージョン 1803)を適用後、
 InfoCage PCセキュリティの認証機能が正しく動作しないことがございます。

 <OS>
 ・Windows 10 April 2018 Update(バージョン 1803)

 <InfoCageシリーズ製品>
 ・InfoCage PCセキュリティ Ver. 2.0 / 2.1

 <対象OS>
 ・Microsoft Windows 10 Enterprise 日本語 64bit 版
 ・Microsoft Windows 10 Pro 日本語 64bit 版
 ・Microsoft Windows 10 Enterprise 日本語 32bit 版
 ・Microsoft Windows 10 Pro 日本語 32bit 版

 <発生条件>

 ・ワークグループ環境で運用しており、以下の設定が「有効」になっていること。

   [設定]-[アカウント]-[サインインオプション] の
   「更新または再起動の後にサインイン情報を使ってデバイスのセットアップを
    自動的に完了します。」

  ※Windows 10 April 2018 Update(バージョン 1803)を適用すると、初期状態で
   上記設定が「有効」になります。

 ・InfoCage PCセキュリティ Ver. 2.0の場合、ICCPATCH20005 が未適用であること。
   ※ICCPATCH20005 については、以下をご参照願います。
   【InfoCage PCセキュリティ】セキュリティパッチリリース情報 
    コンテンツID: 3010101857 
    http://www.support.nec.co.jp/View.aspx?id=3010101857

 <対処方法>

 InfoCage PCセキュリティ Ver. 2.1については、
 本サポートコンテンツ下部のリンクより、更新プログラム"ICCPATCH21005"を
 ダウンロードし、同梱の適用手順を参照の上、適用をお願いいたします。

 InfoCage PCセキュリティ Ver. 2.0 については、
 本サポートコンテンツ下部のリンクより、更新プログラム"ICCPATCH21005"と
 "ICCPATCH20005"をダウンロードし、同梱の適用手順を参照の上、
 適用をお願いいたします。

 ※いずれの更新プログラムについても、
  Windows 10 April 2018 Update(バージョン 1803)への更新前に適用可能です。


■現象3:ディスク暗号化機能の問題

 下記の環境において、Windows 10 April 2018 Update(バージョン 1803)を
 適用すると、ハードディスク内の一部のファイルが破損します。

 <OS>
 ・Windows 10 ビルド10240 (Windows 10 初回リリース版)
 ・Windows 10 November Update (バージョン 1511)
 ・Windows 10 Anniversary Update (バージョン 1607)
 ・Windows 10 Creators Update (バージョン 1703)
 ・Windows 10 Fall Creators Update (バージョン 1709)

 <InfoCageシリーズ製品>
 ・InfoCage PCセキュリティ Ver. 2.0 / 2.1 / 2.2

 <対象OS>
 ・Microsoft Windows 10 Enterprise 日本語 64bit 版
 ・Microsoft Windows 10 Pro 日本語 64bit 版
 ・Microsoft Windows 10 Enterprise 日本語 32bit 版
 ・Microsoft Windows 10 Pro 日本語 32bit 版

 <発生条件>
 InfoCage PCセキュリティでディスク暗号化をした環境に
 Windows 10 April 2018 Update(バージョン 1803)を適用する。

 <対処方法>
 対処方法につきましては、おそれ入りますが、
 PPサポートサービスを通じて、お問い合わせをお願いいたします。


■現象4:メディアロック機能の問題

 管理外のフロッピーディスク(FD)挿入時にメディアロックされた場合、
 FDを取り出してもメディアロックが解除されません。

 <OS>
 ・Windows 10 April 2018 Update(バージョン 1803)

 <InfoCageシリーズ製品>
 ・InfoCage PCセキュリティ Ver. 2.0/2.1/2.2

 <対象OS>
 ・Microsoft Windows 10 Enterprise 日本語 64bit 版
 ・Microsoft Windows 10 Pro 日本語 64bit 版
 ・Microsoft Windows 10 Enterprise 日本語 32bit 版
 ・Microsoft Windows 10 Pro 日本語 32bit 版

 <発生条件>
 以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
 ・管理外のFDを挿入する。
 ・[メディアロック設定]のポリシーが「メッセージを表示する」
  または「ロックする」である。

 <対処方法>
 ・内蔵フロッピーディスクドライブ(FDD)の場合、パソコンの再起動が
  必要です。

 ※ポリシー「ロックする」の場合は、メディアロック画面には
  シャットダウンボタンがないため、強制シャットダウンが必要です。

 ・外付けFDDの場合
  外付けFDDを取り外します


---

以下は、更新前の情報です。

(2018年5月21日公開)

現在、Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803)における
InfoCage PCセキュリティの動作検証を行っております。

恐れ入りますが、検証結果が判明するまでは、以下の操作を行わないよう
お願いいたします。

・InfoCage PCセキュリティVer2.0/2.1がインストールされたPCへの、
 Windows 10 April 2018 Update の適用

・Windows 10 April 2018 Update 適用されたPCへの、
 InfoCage PCセキュリティVer2.0/2.1のインストール


なお、現段階では Windows 10 April 2018 Update 適用後に
以下の現象が発生することが確認されています。

1. ログオン時のInfoCage認証が不正となる現象
2. ディスク暗号機能使用時に、ハードディスク内の一部のファイルが
  破損する現象

※これらについては Fall Creators Update等過去のアップデートで
 確認されている現象と同じ現象です。


[要注意!!]

 WindowsUpdateの自動更新を有効にしている場合、
 Windows 10 April 2018 Update がユーザ操作なしで適用される可能性が
 ございます。

 このため、InfoCage PCセキュリティVer2.0/2.1がインストールされた
 PCにおいては、以下を参照し、Windows 10 April 2018 Update が
 自動適用されないよう、設定をお願いいたします。

 https://blogs.technet.microsoft.com/jpwsus/2017/09/06/dfr-upg/

 ※グループポリシーでの設定方法や、WindowsUpdateの設定画面からの
  設定方法が案内されています。
  Creators update(バージョン1703)と
  Anniversary update(バージョン1607)以前で設定方法が異なりますので、
  ご注意願います。

 ※Fall Creators update(バージョン1709)の場合、
  Creators update(バージョン1703)の操作を参照してください。
  ただし、"Current Branch for Business"を選択する箇所では、
  "半期チャネル"を選択してください。

製品名カテゴリ

InfoCage PCセキュリティ

対象製品

品名: InfoCage PCセキュリティ
リビジョン: Ver2.0 / 2.1 / 2.2

ダウンロード

  • ダウンロード
  • ファイル名: ICCPATCH21005.zip (形式:zip サイズ:172,906バイト)
    InfoCage PCセキュリティ Ver 2.0 / 2.1 ともに、Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803) 環境利用時に適用してください。
  • ダウンロード
  • ファイル名: ICCPATCH20005.zip (形式:zip サイズ:469,725バイト)
    InfoCage PCセキュリティ Ver 2.0 において、Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803) 環境利用時に適用してください。
  • コンテンツID: 3140106413
  • 公開日: 2018年10月10日
  • 最終更新日:2018年10月10日

アンケート

サポート情報充実のためアンケートにご協力をお願いいたします。



コメント欄:
ここからページ共通メニューです。 ページ共通メニューを読み飛ばす。
ページ共通メニューここまで。