■現象
発生条件で示す条件下で、"Enabling discard_zeroes_data"のメッセージが以下で示す
出力先に、一定間隔毎(既定値60秒)に出力される場合があります。
これにより、syslog等のログファイルをこのメッセージで圧迫してしまう可能性があります。
該当メッセージの出力先の例
・syslog(/var/log/messages)
・dmesg
・Linuxのリモートコンソール画面(CUI)
補足
"Enabling discard_zeroes_data"のメッセージはエラーを示すメッセージではありません。
■発生条件
・Linux
・Intel製SSDを装填
・ESMPRO/ServerAgentServiceのストレージ監視機能を使用
・Intel製SSDにマウントしているファイルシステムが無い
■回避策
以下3つの回避策のいずれかをご検討ください。
(1)装置に装填されているIntel製SSDにファイルシステムを作成してマウントする
装填されているSSDにファイルシステムを作成し、マウントすることにより本事象は
発生しなくなります。
複数台のIntel製SSDを装填している場合は、全てのSSDに対して実施する必要があり
ます。
(2)ストレージ監視機能の監視間隔を大きな値に変更する
該当の出力はストレージ監視機能の監視間隔に依存するため、監視間隔を
大きな値に変更することで出力頻度を下げることができます。
ストレージ監視機能の監視間隔は、既定値で60秒になっています。
この監視間隔は、最大1時間(3,600秒)まで変更することが可能です。
なお、監視間隔を大きくすることによりSCSI/IDEインタフェースのハードディスク
デバイスの構成管理、予防保守の検出も遅れます。
設定変更はESMPRO/ServerManagerから以下の手順で行います。
<手順>
1) ESMPRO/ServerManagerで該当のサーバを選択
2) [設定]タブ - [ESMPRO/ServerAgentService設定] -「ストレージ」- [監視間隔]を選択
3) [編集]ボタン押下
4) [設定値]に変更する監視間隔を秒単位で入力します。
入力可能な範囲は、60秒~3600秒です。
5) [適用]ボタン押下
6) 「適用してもよろしいですか?」の確認画面で[OK]ボタン押下
7) Web画面上に設定値が反映されれば設定完了です。
(3)ストレージ監視機能を停止する
SCSI/IDEインタフェースのハードディスクデバイスの構成管理、
予防保守の監視が不要な場合やRAID構成のみの場合は、
ストレージ監視機能を停止しても問題ありません。
ストレージ監視機能を停止することで定期的な
該当メッセージの出力を抑制できます。
設定変更は対象のサーバにログインして以下の手順を実施してください。
以下の手順 4)にある ESMPRO/ServerAgentService を再起動すると、ストレージ監視機能
以外の ESMPRO/ServerAgentService が提供している監視機能がすべて再起動されます
<手順>
1) root 権限のあるユーザーでログインします。
2) /opt/nec/esmpro_sa/data/class.xml をバックアップします。
3) /opt/nec/esmpro_sa/data/class.xml から 以下の記載を削除します。
<Class>
<ClassName>ESM_StorageThread</ClassName>
<StartMethod>StartMonitoringThread</StartMethod>
<StopMethod>StopMonitoringThread</StopMethod>
<PropertyName>ThreadRunning</PropertyName>
<MaxErrorCount>3</MaxErrorCount>
</Class>
4) 以下のコマンドで ESMPRO/ServerAgentService を再起動します。
# /opt/nec/esmpro_sa/bin/ESMRestart
※ストレージ監視機能を停止するため、以下の注意点があります。
・ESMPRO/ServerManager - [構成]タブから「ストレージ」のノードが消え、
構成も参照できなくなります。
・ESMPRO/ServerManager - [設定]タブ - [ESMPRO/ServerAgentService設定] -
「ストレージ」の[監視間隔]、[しきい値]を選択すると、「Agentと接続できない状態です。」
と表示されます。
■対象モデル
対象となるモデルは、BMC対象機種となる以下のモデルになります。
Express5800/T110j
Express5800/T110j (2nd-Gen)