ft制御ソフトウェアのバージョン 13.2.3721 では、CPUモジュール内に修復可能なエラーがないかどうかを検査する機能として「Spbbcスキャン処理」が追加されたことで以下の事象が発生します。
Spbbcスキャン処理の実行中にシステムが高負荷になり、画面の表示が更新されなかったり、ファイルへの読み書きが遅くなる。
Spbbcスキャン処理はCPUモジュールが二重化後24時間毎に実施されます。
1回のSpbbcスキャン処理は、システムの稼働状況にも依りますが15秒から20秒前後動作します。
Spbbcスキャン処理の開始や結果に関する内容はイベントログに記録されません。
CPUモジュールが二重化していない状態ではSpbbcスキャン処理は実施されません。
本事象が発生するft制御ソフトウェア 13.2.3721に対応している装置は次のとおりです。
・Express5800/R320g Windows Server 2016モデル
・Express5800/R320h Windows Server 2016モデル
・Express5800/R320h Windows Server 2019モデル
回避策
Spbbcスキャン処理によりシステムが高負荷となる事象を回避するためには、後述の[ダウンロード]より設定変更ツール(SpbbcScanDisableTool.zip)をダウンロードし、Spbbcスキャン処理が実施されないように設定を変更してください。
設定変更手順については提供する圧縮ファイルに含まれる readme.txt を参照してください。
設定変更に関する補足
ft制御ソフトウェア 13.2.3721 で設定変更ツールによりSpbbcスキャン処理を実施しないように設定を変更した場合でも、Spbbcスキャン処理自体を実装していないft制御ソフトウェア(13.2.3721より前)と同様に、CPUモジュールの異常を検出した時には該当モジュールを切り離し、OSおよびアプリケーションの動作は継続します。
また、CPUモジュールの組み込み時には診断機能(ハードウェアの異常の検査)もこれまでどおり実施されます。
Windows Server 2016 for ft (Express5800/R320g)
Windows Server 2016 for ft (Express5800/R320h)
Windows Server 2019 for ft (Express5800/R320h)