ESXi 8.0における各コントローラに対応するドライバのバージョン情報を掲載します。

• ドライバのバージョン情報
• vSANの使用について
• ドライバとファームウェアの組み合わせについて
• 注意事項
  1. qfle3i/qfle3fドライバの無効化について
  2. lpfcドライバ NVMe over FC(NVMeoFC)機能の無効化について
  3. FCコントローラ複数枚使用時のlpfcドライバ設定について
  4. smartpqiドライバ使用時のファームウェアについて
  5. vSAN環境でのRAIDコントローラについて

ESXi 8.0のドライババージョンは以下を参照ください。

• 下記表のバージョンに「(更新必要)」と記載のあるドライバはアップデートが必要です。ダウンロード手順は「PCサーバ(Express5800 シリーズ)向け VMware ESXi 8.0ドライバ情報」の「ドライバのダウンロード手順」を参照してください。記載のないドライバはNEC Custom Imageに適切なドライバが同梱されているため、アップデートは必要ありません。
• Starter Packの適用が必要な装置は、「ESXi 8.0 サポート対象機器一覧」を参照してください。Starter Packとドライバの組み合わせは下記表を確認し、正しい組み合わせでご使用ください。
• Starter PackにはESXi用のドライバは含まれていませんので、Starter Packからドライバを適用することはできません。ドライバを適用する場合は本サイトに掲載のドライバをダウンロードして適用してください。
• OSパッチの適用について
  　OSパッチは「VMware vSphere 製品アップデート/パッチ一覧」に掲載しています。【ESXi 8.0 ドライババージョン表】のバージョン末尾が"vmw"のドライバは、OSパッチ適用時に更新される場合があります。更新されたドライバはそのまま使用してください。
  

  ※	「VMware vSphere 製品アップデート/パッチ一覧」の参照にはサポートサービスのご契約が必要です。

• VMware vSAN 8を使用する場合は「vSANの使用について」を参照してください。
• ドライババージョンと各コントローラのファームウェアバージョンの組み合わせは「ドライバとファームウェアの組み合わせについて」を参照してください。

(*1)  ESXi7.0のサイトにリンクしますがESXi8.0に適用可能です。そのままドライバをダウンロードし、更新してください。

(*2)  バージョンダウンとなる場合でも更新が必要です。「PCサーバ(Express5800 シリーズ)向け VMware ESXi 8.0ドライバ情報」の「ドライバのインストール手順」を参照し、更新してください。

(*3)  RAIDコントローラのファームウェアによっては、vSAN環境ではサポートしておりません。注意事項「5. vSAN環境でのRAIDコントローラについて」を参照してください。

vSAN環境ではvSAN向けに認証されたRAIDドライバとRAIDコントローラのファームウェアを適切な組み合わせで使用する必要があります。「ドライバとファームウェアの組み合わせについて」を確認してください。資料に「vSAN未対応」と記載されている組み合わせはvSAN環境ではサポートしておりません。なお、注意事項もありますので、「5. vSAN環境でのRAIDコントローラについて」も確認してください。
また、VMware vSAN 8 使用時は、必ず「VMware vSAN 8 サポート対象機器一覧」を参照し、適切な構成を確認してください。

サポートしているドライババージョンとファームウェアバージョンの組み合わせは、下記【version管理】のサイトに掲載しています。

【version管理】

　Express5800シリーズ/iStorage NSシリーズ ファームウェアと関連モジュールのversion管理について(2017年8月～2023年5月出荷開始製品)

　Express5800シリーズ/iStorage NSシリーズ ファームウェアと関連モジュールのversion管理について(2023年6月以降出荷開始製品)

qfle3i(ハードウェアiSCSI機能を制御するドライバ)およびqfle3f(FCoE機能を制御するドライバ)がロードされる場合があります。NECではハードウェアiSCSI機能/FCoE機能は未サポートのため、以下の「qfle3i/qfle3fドライバの無効化手順」を参照し、必ず無効化するようお願いします。

　[qfle3i/qfle3fドライバの無効化手順]

1. ESXiホストのコンソールにログインします。詳細については、Using ESXi Shell in ESXi (Article ID:311213)を参照してください。

2. 以下のコマンドを実行し、ESXiホストをメンテナンスモードに変更します。

   # esxcli system maintenanceMode set --enable=true

3. 以下のコマンドを実行し、qfle3i/qfle3fドライバを無効にします。

# esxcli system module set --enabled=false --module=qfle3i
# esxcli system module set --enabled=false --module=qfle3f

4. 以下のコマンドを実行し、ESXi ホストを再起動します。
   

   # reboot

5. 以下のコマンドを実行し、qfle3i/qfle3fドライバがロードされていないことを確認します。

   # vmkload_mod -l | grep qfle3i
   # vmkload_mod -l | grep qfle3f

   ※コマンドを実行しても何も表示されないことを確認します。

6. 以下のコマンドを実行し、ESXiホストのメンテナンスモードを解除します。

   # esxcli system maintenanceMode set --enable=false

OSインストール直後は、lpfcドライバのNVMeoFC機能が有効になっています。以下の「NVMeoFC機能の無効化手順」を参照し、必ず無効化するようお願いします。

　[NVMeoFC機能の無効化手順]

1. ESXiホストのコンソールにログインします。詳細については、Using ESXi Shell in ESXi (Article ID:311213)を参照してください。

2. 以下のコマンドを実行し、ESXiホストをメンテナンスモードに変更します。

   # esxcli system maintenanceMode set --enable=true

3. 以下のコマンドを実行し、NVMeoFC機能を無効にします。

   # esxcli system module parameters set -m lpfc -p lpfc_enable_fc4_type=1

4. 以下のコマンドを実行し、ESXi ホストを再起動します。

   # reboot

5. 以下のコマンドを実行し、NVMeoFC機能が無効になっていることを確認します。

   # esxcli system module parameters list -m lpfc | grep lpfc_enable_fc4_type

   ※コマンド実行後、以下のように表示されることを確認します。
   lpfc_enable_fc4_type int 1 Defines what FC4 types are supported

   (補足) NVMeoFC機能が有効になっている場合は以下のように表示されます。
   　lpfc_enable_fc4_type int　Defines what FC4 types are supported
   　または、
   　lpfc_enable_fc4_type int 3 Defines what FC4 types are supported
   

6. 以下のコマンドを実行し、ESXiホストのメンテナンスモードを解除します。

   # esxcli system maintenanceMode set --enable=false

FCコントローラを複数枚搭載した場合、FCコントローラの物理ポートが一部認識されない場合があります。以下を参照し、設定を確認してください。なお、注意事項「2. lpfcドライバ NVMe over FC(NVMeoFC)機能の無効化について」にて、NVMeoFC機能を無効にした場合は設定不要です。

ドライバの更新に伴い、ドライバとファームウェアを適切な組み合わせで使用する必要があります。以下を参照し、更新してください。

ESXi8.0/vSAN環境において下記対象コントローラ使用時、ファームウェアバージョンが 03.01.30.106 の場合、vSAN環境ではサポートしておりません。ESXi8.0 U2以降へのアップグレードをご検討ください。

＜システムユーティリティ(System Utilities)での確認方法＞

1. POSTでF9を押してシステムユーティリティ(System Utilities)を起動します。
2. システム構成(System Configuration)を選択します。
3. 対象のRAIDコントローラを選択します。
4. コントローラー情報(Controller Information)を選択します。
5. ファームウェアバージョン(Firmware version)を確認します。

＜Smart Storage Administrator(SSA)での確認方法＞

1. SSAを起動し、画面左の欄から対象のRAIDコントローラを選択します。
2. 画面右の欄から[詳細の表示]をクリックします。
3. ファームウェアバージョンの項目を確認します。

• 2025/01/27 注意事項「5. vSAN環境でのRAIDコントローラについて」を追加
• 2024/09/26 N8103-243/244/245/246におけるsmartpqiドライバのバージョンを更新(以下の不具合を対処)
  - RAID環境でPSODとなる場合がある
  
• 2024/08/26 smartpqiドライバのバージョンを更新(以下の不具合を対処)
  - RAID環境でPSODとなる場合がある
  注意事項「3. FCコントローラ複数枚使用時のlpfcドライバ設定について」を追加
  注意事項「4. smartpqiドライバ使用時のファームウェアについて」を追加
• 2024/07/16 N8103-237/238に対応するsmartpqiドライバのバージョンを更新(以下の不具合を対処)
  - RAID環境でPSODとなる場合がある
• 2024/05/24 ドライババージョン表の更新情報を修正
• 2024/02/26 「ドライバのバージョン情報」の記載を修正
  「vSANの使用について」を追加
  「ドライバとファームウェアの組み合わせについて」を追加
• 2024/01/26 RAIDコントローラ(N8103-248/249/250/251/252)を追加
• 2023/12/26 ドライババージョン表にStarter Pack(S8.10-011.03)を追加
  ドライババージョン表にLANコントローラ(N8104-222)を追加
  bnxtnetドライバのバージョンを更新(以下の不具合を対処)
  - ネットワークのリンクが失われる場合がある
• 2023/10/26 ドライババージョン表にLANコントローラ(N8104-223/224/225)を追加
• 2023/09/26 ドライババージョン表にStarter Pack(S8.10-010.08)を追加
  OSブート専用SSDボード(N8103-247)を追加
• 2023/08/25 ドライババージョン表にStarter Pack(S8.10-011.02)を追加
  
• 2023/06/26 ドライババージョン表にStarter Pack(S8.10-011.01)を追加
  サポートするコントローラを追加
• 2023/05/31 igbnドライバのバージョンを更新(以下の不具合を対処)
  - LANポート数によってigbnドライバでPSODとなる場合がある
  
• 2023/03/30 ドライババージョン表にStarter Pack(S8.10-010.07)を追加
  
• 2023/03/09 新規掲載