ページの先頭です。
ここから本文です。

技術情報

【iStorage Mシリーズ】iStorage M12e/M120/M320/M320F/M520/M720/M720F向け 過去の修正情報

iStorage M12e/M120/M320/M320F/M520/M720/M720F向けストレージ制御ソフトの過去の修正情報を公開しています。
最新の標準修正物件は、「関連情報」より参照してください。

●目次
--------------------------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------------------------


●M87_SC1256/M88_SC1256/M89_SC1256/M8A_SC1256/M8B_SC1256での修正内容
==============================================

■機能強化

【1】[iStorage M12e/M120/M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
 ゼロトラストの観点から、セキュリティ強化としてアカウント管理ポリシーを変更しました。
  • お客様によるアカウントパスワード管理を、保守員が使用する保守アカウントも対象とし、
    お客様において保守アカウントのパスワードを変更可能とする機能を提供します。
  • パスワードの変更は、ディスクアレイ装置にログインした後、iSMuser modifyコマンドを使用して
    おこないます。パスワードの変更については、以下のガイド、およびマニュアルをご参照ください。
     - ガイド 「ストレージ制御ソフト アップデートガイド」
       ※ 本コンテンツに掲載しております
     - マニュアル 「iStorageManager コマンドリファレンス」(IS052)
       ※ 本コンテンツ末尾の関連情報 ソフトウェアマニュアル に掲載しております
  • 保守アカウントのパスワードは、お客様に管理していただくことになります。

 <補足事項>
  • iStorageを含めた弊社サーバ・ストレージ製品のセキュリティ強化については、
    関連情報の「iStorage ストレージ 技術サポート情報」に掲載する
    「プラットフォーム製品のセキュリティ強化について」をご確認ください。
  • セキュリティ強化版に対応したiStorage Mシリーズのソフトウェアについて、
    後述の補足に記載されている内容、および以下の注意事項をご確認ください。

  •  <注意事項> セキュリティ強化版に対応したWebSAM Storage VASA Provider について
      セキュリティ強化版のストレージ制御ソフトが適用されたディスクアレイ装置に対応した、
      WebSAM Storage VASA Provider(V2.8.001/V2.8.101)が2023/6/30に公開されました。
      iStorage Virtual Volume、およびWebSAM Storage VASA Providerを利用されているお客様は、
      本コンテンツ下部の「関連情報」の
      「【iStorage Mシリーズ】WebSAM Storage VASA Provider リリースのお知らせ」から
      セキュリティ強化版に対応したWebSAM Storage VASA Providerへアップデートのうえ、
      セキュリティ強化版のストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。


    ■その他の修正■

    【1】[iStorage M120/M320ご利用時] [iStorage PerforCacheご利用時][iStorage DataMigrationご利用時]

    (発生事象)
     iStorage DataMigration(データ移行機能)によるデータ移行が失敗となる場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たすと発生する場合があります。
    • iStorage PerforCache(二次キャッシュ機能)及びiStorage DataMigrationを共に導入している。
    • 二次キャッシュ機能を使用しながら、データ移行機能を使用している。
    • データ移行先の装置として使用している。

    (影響)
     データ移行が失敗します。また、失敗のタイミングにより、稀にI/Oエラーを返す場合があります。

    (回避方法)
     PerforCacheを無効化したうえでデータ移行を開始し、データ移行が完了したのちにPerforCacheを
     有効化して下さい。

    (対処方法)
     対処方法はありません。
     対策版ストレージ制御ソフトを適用したうえで、再度データ移行を実施して下さい。


    【2】[iStorage M520/M720/M720Fご利用時]

    (発生事象)
     ホストの削除コマンド(iSMcfg delldset)およびiSMクライアントのLDセット管理画面における、
     LDセット(iSCSI)の削除に失敗する場合があります。
     また、LDセット(iSCSI)のアクセスコントロール情報表示コマンド(iSMview -acもしくは
     iSMcc_view -ac)、およびiSMクライアントのLDセット管理画面において、ホストの動作モードに
     設定値とは異なる値が表示される場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たすと発生する場合があります。
    • iSCSIのホスト接続ポートを搭載しているiStorage M520/M720/M720Fを利用している。
    • iSCSI接続をマルチターゲットモードで運用している。
    • 論理ディスクを割り当てていないホスト(LDセット(iSCSI))がある。

    (影響)
     業務への影響はありません。
     スクリプト運用している場合、意図せずエラー処理が動作する場合があります。

    (回避方法)
     発生現象により異なります。
    • ホストの削除コマンドに失敗した場合
       回避方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用後に、再実行してください。
    • ホストの動作モードの表示が設定と異なる場合
       対象のホストに対して論理ディスクを割当てた後に、意図する動作モードを設定してください。

    (対処方法)
     対処方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトを適用してください。
     また、ストレージ制御ソフトの適用後に、対象のホストに対して動作モードを再設定してください。
     ホストの削除コマンドに失敗した場合は、コマンドを再実行してください。


    ●M87_SC123A/M88_SC123A/M89_SC123A/M8A_SC123A/M8B_SC123Aでの修正内容
    ==============================================

    ■機能強化

    【1】[iStorage M12e/M120/M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
     OpenSSLを1.1.1nにバージョンアップし、OpenSSL 1.1.1m以前の脆弱性に対処しました。

    【2】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
     iSCSIインタフェースにおいて、回線高負荷時の応答性能、ネットワーク機器接続性などを改善しました。

    【3】[iStorage M12e/M120/M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
     プール閉塞となった場合のリビルド処理を改善し、保守員介入時の業務復旧にかかる時間を
     短縮できるようにしました。

    【4】[iStorage M120/M320/M520/M720ご利用時][iStorage PerforCache ご利用時]
     PerforCacheにおいて、複数台SSDの同時故障時のリカバリ処理を強化しました。


    ■重要な修正■

    【1】[iStorage M120/M320/M320Fご利用時][iStorage PerforOptimizer ご利用時]

    (発生事象)
     データ最適配置機能のiSMadrコマンドが、下記エラーで終了するようになります。
     メッセージの指示に従い、時間を空けてiSMadrコマンドを再実行してもエラーが継続します。
      iSM37242 : Error : Command is rejected because process is busy. Please try again later.

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした状態で、ストレージ制御ソフトをリビジョン1216以降にアップデート
     すると発生します。
    • アップデート前のストレージ制御ソフトがリビジョン103D以下である。
    • データ最適配置機能を導入している。
    • 設定ポリシーのバックアップ(iSMadr set_rlcplcy -backup)を一度でも行っている。

    (影響)
     データ最適配置機能の階層プール、階層プール内の論理ディスクに対するポリシー設定、設定変更、
     容量比率変更が動作しません。また、設定済みのデータ最適配置機能の自律運用が動作しません。
     そのため、運用コストの最適化、性能低下の防止などができなくなります。

    (回避方法)
     回避方法はありません。対策版のストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     対処方法はありません。対策版のストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【2】[iStorage M520/M720/M720Fご利用時]
       [iStorage RemoteDataReplication/DisasterRecovery(RDR/DR)ご利用時]

    (発生事象)
     セミ同期運用中に、コンセントレータ側装置の片コントローラがリブートすることがあります。

    (発生条件)
     以下の3つの条件をすべて満たしている場合、タイミングによって発生することがあります。
    • RDR/DR(セミ同期順序保証モード)でコピー運用を実施している。
    • セミ順序保証バッファサイズ 512MB以下。
    • RDR間の通信異常が発生。

    (影響)
     運用中にディスクアレイ装置の片側コントローラがリブートしてパス切り替えが発生することで、
     業務I/Oの応答遅延などが発生する可能性があります。

    (回避方法)
     回避方法はありません。対策版のストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     対処方法はありません。対策版のストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【3】[iStorage M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
       [iStorage RemoteDataReplication/DisasterRecovery(RDR/DR)ご利用時]

    (発生事象)
     ジャーナルレプリケーションによるコピー運用中に、コンセントレータ側の片コントローラで障害に
     よるリブート/縮退が発生すると、稼働中のもう一方のコントローラがダウンすることがあります。

    (発生条件)
     以下の2つの条件をすべて満たしている場合、タイミングによって発生することがあります。
    • RDR/DR(非同期順序保証モード)でコピー運用を実施している。
    • コンセントレータ側の片コントローラが故障によりリブート/縮退する。

    (影響)
     ディスクアレイ装置の片側のコントローラで障害発生中に、稼働を継続しているもう一方の
     コントローラがダウンするため、システム停止に至る可能性があります。

    (回避方法)
     回避方法はありません。対策版のストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     対処方法はありません。ディスクアレイ装置を再起動後に、対策版のストレージ制御ソフトの
     適用をお願いします。


    ■その他の修正■

    【1】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]

    (発生事象)
     SNMPポーリングにおいてMIBリファレンスに未定義の値を返却することがあります。

    (発生条件)
     SNMPマネージャを使いポーリング監視を実施している場合に、タイミングにより発生することがあります。

    (影響)
     SNMPマネージャにおいて論理ディスクの稼動状態を示すarBindLDNStateで、LD状態が不正と誤認識される
     場合があります。

    (回避方法)
     回避方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     対処方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    ●M87_SC1238/M88_SC1238/M89_SC1238/M8A_SC1238/M8B_SC1238での修正内容
    ==============================================

    ■機能強化

    【1】[iStorage M12e/M120/M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
     SSD FWのアップデートツールとの連携に対応しました。
     当該ツールを使用することで保守員によるSSD FWのシステム無停止(オンライン)アップデート、
     およびシステム停止(オフライン)アップデートが可能となります。
     システム無停止アップデートでは、業務運用中にバックグラウンドでSSD FWをアップデートします。

    【2】[iStorage M12e/M120/M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
     OpenJDK16以降をサポートしました。

    【3】[iStorage M12e/M120/M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
     OpenSSLを1.1.1lにバージョンアップし、OpenSSL 1.1.1k以前の脆弱性に対処しました。


    ■重要な修正■

    【1】[iStorage M120/M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
       [iStorage DynamicDataReplication/iStorage DynamicDataReplication Express ご利用時]
       [iStorage VirtualVolume ご利用時]

    (発生事象)
     スナップショット機能におけるリストアを実行後、スナップショット障害による全スナップショット
     データの消失、もしくは両コントローラの再起動によるシステム停止に至る場合があります。

    (発生条件)
     iStorage VirtualVolumeを利用したスナップショット機能を導入し、
     下記の順番でスナップショット操作を実行した場合に発生する可能性があります。

    1. ある仮想マシンに対して、スナップショットのリストアを実行する。
    2. (1.)とは別の仮想マシンにスナップショットを作成する。
    3. (1.)でリストアした仮想マシンにサーバから書き込みを実施する。

    (影響)
     次のいずれかが発生する可能性があります。
    • ディスクアレイ装置上の全スナップショットボリューム(SV)の障害、
      および全スナップショットデータの消失
    • 両コントローラの再起動によるシステム停止

    (回避方法)
     リストア実行直後に、リストアした仮想マシンに対してスナップショットを作成し、
     直ちに作成したスナップショットを削除してください。

    (対処方法)
    • SV障害が発生している場合
      不正となっている全てのSVおよび各プールの全てのスナップショット予約領域
      (スナップショットデータボリューム:SDV)を解除し、再構築してください。
      また、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
    • システム停止が発生している場合
      対処方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    ■その他の修正■

    【1】[iStorage M120/M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
       [iStorage VirtualVolume ご利用時]

    (発生事象)
     VMware vSphereと連携してバーチャルボリューム(VVOL)を使用しているディスクアレイ装置において
     ホストI/Oのパスを一方のコントローラに片寄せた際に仮想サーバへのI/O応答が出来ず、仮想サーバが
     再起動する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たすと発生する場合があります。
    • iStorage VirtualVolumeを導入している。
    • 複数のPE(Protocol Endpoint)、それぞれに対してVVOLが存在する。
    • 仮想サーバからVVOLに対するI/Oアクセス中に、以下のいずれかを実施する。
      • ストレージ制御ソフトのオンラインアップデート(無停止アップデート)
      • BMC FWのオンラインアップデート(無停止アップデート)
      • BIOSのオンラインアップデート(無停止アップデート)
      • コントローラの予防交換(保守作業)
      • BBU(バッテリ)の予防交換(保守作業)

    (影響)
     サーバから一部のVVOLにアクセスが出来ず、ホストパスの切り替えも出来ない状態となります。
     その結果、仮想サーバがリブートし、業務が継続できなくなる可能性があります。

    (回避方法)
     回避方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     対処方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    ●M87_SC1234/M88_SC1234/M89_SC1234/M8A_SC1234/M8B_SC1234での修正内容
    ==============================================

    ■機能強化

    【1】[iStorage M12e/M120/M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
     増設エンクロージャ組込み操作でエンクロージャの検出または組み込みに失敗した場合の
     エラーメッセージにおいて、ディスクアレイ装置のコントローラ筐体とエンクロージャ間の
     リンクアップエラー以外の要因でエラーが発生した場合においても、被疑箇所のエンクロージャの
     アダプタ番号を表示するよう改善しました。

    【2】[iStorage M12e/M120/M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
     コントローラ間およびコントローラとディスクポート間の間欠障害発生時のリカバリ処理を改善し、
     コントローラを縮退させることなく運用継続できるようにしました。

    【3】[iStorage M12e/M120/M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
     プールにおける修復の優先度および拡張の優先度に設定される時間について、プールを構成する
     物理ディスクに障害が発生している場合、障害の発生していない物理ディスクのみの構成における
     時間を設定するようにしました。
     なお、プールを構成するすべての物理ディスクに障害が発生している場合は、修復の優先度と
     拡張の優先度には最大時間が設定されます。

    ■重要な修正■

    【1】[iStorage M120/M320/M320Fご利用時]
    (発生事象)
     ディスクアレイ装置の起動時において、あるディスクポートに接続している7台目以降の
     ディスクエンクロージャ(以降、DE)がオフライン状態で起動することがあります。
     オフライン状態のDE内の物理ディスクがプールに組み込まれている場合は、
     ディスクアレイ装置の起動に失敗します。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たすと発生する場合があります。
    • ストレージ制御ソフト リビジョン 1216 または 1218 で動作している。
    • 各コントローラ上のディスクポート1つにDEが7台以上接続されている。
    • 電源停止状態からディスクアレイ装置を起動する。

    (影響)
     ディスクアレイ装置の起動に失敗します。

    (回避方法)
     各コントローラ上のあるディスクポートに接続しているDE数に偏りがある場合は、
     ディスクポート当たりの接続DE数が6台以内になるよう分散した構成としてください。
     または、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     ハードウェア保守員へ復旧を依頼してください。
     その後、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【2】[iStorage M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
       [iStorage RemoteDataReplication/DisasterRecoveryご利用時]
    (発生事象)
     ディスクアレイ装置の稼働中に片側のコントローラが再起動する場合があります。

    (発生条件)
     iStorage RemoteDataReplication/DisasterRecoveryのジャーナルレプリケーション機能
     (非同期順序保証)を利用した、レプリケートによるコピー中に発生する場合があります。

    (影響)
     運用中にディスクアレイ装置の片側のコントローラが再起動することにより、
     業務サーバとディスクアレイ装置間のパス切り替えが発生します。
     また、コントローラの再起動が完了するまでの間はライトキャッシュ動作がWriteThroughとなるため、
     業務I/Oの応答遅延などが発生する可能性があります。

    (回避方法)
     ジャーナルレプリケーション機能を利用したレプリケーション運用を停止してください。
     また、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     対処方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    ■その他の修正■

    【1】[iStorage M12e/M120/M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
    (発生事象)
     プール解除後に最大1分間、ディスクアレイ装置に対する業務I/Oが遅延する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たすと発生する場合があります。
    • プールを解除する。
    • 解除対象プールの次のプール番号のプールに構築されている論理ディスクに対して
      業務I/Oが発生している。

    (影響)
     業務サーバにおいて、プール解除後から最大1分間I/O遅延を検出する場合があります。

    (回避方法)
     回避方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     対処方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【2】[iStorage M12e/M120/M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
    (発生事象)
     iSCSIのマルチターゲットLDセットを利用する環境において、LDセット情報または論理ディスクの
     詳細情報を表示する以下の構成表示コマンド(iSMview)が異常終了する場合があります。

    • iSMview -a
    • iSMview -ac
    • iSMview -ln
    • iSMview -allld
    • iSMview -all

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たすと発生する場合があります。
    • iSCSIのマルチターゲットLDセットを利用する環境である。
    • LDセット情報または論理ディスクの詳細情報を表示する構成表示コマンド(iSMview)を実行する。
    • 上記の構成表示コマンド(iSMview)の実行と並列に、iSCSIのマルチターゲットLDセットから
      論理ディスクの割り当てを解除する。

    (影響)
     構成表示コマンド(iSMview)が異常終了しますが、業務への影響はありません。

    (回避方法)
     事象発生対象の構成表示コマンド(iSMview)を実行していない時に、iSCSIのマルチターゲット
     LDセットからの論理ディスクの割り当てを解除してください。
     または、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     異常終了した構成表示コマンド(iSMview)を再実行してください。
     また、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【3】[iStorage M12e/M120/M320/M320F/M520/M720/M720Fご利用時]
       [iStorage Data Compressionご利用時]

    (発生事象)
     iStorage Data Compression(データ圧縮機能)を利用した運用中に、
     稼働中のディスクアレイ装置で片側のコントローラが再起動する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たすと発生する場合があります。
    • データ圧縮機能を利用している。
    • VMware ESXiの業務サーバに対するLDセットに圧縮論理ディスクを割り当てている。
    • VMware ESXiの業務サーバに対するLDセットに割り当てている圧縮論理ディスクを
      構築している圧縮プールの状態が「障害(over capacity)」である。
    • VMware ESXiの業務サーバにおいてATS(Atomic Test and Set)が有効である。

    (影響)
     運用中にディスクアレイ装置の片側のコントローラが再起動することにより、
     業務サーバとディスクアレイ装置間のパス切り替えが発生します。
     また、コントローラの再起動が完了するまでの間はライトキャッシュ動作がWrite Throughとなるため、
     業務I/Oの応答遅延などが発生する可能性があります。

    (回避方法)
     「IS044 iStorageソフトウェア iStorageシリーズ シンプロビジョニング機能利用の手引き」の
     「シンプロビジョニング機能の運用」-「容量監視時の事象」-「仮想容量プールの容量不足」を
     参照して、当該圧縮プールにおいて発生している「障害(over capacity)」に対処してください。
     なお、「障害(over capacity)」への対処が完了するまでは、以下に公開されている手順に従って
     ATSを無効にしてください。
      https://kb.vmware.com/s/article/1033665  (原文)
      https://kb.vmware.com/s/article/1033665?lang=ja (日本語)

     または、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     対処方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【4】[iStorage M520/M720ご利用時]
       [iStorage PerforCacheおよびiStorage VirtualCachePartitioningご利用時]

    (発生事象)
     iStorage VirtualCachePartitioning(キャッシュ分割機能)の停止処理が完了せず、
     業務I/Oで応答遅延が発生するなどI/O性能が低下する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たすと発生する場合があります。
    • iStorage PerforCache(二次キャッシュ機能)および
      iStorage VirtualCachePartitioning(キャッシュ分割機能)を共に導入している。
    • キャッシュ分割機能の停止を実行する。
    • 業務I/Oが継続している。

    (影響)
     ライトキャッシュ動作がWrite Throughとなるため、
     業務サーバにおいてI/O遅延を検出する場合があります。

    (回避方法)
     回避方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     以下のいずれかを実施ください。または、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
    • 二次キャッシュ機能の無効化
    • ディスクアレイ装置の再起動


    ●M87_SC1218/M88_SC1218/M89_SC1218での修正内容
    ==============================================

    ■機能強化

    【1】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
     論理ディスク内のデータを圧縮して格納することで容量コストを削減する、データ圧縮機能を
     サポートしました。

    【2】[iStorage M320/M320Fご利用時] [iStorage RemoteDataReplicationご利用時]
     ディザスタリカバリシステムにおける非同期順序保証のレプリケーション運用を実現する、
     ジャーナルレプリケーション機能をサポートしました。

    【3】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
     iSMクライアント(Web GUI)の論理ディスクの割り当て解除画面において、「ホストの拡張設定を
     削除する」チェックボックスを追加し、ホストの拡張設定削除の有無を選択可能にしました。

    【4】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
     iSMクライアント(Web GUI)のニックネーム一括設定画面で利用する一括設定ファイルにおいて、
     ディスクアレイ名の変更有無に関わらず記載が必要であった一括設定前後のディスクアレイ名の
     指定を省略可能にしました。

    【5】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
     iStorageソフトウェア製品が使用する暗号化通信に対して、使用するTLSのバージョンを指定
     できるようにしました。
     本機能により、ディスクアレイ装置の管理ポートおよびiStorageManager Expressおよび管理サーバなどで
     動作して連携するiStorageソフトウェア製品との通信において、TLS1.0、TLS1.1を使用禁止にできます。

    【6】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
     ディスクアレイ装置の稼働状況を参照して安定稼働を支援する予兆監視のために必要な情報を収集
     する予兆監視用情報収集コマンド(iSMpmquery)をサポートしました。

    【7】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
     ホスト(LDセット)に未割当ての論理ディスクの初期化処理を中止できるようにしました。
     なお、データ改ざん防止機能による初期化処理は本機能の対象外です。

    【8】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
     ハードウェアの間歇障害検出時にコントローラを再起動せずに復旧できるようリカバリ処理を改善しました。
     
    【9】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
     iSCSIインターフェースにおいて、ネットワーク機器との接続性を改善しました。


    ■重要な修正■

    【1】[iStorage M120/M320/M320Fご利用時]
    (発生事象)
     ディスクアレイ装置の停止、または再起動の途中で電力供給が停止した際に、キャッシュメモリの
     ユーザデータを保存できず、ユーザデータを損失する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たすと発生する場合があります。
    • ディスクアレイ装置の構成が、以下のいずれかに一致する。
       ○iStorage M320/M320Fの場合
        キャッシュメモリが192GB以上である
        (以下のいずれかのDIMMを実装している)
         - 64GB DIMM
         - 32GB DIMM
       ○iStorage M120の場合
        iSCSIのホストインタフェースを実装し、キャッシュメモリが128GBである
        (以下のDIMMを実装している)
         - 32GB DIMM
    • 経年によるバッテリの蓄電量が稼働初期と比較して約4割以上減少する。
      (稼働開始から概ね2.5年以上経過している。)
    • ディスクアレイ装置の停止、または再起動の途中で、電力供給が停止する。

    (影響)
     キャッシュメモリの最新ユーザデータを損失する場合があります。

    (回避方法)
     本事象の発生前にバッテリの定期交換時期が近付いていることを示すiSM07168(※1)のメッセージが
     通知された際には、早期にバッテリの保守交換を保守員にご相談ください。
     また、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     (※1) iSM07168の通知は、ディスクアレイ装置の稼働開始から4年経過時に発生します。
        なお、当該通知の発生後、ディスクアレイ装置のバッテリは以下の状態へ遷移します。
         ・iSMクライアント(Web GUI)で確認した場合
          - タイプ(略称)   :バッテリ (DAC_BBU)
          - 状態       :注意 (exchange(pre notice))
         ・iSMviewコマンドで確認した場合
          - Type        :Battery
          - Abbreviated Name :DAC_BBU
          - State        :attn.(exchange(pre notice))

    (対処方法)
     最新ユーザデータを損失した場合は、上位システムの操作履歴などから損失したデータを
     復旧してください。
     また、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【2】[iStorage M120/M320 ご利用時] [iStorage PerforCacheご利用時]
    (発生事象)
     コントローラのリブートが発生する場合があります。

    (発生条件)
     以下のすべての条件を満たした場合に、発生する可能性があります。
    • 二次キャッシュを構築している。
    • 二次キャッシュ用論理ディスクの論理総容量が以下を満たす。
       - M120の場合   :2TB 以上
       - M320の場合   :4TB 以上

    (影響)
     運用中にディスクアレイ装置の片側コントローラがリブートしてパス切り替えが発生することで、
     業務I/Oの応答遅延などが発生する可能性があります。

    (回避方法)
     構築済みの二次キャッシュ用論理ディスクを解除してください。
     また、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     対処方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【3】[iStorage M120/M320 ご利用時] [iStorage PerforCacheご利用時]
    (発生事象)
     片コントローラ障害に伴ったパーシステントライト運用時に、稼働中のもう一方のコントローラが
     ダウンすることがあります。

    (発生条件)
     プールのRAID構成に物理ディスクが追加される以下のいずれかの処理動作中に、コントローラが
     縮退することによりパーシステントライトが動作すると発生する場合があります。
    • プールの容量拡張
    • 物理ディスク障害時または予防保守時のホットコピー
    • 物理ディスクのリビルド完了後のコピーバック(データ切り戻し設定有効時のみ)

    (影響)
     ディスクアレイ装置の片側のコントローラで障害発生中に、稼働を継続しているもう一方の
     コントローラがダウンするため、システム停止に至る可能性があります。

    (回避方法)
     ディスクアレイ装置において、以下のいずれかを実施してください。
     また、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
    • 二次キャッシュ用論理ディスクを解除する。
    • ディスクアレイ装置上に構築済みの論理ディスクすべてに対して、
      パーシステントライト機能を無効にする。

    (対処方法)
     ハードウェア保守員へ本事象によりダウンしたコントローラの起動および、障害が発生している
     コントローラの復旧を依頼してください。
     その後、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    ■その他の修正■

    【1】[iStorage M12e/M120/M320/M320F ご利用時]
    (発生事象)
     iSMクライアント(Web GUI)の下記の構成設定画面において、ディスクアレイ装置のシリアル番号が
     16桁となり、ディスクアレイ装置の銘板上のシリアル番号(14桁)とは異なる値が表示されます。
    • 「構築」→「初期設定」→「名称変更」
    • 「構築」→「ディスクアレイ」→「ディスクアレイ操作」→「設定変更」

    (発生条件)
     ストレージ制御ソフト リビジョン1210未満の場合に発生します。

    (影響)
     該当画面において表示されるシリアル番号が、ディスクアレイ装置の銘板に表記されている
     シリアル番号と一致しません。

    (回避方法)
     以下のいずれかの方法で、ディスクアレイ装置のシリアル番号を確認してください。
     または、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
    • iSMクライアント(Web GUI)の「監視」→「画面表示」メニューを選択して、
      ディスクアレイ装置のプロパティ画面における「シリアル番号」の表示内容を確認する。
    • iSMview -dコマンドの出力結果における「Serial Number」の表示内容を確認する。

    (対処方法)
     以下の手順で、表示内容をディスクアレイ装置のシリアル番号に読み替えてください。
     また、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     <読み替え手順>
      ・iSMクライアント(Web GUI)の該当画面で表示された16桁のシリアル番号から、
       上位2桁を除いた残りの下位14桁を確認する。


    【2】[iStorage M12e/M120/M320/M320F ご利用時]
    (発生事象)
     新規作成したiSCSIのホスト(LDセット(iSCSI))がロック状態で作成される場合があります。

    (発生条件)
     同一のiSCSIのホスト(LDセット(iSCSI))に対して、以下の組み合わせで構成設定操作を並列に実行した後に、
     iSCSIのホスト(LDセット(iSCSI))を新規作成すると発生する場合があります。
    • ホスト(LDセット)の削除
    • ホスト(LDセット)のロック/アンロック

    (影響)
     新規作成したホスト(LDセット(iSCSI))がロック状態のため、論理ディスクの割り当てやLDセットの設定変更が
     ガードされ、当該ホスト(LDセット(iSCSI))を利用した業務を開始できません。

    (回避方法)
     同一のiSCSIのホスト(LDセット(iSCSI))に対して構成設定操作を並列に実行せず、個々の構成設定操作を
     順番に実行してください。
     または、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     ロック状態のiSCSIのホスト(LDセット(iSCSI))をアンロックしてください。
     また、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【3】[iStorage M12e/M120/M320/M320F ご利用時]
    (発生事象)
     FCまたはSASのホスト(LDセット)に対する構成設定操作時に、FCまたはSASのホスト(LDセット)から
     すべての論理ディスクの割り当てが解除される場合があります。

    (発生条件)
     FCまたはSASのホストインタフェースをPortモードで運用している環境において、同一のホスト(LDセット)に
     対して、以下の構成設定操作(操作1.および操作2.)を並列で実行すると発生する場合があります。
    • 操作1 :割り当て済みポート数が1つの構成における、当該ポートの割り当て解除
    • 操作2 :以下のいずれかのホスト(LDセット)に対する構成設定操作
          - LDセット名(ホストの名称)の変更
          - パス情報の追加
          - パス制御(明示的ALUA)の有効/無効の切り替え
          - 割り当て済みポート数が1つの構成における、当該ポートの割り当て解除
           (操作1.と同一の操作)

    (影響)
     FCまたはSASのホスト(LDセット)からすべての論理ディスクの割り当てが解除されるため、
     当該ホストにポートやパスを新たに割り当てても、ディスクアレイ装置へのアクセスができません。

    (回避方法)
     同一のFCまたはSASのホスト(LDセット)に対して構成設定操作を並列に実行せず、個々の構成設定操作を
     順番に実行してください。
     または、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     FCまたはSASのホスト(LDセット)に対して、割り当てが解除された論理ディスクを再度割り当ててください。
     また、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【4】[iStorage M12e/M120/M320/M320F ご利用時]
    (発生事象)
     iStorageManager Expressとディスクアレイ装置間の通信内容を盗聴および改ざんされる脆弱性が
     あります。通信内容の改ざんにより、iStorageManager Expressでエラー表示、またはiStorageManager
     Expressとディスクアレイ装置間の接続が切断される場合があります。

    (発生条件)
     悪意のある第三者がiStorageManager Expressとディスクアレイ装置間の通信(※2)に介入し、
     偽造した証明書・鍵を使用することで、通信内容の盗聴および改ざんが可能となります。
     ただし、インターネットに接続していないネットワーク経路において、第三者が介在しない環境では
     発生いたしません。

     (※2) iStorageManager Expressとディスクアレイ装置間はNEC独自プロトコルで通信しており、
        内容は暗号化しています。
        このため、通信内容を盗聴されても、内容の解読およびディスクアレイ装置で実行可能な
        命令への改ざんは困難です。

    (影響)
     盗聴および改ざんされるリスクがあるデータは、ディスクアレイ装置の構成や状態などの管理情報であり、
     ディスクアレイ装置上のボリューム(論理ディスク)内のお客様データが漏洩することはありません。
     本事象による影響は以下の通りです。
    • iStorageManager Expressでエラーが表示された場合、iStorageManager Expressを利用した
      ディスクアレイ装置に対する操作が行えません。
    • iStorageManager Expressとディスクアレイ装置間の接続が切断した場合、
      一時的にiStorageManager Expressを利用できません。

    (回避方法)
     本脆弱性は通信を盗聴および改ざんしようとする中間者攻撃で顕在化します。ファイアウォール等で
     保護された安全なイントラネットに接続し、インターネットには接続しないでください。
     または、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     対処方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【5】[iStorage M12e/M120/M320/M320F ご利用時]
    (発生事象)
     ホストポートエクステンション(HPE)が「注意(maintenance)」に遷移することがあります。

    (発生条件)
     16GB FCのSFPを搭載しているディスクアレイ装置において、以下のいずれかの操作を行うと
     タイミングによって発生する可能性があります。
    • ディスクアレイ装置の起動
    • コントローラのリブート
    • コントローラ交換
    • SFP交換
    • 接続先機器のシャットダウン
      (ディスクアレイ装置の当該SFPの搭載ホストポートのリンクダウンの発生)

    (影響)
     運用への影響はありません。
     iSMクライアント(Web GUI)において、当該HPEが「注意(maintenance)」の状態となります。

    (回避方法)
     ハードウェア保守員へSFPの監視設定の無効化を依頼してください。
     または、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     対処方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    ●M87_SC103D/M88_SC103D/M89_SC103Dでの修正内容
    ==============================================

    ■機能強化

    【1】[iStorage M120/M320/M320Fご利用時]
     ネットワーク機器の設定不備や結線誤りによる高負荷などのネットワークの異常状態や
     障害発生、および特異なHW間欠障害などが発生した場合のリカバリ処理を改善することで、
     コントローラの再起動なく稼働を継続できるようにしました。

    【2】[iStorage M120/M320/M320Fご利用時]
     ディスクアレイ装置の起動処理中に発生し、起動完了までに自動復旧済みの間欠異常に関して、
     iStorageManager ExpressおよびiStorageManagerにおいてメッセージ出力および
     通報をしないように改善しました。

    【3】[iStorage M320/M320Fご利用時]
       [iStorage VirtualCachePartitioning および iStorage DynamicDataReplication ご利用時]
     iStorage VirtualCachePartitioning導入環境における、iStorage DynamicDataReplicationの
     バックグラウンドコピー性能を改善しました。


    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。


    ■その他の修正■

    【1】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
    (現象)
     ディスクアレイ装置の制御情報格納領域を構成する物理ディスクにおいて、I/Oエラーが発生すると、
     以下の事象が発生する場合があります。
      ・iStorageManager Expressへのログイン時に無応答になる。
      ・ディスクアレイ装置に対して実行したiSMCLIが無応答になる。
      ・管理サーバ上のiStorageManagerにおいて、監視パスの障害が発生する。

    (発生条件)
     制御情報格納領域を構成する物理ディスク(物理ディスク番号 00h-0000h、00h-0001h、00h-0002h、
     00h-0003h)において制御情報格納領域内でI/Oエラーが発生した際に、ディスクアレイ装置の一方の
     コントローラにおいて、本現象が発生する場合があります。

    (影響)
     業務I/Oへの影響はありませんが、以下の運用影響があります。
      ・iStorageManager ExpressおよびiSMCLIを利用した運用ができません。
      ・管理サーバ上のiStorageManagerによる当該ディスクアレイ装置に対する
       監視パスの冗長性が低下します。

    (回避方法)
     回避方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     ハードウェア保守員へ本事象が発生している一方のコントローラの再起動を依頼してください。
     なお、シングルコントローラモデルの場合は、ディスクアレイ装置の再起動を依頼してください。
     また、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【2】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
    (現象)
     プールを解除すると、以下の事象が発生する場合があります。
      ・iStorageManager Expressへのログイン時に無応答になる。
      ・ディスクアレイ装置に対して実行したiSMCLIが無応答になる。
      ・管理サーバ上のiStorageManagerにおいて、監視パスの障害が発生する。

    (発生条件)
     ディスクアレイ装置の制御情報格納領域を構成する物理ディスク(物理ディスク番号 00h-0000h、
     00h-0001h、00h-0002h、00h-0003h)が暗号化物理ディスクであり、当該の暗号化物理ディスクに
     構成されるプールを解除すると発生する場合があります。

    (影響)
     業務I/Oへの影響はありませんが、以下の運用影響があります。
      ・iStorageManager ExpressおよびiSMCLIを利用した運用ができません。
      ・管理サーバ上のiStorageManagerによる当該ディスクアレイ装置に対する
       監視パスの冗長性が低下します。

    (回避方法)
     回避方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     ハードウェア保守員へ本事象が発生している一方のコントローラの再起動を依頼してください。
     なお、シングルコントローラモデルの場合は、ディスクアレイ装置の再起動を依頼してください。
     また、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【3】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
    (現象)
     ディスクアレイ装置に対する構成設定操作完了後に、iStorageManager Expressによる監視状態が
     「停止(構成設定中)」または「停止(保守)」から、「実行中」に遷移しない場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に発生する場合があります。
      ・ iStorageManager Expressによるディスクアレイ装置の監視状態が「実行中」である。
      ・ 特定の構成設定操作を2秒以上の間隔を空けずに連続実行している。(※1)

       (※1)ディスクアレイ装置に対する論理ディスクの構築/解除、プールの構築/解除を
           除いた構成設定操作完了後、2秒以上の間隔を空けずに以下のいずれかの操作が
           実行された場合が該当します。
           ・以下の構成設定コマンドの実行が正常終了する。
             - 構成設定操作ガード設定コマンド(iSMcfg operationlock)
             - 構成設定操作ガード設定解除コマンド(iSMcfg operationunlock)
             - 接続サーバの冗長構成確認コマンド(iSMcfg pathswitch -check)
           ・上記以外の構成設定コマンド(iSMcfg)の実行が異常終了する。

    (影響)
     iStorageManager Expressによるディスクアレイ装置の監視が停止しているため、
     iStorageManager Expressにおけるディスクアレイ装置で発生した障害やイベントの検出および
     通報ができません。

    (回避方法)
     ディスクアレイ装置に対する論理ディスクの構築/解除、プールの構築/解除を除く構成設定操作、
     またはライセンス解除操作を行った場合、操作完了から3秒以上経過後に構成設定コマンド(iSMcfg)を
     実行してください。

    (対処方法)
     以下の手順に従い、iStorageManager Expressの監視状態を手動で復旧させてください。
     また、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     <手動による監視状態の復旧手順>
      1. seize設定コマンド(iSMcfg setseize -mode on)を実行する。
        ※seize設定コマンドの実行結果に関わらず、手順2.へ進んでください。
      2. seize解除コマンド(iSMcfg setseize -mode off)を実行する。
      3. iStorageManager Expressの監視状態が「実行中」に遷移していることを確認する。


    【4】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
    (発生事象)
     暗号化ディスク(SSD/HDD)が縮退する場合があります。

    (発生条件)
     以下のいずれかのタイミングで、ごく稀に発生する場合があります。

     ・複数台の暗号化ディスク(SSD/HDD)を搭載したディスクアレイ装置で、
      装置またはコントローラを起動する。
     ・複数台の暗号化ディスク(SSD/HDD)をディスクアレイ装置に同時に挿入する。
     ・複数台の暗号化ディスク(SSD/HDD)で同時にFWダウンロードを実施する。

    (影響)
     暗号化ディスク(SSD/HDD)が縮退します。スペアディスクへの復旧完了までの間、
     RAIDによる冗長性が消失します。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【5】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
    (現象)
     iStorageManager Expressの「アクセスコントロールの詳細設定画面」におけるアクセスコントロールの
     設定復元が異常終了して、アクセスコントロールの設定(LDセットの構成)を復元できません。

    (発生条件)
     LDセットに割り当てた論理ディスク(LD)のLUN(Logical Unit Number)が不連続で、LUNの最小番号と
     最大番号の途中に未割当のLUNが存在する場合に発生します。

    (影響)
     iStorageManager Expressの「構成情報取得画面」で保存した構成情報ファイルから、アクセス
     コントロールの設定(LDセットの構成)を復元できません。

    (回避方法)
     以下の手順に従い、「テキスト形式」で保存した構成情報(※3)から、手動によりアクセス
     コントロールの設定を復元してください。

      (※3)iStorageManager Expressの「構成情報取得画面」において、ファイル形式に
          「テキスト」を選択して取得した構成情報ファイル。

     <手動によるアクセスコントロールの設定復元手順>
      1. 保存していた構成情報ファイル(テキスト形式)をテキストエディタで参照する。
      2. 構成情報ファイル内の[Access Control]セクションにおける記載から、復元対象の
        LDセット情報や割り当てられている論理ディスクの論理ディスク番号とLUNを確認する。
      3. (ディスクアレイ装置上に復元対象のLDセットが構築されていない場合のみ)
        iStorageManager Expressの「LDセット管理」画面から復元対象のLDセットを作成する。
      4. iStorageManager Expressの「論理ディスクの割り当て」画面から、復元対象のLDセットに
        対して復元対象の論理ディスクを手順2.で確認したLUNを指定して割り当てる。

    (対処方法)
     対処方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【6】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
    (現象)
     iStorageManager Expressの「画面表示設定」メニューの「表示設定」画面において、
     以下の設定項目に対する変更内容が保存されずに、iStorageManager Expressへの
     次回ログイン時に既定値の動作に戻ります。

      ○設定項目
       ・ステータスバーの表示          [既定値:有効]
       ・メッセージの受信            [既定値:無効]
       ・メニュー項目を自動的に折りたたむ    [既定値:有効]
       ・ストライプ表示
        - 情報一覧表示領域           [既定値:有効]
        - メッセージ表示領域          [既定値:有効]
       ・スナップショットボリューム(SV)の表示  [既定値:有効]
       ・リンクボリューム(LV)の表示       [既定値:有効]

    (発生条件)
     以下のいずれかの操作を行うと、iStorageManager Expressへの次回ログイン時に発生します。
      ・iStorageManager Expressからログアウトする。
      ・iStorageManager Expressを終了する。

    (影響)
     iStorageManager Expressの表示設定を変更しても保存されません。

    (回避方法)
     iStorageManager Expressへログイン後に毎回表示設定の変更を行ってください。

    (対処方法)
     対処方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【7】[iStorage M120/M320/M320Fご利用時] [iStorage PerforOptimizer ご利用時]
    (現象)
     論理ディスク番号(LDN)が0000hの論理ディスク(LD)をLDセットに割り当てることができません。
     iStorageManager Expressまたは管理サーバ上のiSMクライアントの「論理ディスクの割り当て」
     画面から操作した場合は、以下のエラーメッセージが出力され、操作に失敗します。

      エラー:05167 「論理ディスクの割り当てに失敗しました。以下の可能性があります。
          現在の状態を確認し、エラーの原因を除去した後に再実行してください。
          ・対象論理ディスクが削除された。
          ・対象LDセットが削除された。
          ・対象論理ディスクが予約グループに追加された。
          ・対象論理ディスクが操作ガードでロックされた。
          ・対象LDセットが操作ガードでロックされた。
          ・対象LUNに既に別の論理ディスクが割り当て済みである。
          ・空いているLUNが無くなった。」

     ホストに対する論理ディスクの割り付けコマンド(iSMcfg addldsetld)を実行した場合は、
     以下のエラーメッセージが出力されます。

      iSM31164: [ addldsetld ] Specified LD(as BV) belongs to reserve group.

    (発生条件)
     データ最適配置機能の論理ディスク(LD)移動開始コマンド(iSMadr start)のコマンド実行後、
     論理ディスクの移動状況(※4)が「Moving」の場合(以降、LD移動中と記載)に発生します。

      (※4)論理ディスクの移動状況確認コマンド(iSMadr ldmv_query)の実行結果における、
          移動状況(Status)欄の表示内容

    (影響)
     データ最適配置機能のLD移動中は、 論理ディスク番号が0000hの論理ディスクをLDセットに
     割り当てることができません。

    (回避方法)
     データ最適配置機能のLD移動の完了後に、論理ディスクをLDセットへ割り当ててください。

    (対処方法)
     対処方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【8】[iStorage M120/M320/M320Fご利用時]
       [iStorage DynamicDataReplication、iStorage DynamicDataReplication Express のいずれかをご利用時]
    (現象)
     スナップショット予約領域(SRA)の構築コマンド(iSMcfg srabind)のコマンド実行時に、
     -sdvnオプション(※5)を省略すると以下のエラーが表示されて異常終了となります。

      iSM31241:[ srabind ]Command failed.

      (※5)スナップショットデータボリュームのスタート論理ディスク番号を指定するオプション

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に発生します。
      ・論理ディスク番号(LDN)が0000hの論理ディスクが構築されている。
      ・-sdvnオプションを省略して、iSMcfg srabindコマンドを実行する。

    (影響)
     iSMcfg srabindコマンドの実行時に-sdvnオプションを省略することができないため、
     スナップショットデータボリュームの開始番号を意識した運用とする必要があります。

    (回避方法)
     以下のいずれかの方法でスナップショット予約領域を構築してください。
      ・iSMcfg srabindコマンドの実行時に、-sdvnオプションを指定する。
      ・iSMクライアントのスナップショット管理画面からスナップショット予約領域を構築する。

    (対処方法)
     対処方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【9】[iStorage M120/M320/M320F ご利用時]
       [iStorage DynamicDataReplication(DDR)、iStorage DynamicDataReplication Express、
       iStorage RemoteDataReplication(RDR) のいずれかをご利用時]
    (現象)
     ディスクアレイ装置の起動直後に、ホストからMV(Master Volume)またはRV(Replication Volume)に
     対するライトI/Oを受信すると、レプリケーションコピーが異常終了し、障害分離が発生することがあります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たすと発生する場合があります。
      ・論理ディスク容量が100GB以上のMV/RVでペアを構築している。
      ・ディスクアレイ装置あたりのRV総容量が以下を満たしている。
        - DDRまたはDDR Expressいずれかご利用時 :336TB未満
        - RDRご利用時             :504TB未満
        - DDRおよびRDR両方ご利用時       :504TB未満
      ・レプリケーションリザーブドボリューム(RSV)を構築している。
      ・ディスクアレイ装置の起動直後から最大10分間(※6)に、ホストからライトI/Oを受信する。
       (※6)当該ディスクアレイ装置のRSV総容量により、発生条件となる期間は10分未満となる
           場合があります。

    (影響)
     業務は継続可能ですが、バックアップ運用が失敗します。
     また、次回バックアップ時は全差分のバックアップが必要となります。

    (回避方法)
     回避方法はありません。対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    (対処方法)
     RV側で強制セパレートを実施した後で、再度レプリケートを実施ください。


    【10】[iStorage M120/M320/M320Fご利用時] [iStorage RemoteDataReplication ご利用時]
    (現象)
     iStorage RemoteDataReplication(以降、RDR)を利用時に、iSMrc_queryコマンドの出力結果において
     RDRペアのRV名が表示されない場合があります。
     また、iSMrc_replicate/iSMrc_separateコマンド等が異常終了する場合があります。

    (発生条件)
     RDR運用中に以下の条件を番号順に満たすと、本現象が発生する場合があります。
      1. ディスクアレイ装置上でデータレプリケーション機能、スナップショット機能、
        省電力機能の各コマンド(※7)を実行する
      2. 条件1. の実行中にRDRリンク障害が発生する
      3. その後RDRリンク障害が復旧する

      (※7)各コマンドの一覧は以下の通り。
         ・データレプリケーション機能  :iSMrc_xxxxで指定するコマンド群
                          (xxxx:ldlist/sense/replicate/separate/restore/
                           change/wait/query/rvmove/updprevent/pair/
                           swap/arrayinfo)
         ・スナップショット機能     :iSMsc_xxxxで指定するコマンド群
                          (xxxx:create/delete/restore/wait/svguard/query/
                           link/unlink/linkinfo)
         ・省電力機能          :iSMec_xxxxで指定するコマンド群
                          (xxxx:start/stop/sense)

    (影響)
     iSMrc_query、およびiSMrc_ldlist、iSMrc_senseの各コマンドの出力結果において、
     本来は存在しているRDRペアのRV名を確認できません。
     また、ディスクアレイ装置上でのデータレプリケーション機能、スナップショット機能、
     省電力機能の各操作が失敗します。

    (回避方法)
     以下のいずれかの方法で回避してください。
      ・ 管理サーバ上にiStorageManagerを導入している場合
        iStorageManagerに接続したiSMクライアントからレプリ管理画面を起動して、
        レプリ管理画面からRDRペアのRV名の確認およびレプリケーション操作を行ってください。
        また、スナップショット管理画面を起動してスナップショット操作を行ってください。

      ・ 業務サーバ上にiStorage ControlCommandを導入している場合
        iStorage ControlCommandのコマンドを利用して、RDRペアのRV名の確認および
        レプリケーション操作、スナップショット操作、省電力操作を行ってください。

    (対処方法)
     コマンドが失敗しているディスクアレイ装置側において、レプリケーション操作対象の論理ディスクの
     名称を一時的に変更後、元の名称に戻すことによって本事象は解消します。
     また、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    ●M87_SC1037/M88_SC1037/M89_SC1037での修正内容
    ==============================================

    ■機能強化

    【1】[iStorage M120/M320/M320Fご利用時]
     iStorage RemoteDataReplicationを利用可能な既設iStorage Mシリーズのディスクアレイ装置から、
     新設するiStorage M120/M320/M320Fのディスクアレイ装置(ストレージ制御ソフト Rev.1037以降)へ
     リプレースする際に、業務を停止することなく論理ディスク単位のデータ移行を実現する、
     無停止データ移行機能をサポートしました。

    【2】[iStorage M120/M320/M320Fご利用時]
     iStorage M120/M320/M320F ディスクアレイ装置(ストレージ制御ソフト Rev.1037以降)間において、
     業務を停止することなく論理ディスク(LD)単位のLD移動を実現し、ディスクアレイ装置間での
     負荷分散を最適化する、筐体間LD移動機能をサポートしました。

    【3】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
     ディスクアレイ装置のファイル転送機能として、SFTP(SSH File Transfer Protocol)を
     サポートしました。

    【4】[iStorage M12e/M120/M320ご利用時]
     ニアラインSASディスクドライブ(3.5型 7.2krpm/14TB)をサポートしました。


    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。


    ■その他の修正■

     その他の修正はありません。


    ●M87_SC1028/M88_SC1028/M89_SC1028での修正内容
    ==============================================

    ■機能強化
    【1】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
     iSCSIのホストインターフェースをサポートしました。
      -10Gb iSCSI Copper
      -10Gb iSCSI Optical
      -25Gb iSCSI Optical (iStorage M12e除く)

     ※iSCSI ホストインターフェースのご利用時は、BMCについてもアップデートが必要です。
      BMCのアップデートには、本コンテンツ末尾の関連情報のページ
      (BMC用コンテンツ:9010108088)を参照してください。

    【2】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
     以下の新規ドライブをサポートしました。
      -Read Intensive SAS SSD(読込み中心用途向けSSD) (2.5型/3.5型 15.3TB)
       ※M320Fは2.5型のみサポートします。
       ※Read Intensive SAS SSDはSSD二次キャッシュ機能未サポートです。

    【3】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
     iStorageManager Expressにおいて64bit版Java11をサポートしました。

    【4】[iStorage M120/M320/M320Fご利用時]
     キャッシュメモリの搭載容量を拡大しました。
      -M120    :96GB → 128GB
      -M320/M320F :192GB → 384GB

    【5】[iStorage M120/M320/M320Fご利用時]
     I/O流量制御機能の設定対象にスナップショットボリュームを追加しました。

    【6】[iStorage M120/M320ご利用時]
     iSMCLIにおいて二次キャッシュを構成しているプールの修復時間の変更機能をサポートしました。

    【7】[iStorage M120/M320/M320Fご利用時]
     iStorage DirectDataShadow Optionをサポートしました。

    【8】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
     ディスクアレイ装置内に構築可能な論理ディスク数を拡大しました。
     ※iStorageManagerご利用時は、Ver10.2以降を利用する必要があります。
      -M12e/M120   :1024 → 8192
      -M320/M320F  :4096 → 8192


    ■重要な修正■
    【1】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
    (発生事象)
     ディスクアレイ装置の初回電源投入から7か月目以降に1台のコントローラが
     ダウンする可能性があります。
     さらに、7か月目以降にもう1台のコントローラもダウンする可能性があります。

    (発生条件)
     以下のいずれかの条件を満たす場合に発生します。

      ①管理サーバで動作しているiStorageManagerによる監視を行う環境において、
       以下の機能を利用している。
        ・監査ログ機能      (出荷時設定:使用しない)

      ②管理サーバで動作しているiStorageManagerによる監視を行わない環境において、
       以下のいずれの機能も使用していない。
        ・SNMP機能        (出荷時設定:使用しない)
        ・VPNまたはデータコネクト接続方式による自動通報機能(リモート保守)
                     (出荷時設定:使用しない)

    (回避方法/対処方法)
     管理サーバ上のiStorageManagerで監査ログ機能を使用していない場合は、
     以下のいずれかの方法で、SNMP機能を有効化することで回避可能です。

     ・iStorageManager Expressを利用する場合
      (1)「SNMP設定」画面で設定変更する。
       ①iStorageManager ExpressのiSMクライアントにログインする。
       ②「構築」メニューから[ディスクアレイ]-[ネットワーク]-[SNMP設定]を選択し、
        「SNMP設定」画面を表示する。
       ③「SNMP設定」画面にてSNMP機能を“使用する”へ変更する。
       ④「SNMP設定」画面下部の“実行”を押下して「SNMP設定」画面を終了する。

      (2)「SNMP設定」画面の変更内容を有効化する。
       ①「構築」メニューから[ディスクアレイ]-[管理ソフトウェア設定]を選択し、
        「管理ソフトウェア設定」画面を表示する。
       ②「管理ソフトウェア設定」画面にて、管理ソフトウェア設定環境ファイルを
        任意のフォルダにダウンロードする。
       ③ダウンロードしたファイルを「管理ソフトウェア設定」画面から登録する。

     ・iSMCLIを利用する場合
      (1)ディスクアレイ装置にAdministrator権限でログインし、以下のコマンドを実行する。
       ①SNMP機能の設定変更
        iSMrpt setsnmpcmnprop -snmp use
       ②SNMP機能の変更内容の有効化
        ・デュアルコントローラモデルの場合(アクティブコントローラの切り替え)
          iSMtakeover
        ・シングルコントローラモデルの場合(ディスクアレイ装置の再起動)
          iSMcfg shutdown -reboot

       (以降、シングルコントローラモデルを除く)
       手順②実施後にセッションが接続されるため、ディスクアレイ装置に再度ログインする。

       ③アクティブコントローラの切り戻し
        iSMtakeover

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     装置の復旧をハードウェア保守員に御依頼ください。


    【2】[iStorage M120/M320/M320Fご利用時] [iStorage PerforOptimizerご利用時]
    (発生事象)
     論理ディスク一括構築時にディスクアレイ装置内の各機能で利用されていない
     論理ディスク(*1)が削除される場合があります。
     (*1) 以下のどの機能にも利用されていない状態の論理ディスクのこと。
        ホスト未割当、データレプリケーション属性未設定、保管属性未設定、
        スナップショット属性未設定、データ保護未設定、操作ガード未設定、
        データ移行属性未設定、キャッシュセグメント未割当、VVOL属性未設定、
        省電力未設定、LD移動対象外

    (発生条件)
     データ最適配置機能(PerforOptimizer)を使用しLD移動を実施したことがある場合、
     iSMクライアントから複数の論理ディスクを一括構築すると発生する可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     複数の論理ディスクを構築時にiSMクライアントから一括構築を行わないことで回避可能です。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     iSMクライアントから複数の論理ディスクを一括構築した際に、iStorageManagerの
     運用ログに以下のメッセージが出力されているかを確認してください。
     メッセージが出力されている場合、論理ディスクが意図せず削除されたものかを
     確認してください。

      iSM14404:LD unbind : LDN="aaaa"h, status=good
       -aaaa  :論理ディスク番号(16進数)

     論理ディスクが意図せず削除されている場合は、論理ディスクを再構築してください。
     通常は一括構築直後の未接続の論理ディスクが削除されますが、万が一、保管などを考慮して
     一時的に未接続に変更するなどデータを格納していた論理ディスクが削除されていた場合は、
     必要に応じてバックアップ等から復旧してください。


    【3】[iStorage M120/M320/M320Fご利用時] [iStorage PerforOptimizerご利用時]
    (発生事象)
     LD移動開始コマンド(iSMadr start) 実行時に、以下のエラーが表示されて
     異常終了となる場合があります。
      iSM37247: Command has failed.

    (発生条件)
     移動対象の論理ディスクの容量が100TB以上の場合に発生する可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     LD移動開始コマンドを再実行してください。


    【4】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
    (発生事象)
     スペアまたは未使用のSAS SSDドライブ (2.5型/3.5型 3.2TB 暗号化)が、
     片方のコントローラ再起動時に縮退する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
      -スペアまたは未使用のSAS SSDドライブ (2.5型/3.5型 3.2TB 暗号化)を搭載している
      -コントローラを再起動させる、またはコントローラを交換する

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     復旧をハードウェア保守員に御依頼ください。


    【5】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
    (発生事象)
     デバイスの設定情報を確認するためのSCSI命令であるMode Senseコマンドを
     サーバからディスクアレイ装置に発行するとエラー応答する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
      -全Page要求モードでMode Senseコマンドを発行する。
      -容量が2TB以上の論理ディスクに対してMode Senseコマンドを発行する。

    (回避方法/対処方法)
     全Page要求モードでMode Senseコマンドを発行するシステムにおいて、
     論理ディスクの容量が2TB未満の構成とすることで回避可能です。

     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    ■その他の修正■
    【1】[iStorage M12e/M120/M320/M320Fご利用時]
    (発生事象)
     接続サーバのパス冗長性確認コマンド(iSMcfg pathswitch -check)コマンド実行時に、
     以下のエラーが表示されて異常終了となります。
      iSM31241:[ pathswitch ]Command failed.

    (発生条件)
     iSMクライアントから「ホスト削除」の操作を実施したことがある場合に、
     発生する可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     業務サーバを撤去する際に、当該サーバに対してiSMクライアントから「ホスト削除」を
     行わないことで回避可能です。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、iStorageManager V10.2以降
     またはiStorageManager V9.20(iSM Expressユーザ向け無償提供バージョン)のいずれかで
     対象ディスクアレイ装置を一度監視することで、現象を解消することが可能です。
     iStorageManager V9.20による対処を行うための詳細については、本コンテンツ末尾の関連情報の
     ページ(コンテンツID:3150113786)の「回答内容」欄を参照願います。


製品名カテゴリ

iStorage基本制御/iStorageManager

関連情報

  • 更新履歴
  • ファイル名: M12e-M720_history.txt(形式:テキスト サイズ:1KB)
    本コンテンツの更新履歴
  • コンテンツID: 3140107141
  • 公開日: 2019年10月11日
  • 最終更新日:2023年12月20日

アンケート

サポート情報充実のためアンケートにご協力をお願いいたします。



コメント欄:
ここからページ共通メニューです。 ページ共通メニューを読み飛ばす。
ページ共通メニューここまで。