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技術情報

【GUARDIAN】 GUARDIANWALL 添付ファイル自動暗号化機能ご利用時の注意事項

GUARDIANWALL V7.4 より添付ファイル自動暗号化機能が追加されておりますが、本機能をご利用いただく際、 お客様のメール作成環境によってはメールが正常に送信されない場合がある問題が確認されました。
大変お手数ではございますが、本注意事項に該当するメールを送信される可能性のあるお客様は、 運用上のご注意をお願いいたします。

詳細につきましては、以下をご参照いただけますようお願いいたします。

1  対象製品とバージョン

本注意事項は、以下の製品・バージョンを対象としております。

製品名 バージョン
GUARDIANWALL 7.4.00 (Linux版)


2  内容

添付ファイル自動暗号化機能を有効にしている状態で、 以下の 3 パターンいずれかの添付ファイル付きメールを送信した場合に、 正常にメールを送信することができません。

※本事象は、『【GUARDIAN】アップデートモジュール 20120518』 で修正された問題とは異なるものとなります。 そのため、『【GUARDIAN】アップデートモジュール 20120518』を適用した環境でも発生いたします。

(1) 添付ファイル名に半角カナを使用した場合

自動暗号化機能では、添付ファイルを扱う際に内部処理で一時ファイルを作成します。 その際、添付ファイル名に対して文字コードの変換処理を行いますが、 添付ファイル名に半角カナ文字が含まれている場合、文字コードの変換時に文字化けが発生します。 この文字の化け方によっては一時ファイルの作成ができず、メールの送信に失敗する場合がございます。

本事象に該当してメールの中継に失敗した場合、 GUARDIANWALL サーバは前段メールサーバに対して恒久的配送エラーを応答し、 前段メールサーバが送信者にエラーメールを通知します。

なお、本事象に該当するメールが GUARDIANWALL にて保留または一時保留された場合、 管理画面での送出操作が不可能となります。
また、一時保留されたメールについては、本事象により自動送出が失敗した際に、 当該メール以外の一時保留メールの自動送出についても失敗します。

(2) 本文無しの添付ファイル付きメールを送信した場合

自動暗号化機能では、 対象メールの Content-Type がマルチパートになっているかどうかで添付ファイルの有無を判断しています。
しかし一部のメーラーでは、本文未入力で添付ファイルのみのメールを作成・送信した場合に、 Content-Type がマルチパート形式にならないものがあります。
そのため、自動暗号化機能で添付ファイルを正しく判定できず、メールの送信に失敗します。

本事象に該当してメールの中継に失敗した場合、 そのメールは GUARDIANWALL サーバの前段メールサーバに滞留します。
滞留したメールは前段メールサーバ側の設定に従って GUARDIANWALL サーバへ再送されますが、 再送のたびに送信失敗するため、 最終的に前段メールサーバが送信者にエラーメールを通知するまでに時間を要する場合があります。
その間、送信者はメールの送信に失敗したことを確認することができません。

なお、本事象に該当するメールが GUARDIANWALL にて保留または一時保留された場合、 管理画面での送出操作が不可能となります。
また、一時保留されたメールについては、本事象により自動送出が失敗した際に、 当該メール以外の一時保留メールの自動送出についても失敗します。

(3) 複数個の同名ファイルを添付したメールを送信した場合

自動暗号化機能では、複数の添付ファイルを一つのパスワード付き暗号化ファイルに集約します。
しかし、その際に同名の添付ファイルが複数あると添付ファイルが上書きされ、 同名の添付ファイルが一つしか含まれないパスワード付き暗号化ファイルが作成されてしまいます。
内容の異なる同名のファイルでも本事象に該当するため、 送信者が意図したファイルが正常に送信されない場合がございます。


3  回避策

誠に恐れ入りますが、下記の通りそれぞれの事象に該当しないよう運用にて回避していただきますようお願い申し上げます。

(1) の事象につきましては、添付ファイル名に半角カナ文字を使用しないようお願いいたします。

(2) の事象につきましては、添付ファイル付きのメールを送信する際はメール本文を入力していただき、 マルチパート形式のメールとして送信していただきますようお願いいたします (メール本文に署名を自動挿入するようメーラー側の設定を実施していただくなど)。

(1)、(2) の事象により既に送出できない保留メールまたは一時保留メールがある場合には、 下記いずれかの方法にて対処可能となります。
  • 送信者様にて本事象に該当しない形式でメールを再送信していただくことが可能な場合は、 保留メール管理画面より当該メールの削除をお願いいたします。

  • 本事象に該当するメールをそのまま送出されたい場合は、 自動暗号化機能を一時的にオフにしていただき、当該メールの送出をお願いいたします。
(3) の事象につきましては、 メール作成の際に複数個の同名ファイルを添付したメールを送信しないようお願いいたします。


これらの事象への恒久的な対策としまして、以下より GUARDIANWALL V7.4 向けパッチの適用をお願いいたします。

【GUARDIAN】アップデートモジュール 20120920


[更新履歴]
2012年10月17日  「3 回避策」に本問題に対応する修正パッチ情報を追記しました。

製品名カテゴリ

GUARDIANWALL

対象製品

品名: GUARDIANWALL
リビジョン: V7.4
対象OS: Linux
  • コンテンツID: 3140100937
  • 公開日: 2012年05月18日
  • 最終更新日:2018年10月12日

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