Linuxサービスセットでサポートしている Fibre Channel コントローラのドライバに関するQ&A集です。
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目次
Fibre Channel コントローラ全般
Emulex 系 Fibre Channel コントローラ全般
QLogic 系 Fibre Channel コントローラ全般
N8190-157A / N8190-158A
N8190-159 / N8190-160
N8190-163 / N8190-164 / N8190-171 / N8190-172
N8190-165 / N8190-166
N8190-177 / N8190-178
WWPN アドレスの確認方法について
以下のコマンドを実行することで Fibre Channel コントローラの WWPN が確認できます。


確認手順
# cat /sys/class/fc_host/host<number>/port_name
0x10000000xxxxxxxx
※ <number>に入る数値は環境によって異なります。
※ # 0x10000000xxxxxxxxは、10:00:00:00:xx:xx:xx:xxと読み替えてください。
リンクダウンが発生したポートの WWPN 確認手順
- リンクダウンメッセージから、PCI バス番号(1)、スロット番号(2)、機能番号(3)を確認してください。
- lpfc ドライバ (Emulex 系 Fibre Channel コントローラ) の場合
lpfc 0000:02(1):00(2).0(3): 0:1305 Link Down Event x2 received Data: (省略)
- qla2xxx ドライバ (QLogic 系 Fibre Channel コントローラ) の場合
qla2xxx [0000:a0(1):00(2).0(3)]-500b:1: LOOP DOWN detected (2 7 0 0).
- 確認した各番号をもとに、以下のコマンドを実行してください。
- # cat /sys/bus/pci/devices/0000:02:00.0/host<number>/fc_host/host<number>/port_name 0x10000000xxxxxxxx
※ <number>に入る数値は環境によって異なります。
※ # 0x10000000xxxxxxxxは、10:00:00:00:xx:xx:xx:xxと読み替えてください。
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リンク速度を確認する方法について
Fibre Channel コントローラのリンク速度は、以下の手順で確認できます。


確認手順
"hostX" には対象の Fibre Channel コントローラに対応する SCSI ホスト番号を指定してください。以下は 16 Gbps でリンクしているときの表示例です。
# cat /sys/class/fc_host/hostX/speed
16 Gbit
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Fibre Channel 機器が認識できなくなった場合の対処は
Fibre Channel 機器が OS から正常に認識できない、またはアクセスができないときは、接続不良等の可能性があるため、Fibre Channel 機器とケーブル、および SFP モジュールの接続を確認してください。また Fibre Channel 機器に添付されているユーザーズガイドもあわせて参照してください。


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Adapter Hardware Error ~ メッセージについて
Fibre Channel コントローラが故障した場合に、以下のようなメッセージが出力されることがあります。ご契約のハードウェア保守員に Fibre Channel コントローラの点検を依頼してください。


出力メッセージ
kernel: lpfc xxxxx 0457 Adapter Hardware Error ~
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リンクアップ検出時のメッセージについて
リンクアップ検出時に scsi_transport_fc ドライバから以下のメッセージが出力されることがあります。動作に影響はありません。


出力メッセージ
メッセージの中の数値は、環境によって異なる値が出力されます。
rport-0:0-3: blocked FC remote port time out:removing rport
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Link Down Event / Devloss timeout メッセージについて
以下メッセージが出力された場合、接続不良等の可能性があります。構成および経路障害発生箇所により、出力されるメッセージが異なるため、Fibre Channel 機器に添付されているユーザーズガイドやご使用になっているアプリケーションのユーザーズガイドとあわせて、被疑経路上の状態を確認してください。


FC スイッチ構成
┌──────┐ ┌──────┐
│ │ ┌──────┐ │ │
│ サーバー ├─(1)─┤FCスイッチ├─(2)─┤FCデバイス│
│ │ └──────┘ │ │
└──────┘ └──────┘
─: FC ケーブルなど
(1)の経路上で経路障害が発生したときの出力メッセージ
- 即時出力されるメッセージ
kernel: lpfc xxxxx Link Down Event ~
- 約30秒間復旧しなかった場合に出力されるメッセージ
kernel: lpfc xxxxx Devloss timeout ~
(2) の経路上で経路障害が発生したときの出力メッセージ
- 即時出力されるメッセージ
なし
- 約30秒間復旧しなかった場合に出力されるメッセージ
kernel: lpfc xxxxx Devloss timeout ~
FC デバイス直接接続構成
┌──────┐ ┌──────┐
│ │ │ │
│ サーバー ├────┤FCデバイス│
│ │ │ │
└──────┘ └──────┘
─: FC ケーブルなど
経路障害が発生したときの出力メッセージ
- 即時出力されるメッセージ
kernel: lpfc xxxxx Link Down Event ~
- 約30秒間復旧しなかった場合に出力されるメッセージ
kernel: lpfc xxxxx Devloss timeout ~
確認事項
- Fibre Channel 機器の LED 点灯状態
- Fibre Channel 機器とケーブル接続
- サーバー、FC スイッチ、および FC デバイスの SFP モジュール
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Adapter failed to init ~ メッセージについて
Fibre Channel コントローラの初期化に失敗した場合に、以下のようなメッセージが出力されることがあります。ハードウェアに問題がある可能性があるため、ご契約されているハードウェア保守員にマザーボード、および Fibre Channel コントローラの点検を依頼してください。


出力メッセージ
kernel: lpfc xxxxx Adapter failed to init, ~
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ストレージ直結構成におけるリンクアップ検出時のメッセージについて
リンクアップ検出時に以下のようなメッセージが出力されるときがあります。このメッセージは、Fibre Channel スイッチ等を経由しないで直接ストレージと接続した場合に表示されますが、動作に影響はありません。
出力メッセージ
メッセージの中の数値は、環境によって異なる値が出力されます。
lpfc 0000:03:00.0: 0:1310 Link Up Event npiv not supported in loop topology
lpfc 0000:03:00.0: 0:(0):2858 FLOGI failure Status:x3/x18 TMO:x0
lpfc 0000:03:00.0: 0:(0):0100 FLOGI failure Status:x3/x18 TMO:x0
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コールトレースが出力される事象について
経路障害などの発生に伴い、エラーハンドリング処理が実施された場合に、以下のようなメッセージ (コールトレース) が出力されることがあります。
出力メッセージ (1)
kernel: WARNING: at lib/list_debug.c:62 __list_del_entry+0x82/0xd0()
kernel: list_del corruption. next->prev should be XXXXXXXXXXXXXXXX, but was XXXXXXXXXXXXXXXX
(省略)
kernel: [<XXXXXXXXXXXXXXXX>] lpfc_sli_iocbq_lookup_by_tag.isra.21+0x42/0xb0 [lpfc]
kernel: [<XXXXXXXXXXXXXXXX>] lpfc_sli4_fp_handle_fcp_wcqe.isra.24+0x71/0x2f0 [lpfc]
(省略)
kernel: [<XXXXXXXXXXXXXXXX>] ? lpfc_handle_fcp_err+0xb20/0xb20 [lpfc]
kernel: [<XXXXXXXXXXXXXXXX>] lpfc_sli4_fp_handle_cqe+0x232/0x490 [lpfc]
kernel: [<XXXXXXXXXXXXXXXX>] lpfc_sli4_hba_handle_eqe+0x14a/0x2f0 [lpfc]
kernel: [<XXXXXXXXXXXXXXXX>] lpfc_sli4_hba_intr_handler+0xca/0x1f0 [lpfc]
出力メッセージ (2)
kernel: WARNING: at lib/list_debug.c:33 __list_add+0xac/0xc0()
kernel: list_del corruption. next->prev should be XXXXXXXXXXXXXXXX, but was XXXXXXXXXXXXXXXX
(省略)
kernel: [<XXXXXXXXXXXXXXXX>] lpfc_sli_ringtxcmpl_put.isra.25+0x2c/0xa0 [lpfc]
kernel: [<XXXXXXXXXXXXXXXX>] __lpfc_sli_issue_iocb_s4+0x19a/0x1f0 [lpfc]
kernel: [<XXXXXXXXXXXXXXXX>] lpfc_sli_issue_iocb+0x9f/0x180 [lpfc]
kernel: [<XXXXXXXXXXXXXXXX>] lpfc_queuecommand+0x244/0x870 [lpfc]
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。
対処方法
本問題は、以下のカーネルもしくはドライバで修正されています。起因となった障害を取り除いたうえで、カーネルもしくはドライバをアップデートしてください。
N8190-157A / N8190-158A の場合
lpfc ドライバ バージョン 12.0.0.5 (RHEL7.6 inbox ドライバ) で修正されています。カーネルを 3.10.0-957.el7 以降にアップデートしてください。
N8190-163 / N8190-164 / N8190-171 / N8190-172 の場合
lpfc ドライバ バージョン 12.0.346.15 で修正されています。最新の Starter Pack を適用して、lpfc ドライバをバージョン 12.0.346.15 以降にアップデートしてください。
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MSI-X: Failed to enable support with 16 vectors, using XX vectors メッセージについて
論理 CPU 数が 12 以下の構成で QLogic 系 Fibre Channel コントローラをご使用の場合、OS 起動時に以下のメッセージが出力されることがあります。

出力メッセージ
qla2xxx [0000:XX:XX.X]-00c6:X: MSI-X: Failed to enable support with 16 vectors, using XX vectors.
※ メッセージ中のXXは、環境によって異なります。
対象OS/ドライバ
- qla2xxx ドライバ バージョン 10.00.00.06.07.6-k (RHEL7.6 inbox ドライバ)
- qla2xxx ドライバ バージョン 10.00.00.12.07.7-k (RHEL7.7 inbox ドライバ)
- qla2xxx ドライバ バージョン 10.01.00.20.07.8-k (RHEL7.8 inbox ドライバ)
- qla2xxx ドライバ バージョン 10.01.00.15.08.1-k1 (RHEL8.1 inbox ドライバ)
対処方法
動作に影響はないため無視してください。なお、以下のカーネルもしくはドライバにアップデートすることで本メッセージは出力されなくなります。
N8190-161 / N8190-162の場合
RHEL7.9 (3.10.0-1160.el7) 以降
N8190-165 / N8190-166の場合
qla2xxx ドライバ バージョン 10.01.00.33.07.6-k2 以降 (RHEL7 系)
qla2xxx ドライバ バージョン 10.02.01.00.a14-k1 以降 (RHEL8 系)
※ N8190-165 / N8190-166 の場合、qla2xxx ドライバ バージョン 10.00.00.06.07.6-k (RHEL7.6 inbox ドライバ) での運用はサポートしていません。
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ストレージ直接接続時のエラーメッセージについて
Fibre Channel コントローラとストレージを直接接続する構成で、OS 起動時に以下のエラーメッセージが出力されることがあります。
出力メッセージ
lpfc 0000:01:00.0: 0:2885 Port Status Event: port status reg 0x83800000, port smphr reg 0xc000, error 1=0xc8d, error 2=0x8000000
lpfc 0000:01:00.0: 0:2887 Reset Needed: Attempting Port Recovery...
※ メッセージ中の数値は、環境によって異なることがあります。
対象製品
ファームウェアバージョン
1.1.55.1 の製品が対象になります。
- Fibre Channelコントローラ N8190-157A / N8190-158A
ファームウェアバージョンの確認方法
ファームウェアバージョンは、以下のコマンドで確認できます。"hostX" には対象の Fibre Channel コントローラに対応する SCSI ホスト番号を指定してください。
# cat /sys/class/scsi_host/hostX/fwrev
問題内容
[対象製品] とストレージをリンク速度:8 Gbps で直接接続する構成で出力されることがあります。リンク確立時にエラーが発生したことを示していますが、リカバリ処理により復旧されるため、問題ありません。
対処方法
[対象製品] のファームウェアを 10.2.470.14 以降のバージョンへアップデートすることで修正されます。
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RHEL7.9 で OS 起動時にリンクアップが遅延する、またはリンクアップしないことがある
Fibre Channelコントローラ N8190-157A / N8190-158A において、以下のメッセージが出力され、リンクアップが遅延する、またはリンクアップしないことがあります。
対象ドライバ
lpfc ドライバ バージョン 12.0.0.13 (RHEL7.9 inbox ドライバ)
出力メッセージ
lpfc XXXX:XX:XX.X: 0:2512 MODIFY_EQ_DELAY mailbox failed with status x0 add_status x0, mbx status x1
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。
対処方法
本問題は、lpfc ドライバ バージョン 12.0.0.13n で修正されています。「Linux ドライバ情報一覧」を参照して、lpfc ドライバをバージョン 12.0.0.13n 以降にアップデートしてください。
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0266 Issue NameServer Req x21f err 0 Data: xXXXXXX x0 メッセージについて
[対象OS] で Fibre Channel コントローラ N8190-157A / N8190-158A / N8190-159 / N8190-160 をご使用の場合、リンクアップ時に以下のメッセージが出力されることがありますが、動作に影響はありません。
対象 OS
- RHEL7.5 (3.10.0-862.3.2.el7 ~ 3.10.0-862.14.4.el7)
出力メッセージ
0266 Issue NameServer Req x21f err 0 Data: xXXXXXX x0
※ メッセージ中のXXXXXXは、環境によって異なります。
対処方法
本問題は、RHEL7.6 (3.10.0-957.5.1.el7) で修正されています。カーネルを 3.10.0-957.5.1.el7 以降へアップデートしてください。
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3176 Port Name x Physical Link is functional メッセージについて
[対象OS] で Fibre Channel コントローラ N8190-163 / N8190-164 / N8190-171 / N8190-172 をご使用の場合、OS 起動時に以下のメッセージが出力されます。本メッセージは正常動作を示すものであるため、問題ありません。


対象 OS (N8190-163 / N8190-164)
- RHEL9.1 (5.14.0-162.6.1.el9_1) 以降
- RHEL8.1 (4.18.0-147.5.1.el8_1) 以降
- RHEL7.3 (3.10.0-514.6.1.el7) 以降
対象OS (N8190-171 / N8190-172)
- RHEL8.1 (4.18.0-147.5.1.el8_1) 以降
- RHEL7.3 (3.10.0-514.6.1.el7) 以降
出力メッセージ
3176 Port Name x※ Physical Link is functional
※ x には Fibre Channel コントローラのポート番号が表示されます。(本メッセージはポート数分出力されます)
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0230 Unexpected timeout メッセージについて
[対象ドライバ] で Fibre Channel コントローラ N8190-163 / N8190-164 / N8190-171 / N8190-172 をご使用の場合、Fibre Channel コントローラとストレージを直接接続する構成において、OS 起動時に以下のメッセージが出力されることがあります。動作に影響はないため無視してください。

対象ドライバ
- lpfc ドライバ バージョン 12.8.352.11 (RHEL8.2 / RHEL8.3 / RHEL7.8 / RHEL7.9 outbox ドライバ)
- lpfc ドライバ バージョン 12.8.528.7 (RHEL8.3 / RHEL8.4 / RHEL7.8 / RHEL7.9 outbox ドライバ)
出力メッセージ
lpfc XXXX:XX:XX.X: X:(X):0230 Unexpected timeout, hba link state xX
※ メッセージ中の"X"は、環境によって異なります。
対処方法
本問題は lpfc ドライバ バージョン 14.0.499.20 で修正されています。最新の Starter Pack を適用して、lpfc ドライバをバージョン 14.0.499.20 以降にアップデートしてください。
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2754 PRLI failure メッセージについて
[対象ドライバ] で Fibre Channel コントローラ N8190-163 / N8190-164 / N8190-171 / N8190-172 をご使用の場合、Fibre Channel コントローラとストレージを直接接続する構成において、OS 起動時に以下のメッセージが出力されます。動作に影響はないため無視してください。

対象ドライバ
- lpfc ドライバ バージョン 12.4.270.3 (RHEL7.6 / RHEL7.7 outbox ドライバ)
- lpfc ドライバ バージョン 12.2.0.3 (RHEL8.1 inbox ドライバ)
出力メッセージ
lpfc XXXX:XX:XX.X: X:(X):2754 PRLI failure DID:XXXXXX Status:x9/xb0000, data: xX
※ メッセージ中の"X"は、環境によって異なります。
対処方法
本問題は lpfc ドライバ バージョン 12.6.275.14 で修正されています。最新の Starter Pack を適用して、lpfc ドライバをバージョン 12.6.275.14 以降にアップデートしてください。
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I/O 性能が低下することがある
[対象ドライバ] で Fibre Channel コントローラ N8190-163 / N8190-164 / N8190-171 / N8190-172 をご使用の場合、バージョン 12.0.346.15 以前のドライバと比較して最大で 30% 程度、I/O 性能が低下することがあります。
対象ドライバ
lpfc ドライバ バージョン 12.4.270.3
対処方法
lpfc ドライバのパラメータを設定することで回避できます。性能低下が発生する場合は、以下の手順でパラメータを設定してください。
設定手順
- ドライバの設定ファイルの有無確認
(例)
# grep -l lpfc /etc/modprobe.d/*
- ※設定ファイルが存在するとき、以下のように表示されます。
[表示例]
/etc/modprobe.d/lpfc.conf
- ドライバの設定ファイルに以下の内容を追加
options lpfc lpfc_hdw_queue=4 lpfc_fcp_imax=150000
- ※ドライバの設定ファイルが存在しないときは、/etc/modprobe.dディレクトリ配下に設定ファイルを作成してください。
- ※ドライバの設定ファイルが存在する("options lpfc"の行が存在する)ときは、同じ行に"lpfc_hdw_queue=4 lpfc_fcp_imax=150000"を追記してください。
- initramfs イメージファイルを更新
# /sbin/dracut -f /boot/[initramfsイメージファイル名]
- OS の再起動
本設定は、OS を再起動後、有効になります。
- 設定の確認
OS 再起動後、設定が正しく反映されていることを確認してください。正しく設定できている場合、以下のように表示されます。
[確認例]
# cat /sys/module/lpfc/parameter/lpfc_hdw_queue
4
# cat /sys/module/lpfc/parameter/lpfc_fcp_imax
150000
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Failed to find module 'tcm_qla2xxx' メッセージについて
qla2xxx ドライバ バージョン 10.02.01.00.a14-k1 をインストール後にカーネルのアップデートやダウングレードを行うと以下のメッセージが出力されます。
出力メッセージ
dracut-install: Failed to find module 'tcm_qla2xxx'
dracut: FAILED: /usr/lib/dracut/dracut-install -D /var/tmp/dracut.IvEVAP/initramfs --kerneldir /lib/modules/4.18.0-240.el8.x86_64/ -m XXXX tcm_qla2xxx qla2xxx XXXX
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。
対処方法
RHEL8 系のカーネルでは tcm_qla2xxx ドライバが inbox ドライバとして組み込まれていないため、本メッセージが出力されます。動作に影響はないため無視してください。
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N8190-165 / N8190-166 使用時の注意・制限事項について
Fibre Channel コントローラ N8190-165 / N8190-166 を使用するときは、以下の注意・制限事項を確認した上で使用してください。

注意事項 (1)
OS 起動時などに以下のメッセージが出力されることがありますが、動作に影響はないため無視してください。
出力メッセージ
qla2xxx [XXXX:XX:XX.X]-3079:X: off: 0x0
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。
対象ドライバ
qla2xxx ドライバ バージョン 8.07.00.50.07.0-k4 / 8.07.00.50.07.0-k6
対処方法
本問題は、qla2xxx ドライバ バージョン 8.08.00.07.07.0-k1 で修正されています。最新の Starter Pack を適用して、qla2xxx ドライバをバージョン 8.08.00.07.07.0-k1 以降にアップデートしてください。
注意事項 (2)
Starter Pack 適用時に以下のメッセージが出力されることがありますが、動作に影響はないため無視してください。
出力メッセージ
kernel: ------------[ cut here ]------------
kernel: WARNING: at ./arch/x86/include/asm/dma-mapping.h:166 qla2x00_free_fcport+0xb2/0xc0 [qla2xxx]()
kernel: Modules linked in:
(省略)
kernel: ------------[ cut here ]------------
kernel: WARNING: at lib/swiotlb.c:671 swiotlb_free_coherent+0x93/0xa0()
kernel: Modules linked in:
(省略)
※ メッセージ中の数値は、環境によって異なります。
対象ドライバ
qla2xxx ドライバ バージョン 8.07.00.50.07.0-k4 / 8.07.00.50.07.0-k6
対処方法
本問題は、qla2xxx ドライバ バージョン 8.08.00.07.07.0-k1 で修正されています。最新の Starter Pack を適用して、qla2xxx ドライバをバージョン 8.08.00.07.07.0-k1 以降にアップデートしてください。
注意事項 (3)
OS 起動時のシステムログに以下のメッセージが出力されますが、動作に影響はないため無視してください。
出力メッセージ
systemd: Starting Auto-connect to sybsystems on FC-NVMe devices during Boot...
sh: + ROOT=1
sh: + '[' 1 -ne 1 ']'
sh: + for f in '/sys/class/scsi_host/*'
sh: + connect_fcnvme_luns_on_host /sys/class/scsi_host/hostX
sh: + logger -s '**** qla2xxx-boot-service called ****'
sh: root: **** qla2xxx-boot-service called ****
root: **** qla2xxx-boot-service called ****
sh: + INPUTFILE=/sys/class/scsi_host/hostX/nvme_connect_str
sh: ++ basename /sys/class/scsi_host/hostX
sh: + HNAME=hostX
sh: + '[' -f /sys/class/scsi_host/hostX/nvme_connect_str ']'
sh: ++ cat /sys/class/scsi_host/hostX/nvme_connect_str
sh: ++ awk '/FC-NVMe LPORT:.*port_id/{print $4}'
sh: + HOST_TRADDR=
sh: ++ awk '/FC-NVMe RPORT:.*port_id/{print $4}'
sh: ++ cat /sys/class/scsi_host/hostX/nvme_connect_str
sh: + TR=
sh: + echo
sh: + sed 's/ /\n/g'
sh: + read TRADDR
sh: + '[' '' '!=' '' ']'
sh: + read TRADDR
(省略)
systemd: Started Auto-connect to sybsystems on FC-NVMe devices during Boot.
※ メッセージ中のhostXは、環境によって異なります。
対象ドライバ
qla2xxx ドライバ バージョン 10.01.00.33.07.6-k2
対処方法
本問題は、qla2xxx ドライバ バージョン 10.01.00.52.07.6-k1 で修正されています。最新の Starter Pack を適用して、qla2xxx ドライバをバージョン 10.01.00.52.07.6-k1 以降にアップデートしてください。
注意事項 (4)
dracut コマンドによる初期 RAM ディスクイメージの作成が行われるときに以下のメッセージが出力されますが、動作に影響はないため無視してください。
(初期 RAM ディスクイメージの作成はドライバインストール時などに行われます)
出力メッセージ
dracut: Possible missing firmware "ql2700_fw.bin" for module "qla2xxx.ko"
dracut: Possible missing firmware "ql8300_fw.bin" for module "qla2xxx.ko"
dracut: Possible missing firmware "ql2600_fw.bin" for module "qla2xxx.ko"
対象ドライバ
qla2xxx ドライバ バージョン 10.01.00.52.07.6-k1
対処方法
本問題は、qla2xxx ドライバ バージョン 10.01.00.57.07.6-k1 で修正されています。最新の Starter Pack を適用して、qla2xxx ドライバをバージョン 10.01.00.57.07.6-k1 以降にアップデートしてください。
注意事項 (5)
sosreport などによるログ採取が行われるときに以下のメッセージが出力されることがありますが、動作に影響はないため無視してください。
出力メッセージ
qla2xxx [XXXX:XX:XX.X]-XXXX:X: port speed:X
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。
対象ドライバ
qla2xxx ドライバ バージョン 10.01.00.57.07.6-k1 (RHEL7.6 / RHEL7.7 outbox ドライバ)
qla2xxx ドライバ バージョン 10.01.00.15.08.1-k1 (RHEL8.1 inboxドライバ)
対処方法
本問題は、qla2xxx ドライバ バージョン 10.02.01.00.a14-k1 で修正されています。最新の Starter Pack を適用して、qla2xxx ドライバをバージョン 10.02.01.00.a14-k1 以降にアップデートしてください。
注意事項 (6)
RHEL7.5 で Starter Pack 適用時に以下のメッセージが出力されることがありますが、動作に影響はないため無視してください。
出力メッセージ
WARNING: /lib/modules/3.10.0-862.el7.x86_64/kernel/drivers/scsi/qla2xxx/tcm_qla2xxx.ko.xz needs unknown symbol qlt_abort_cmd
depmod: WARNING: /lib/modules/3.10.0-862.el7.x86_64/kernel/drivers/scsi/qla2xxx/tcm_qla2xxx.ko.xz needs unknown symbol qlt_abort_cmddepmod:
対象ドライバ
qla2xxx ドライバ バージョン 8.08.00.08.07.5-k1
修正情報
本問題は、qla2xxx ドライバ バージョン 8.08.00.08.07.5-k10 で修正されています。
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Failed to initialize adapter メッセージについて
Fibre Channel コントローラ N8190-165 / N8190-166 において、以下のメッセージが出力されコントローラの初期化に失敗することがあります。
対象ドライバ
qla2xxx ドライバ バージョン 10.01.00.15.08.1-k1 (RHEL8.1 inbox ドライバ)
出力メッセージ
qla2xxx: Setup chip ****FAILED****.
qla2xxx: Failed to initialize adapter - Adapter flags 2.
対処方法
本問題は、qla2xxx ドライバ バージョン 10.01.00.64.08.0-k1 で修正されています。最新の Starter Pack を適用して、qla2xxx ドライバをバージョン 10.01.00.64.08.0-k1 以降にアップデートしてください。
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N8190-177 / N8190-178 使用時の注意・制限事項について
Fibre Channel コントローラ N8190-177 / N8190-178 を使用するときは、以下の注意・制限事項を確認した上で使用してください。

注意事項
Fibre Channel コントローラとストレージを直接接続する構成はサポートしていません。
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商標
- Emulex は、Broadcom Inc. またはその関連会社の商標です。
- QLogic は、Marvell Technology Group Ltd. およびその関連会社の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
- その他、記載の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。