本ページでは、Express5800シリーズにおける Windows Server 2016 Hyper-V のサポートについて情報公開しています。お使いのモデルに関する情報をよくご確認の上、ご使用ください。
Windows Server 2016のサポートについては、
こちらをご確認ください。
サポート対象モデル
Express5800シリーズでは、下記のモデルで Windows Server 2016 Hyper-V をサポートします。
カテゴリ |
モデル |
タワーサーバ |
T120f, T120g, T120h
T110g-S, T110g-E
T110h, T110h-S
T110i, T110i-S
T110j, T110j-S
|
ラックサーバ |
R110g-1E, R110h-1, R110i-1, R110j-1, R110j-1M
R120f-1M, R120f-2M
R120f-1E, R120f-2E
R120g-1M, R120g-2M
R120g-1E, R120g-2E
R120h-1M, R120h-2M
R120h-1E, R120h-2E
R120i-1M, R120i-2M
R140g-4, R140h-4
|
低価格エントリモデル (Gモデル) |
GT110g, GT110g-S
GT110h, GT110i
|
データセンタ向け省電力サーバ (ECO CENTER) |
E120g-M, E120f-M
|
モジュラーサーバ |
D120h
|
ブレードサーバ (SIGMABLADE) |
B120f, B120f-h, B120g-h
|
ftサーバ |
R320f-M4, R320f-E4
R320g-M4, R320g-E4
R320h-M4, R320h-E4
|
動作対象のゲストOS
Express5800シリーズでは、ゲストOSとして以下の OS を動作対象とします。OSによっては
Service Pack(以下、"SP"と略します)の指定がありますので、よくご確認ください。
ゲストOSの保守サポートについては、
サポートサービスをご確認ください。
Express5800シリーズで Windows Server 2016 Hyper-Vを使用する場合は、ゲストOSに
「統合サービス」を必ずインストールしてください(統合サービスとは、Hyper-V 環境において性能面・操作性向上を図るための追加コンポーネントです)。
Red Hat Enterprise Linuxの利用については、
こちらをご確認ください。
OS |
Edition |
SP指定 |
Windows Server 2019 (x64) |
Standard / Datacenter |
RTM |
Windows Server 2016 (x64) |
Standard / Datacenter |
RTM |
Windows Server 2012 R2 (x64) |
Standard / Datacenter |
RTM |
Windows Server 2012 (x64) |
Standard / Datacenter |
RTM |
Windows Server 2008 R2 (x64) |
Standard / Enterprise |
SP1 |
Windows 10 (x64) |
Pro |
RTM |
Windows 8.1 (x64) |
Pro |
RTM |
Windows 7 (x86/x64) |
Professional |
SP1 |
サポートサービス
- Express5800シリーズの Windows Server 2016 Hyper-V環境におけるホストOS の保守サポートにつきましては、Windows Server 2016の「PP・サポートサービス」のご契約が必要になります。
- Hyper-V 上のゲストOSの保守サポートにつきましては、ゲストOSごとに「PP・サポートサービス」のご契約が必要になります。
- Hyper-V上のゲストOSのサポート期間は、物理環境と同様にMicrosoft社の定める各OSのサポートライフサイクルに従います。
インストール手順
Hyper-Vのインストール手順
Hyper-Vのインストールは、以下の手順書に従って実施してください。
※ Hyper-Vをインストールする前に、
こちらを確認してください。
注意・制限事項
Hyper-V で出力される可能性のあるイベントログについて
Hyper-V をご利用いただく際に、出力される可能性のあるエラー・警告レベルのイベントログの対処につきましては、以下をご参照ください。
「Device Guard 仮想化ベースのセキュリティ」機能について
Express5800シリーズでは、現時点ではDevice Guard機能に対応しておりません。
Hyper-Vをインストールすると自動的に「Device Guard 仮想化ベースのセキュリティ」機能が有効になりますので、
Hyper-Vをインストールする前に以下のツールを使用して本機能を無効化してください。
ツールの使用方法については、
こちらを参照してください。
Hyper-Vインストール後に、以下の手順で本機能が無効化されていることを確認してください。
- デスクトップ左下のWindowsロゴを右クリックし「ファイル名を指定して実行」を選択
- "msinfo32.exe"と入力してエンターキー押下で実行して、システム情報を表示
- 項目「Device Guard 仮想化ベースのセキュリティ」が"無効"であることを確認
Hyper-Vをインストールした環境でも本ツールを使用することができます。
「Device Guard 仮想化ベースのセキュリティ」機能を無効化するために、Hyper-Vをアンインストールする必要はありません。
第二世代の仮想マシンを使用する際の制限事項
第二世代の仮想マシンにWindows Server 2012をインストールする場合、以下の問題が発生します。
- ゲストOSのインストールが完了するまで物理キーボードを使用できない。
- Windows 回復環境(Windows RE)で物理キーボードを使用できない。
【回避策】
ゲストOSのインストール時にプロダクトキーの入力が必要な場合は、以下の手順で回避してください。
プロダクトキー入力時:プロダクトキーの入力ボックス右側のキーボードアイコンをクリックし、ソフトウェアキーボードから入力してください。
パーティションサイズ入力時:サイズの入力ボックス右側の上下矢印ボタンでサイズを調整してください。
Windows 回復環境(Windows RE)を使用している時の回避策はありません。
SR-IOV(Single Root I/O Virtualization)機能について
Express5800シリーズでは、現時点ではSR-IOV機能に対応しておりません。
ゲストOS上での仮想FCアダプタの使用について
仮想FCアダプタを使用する場合には、下記の仮想ファイバーチャネル構築ガイドと仮想ファイバーチャネル早見表をご参照ください。
- Express5800/100シリーズ iStorage Mシリーズ対応 仮想ファイバーチャネル構築ガイド
- 仮想ファイバーチャネル対応早見表
- R120g-1M, R120g-2M, R120g-1E, R120g-2E, E120g-M
- R120h-1M, R120h-2M, R120h-1E, R120h-2E
- R120h-1M(2nd-Gen), R120h-2M(2nd-Gen), R120h-1E(2nd-Gen), R120h-2E(2nd-Gen)
- R120h-1M(3rd-Gen), R120h-2M(3rd-Gen)
- D120h
仮想マシンをエクスポートする際の注意事項
物理CD/DVDドライブを割り当てたまま仮想マシンをエクスポートすると、そのエクスポートデータをインポートしたときに、仮想マシンのCD/DVDドライブの設定が「ドライブ'見つかりません'」となる場合があります。(インポート自体は成功します)。
【回避策】
物理CD/DVDドライブを割り当てている仮想マシンをエクスポートする際には、事前にCD/DVDドライブの割り当てを解除してください。
ゲストOSでSysprepを実行する際の注意事項
ゲストOSで統合サービスを適用後にSysprepを実行すると、以下の問題が発生する可能性があります。
問題1:下記のゲストOSにおいて、ゲストOSが起動不可となる
- 第一世代の仮想マシン上のWindows Server 2012
問題2:下記のゲストOSにおいて、デバイスマネージャでエラーが発生する
- 第二世代の仮想マシン上のWindows Server 2012
【回避策】
上記のゲストOS上でSysprepを実行する場合は、以下のいずれかの回避策を実行してください。
- Sysprep 実行前にゲストOSにKB2779768を適用する
- Sysprep 実行前にゲストOSにKB2822241を適用する
- Sysprep 実行時に /mode:VM オプションを使用する
ゲストOSのデバイスマネージャで「不明なデバイス」が表示される事象について
以下のゲストOSでは、統合サービス適用後もデバイスマネージャに「不明なデバイス」が表示される事象が発生する場合があります。
- Windows Server 2008 R2 SP1 (x64)
- Windows 7 SP1 (x86/x64)
上記ゲストOSにて表示されている「不明なデバイス」のプロパティ画面を開き、「詳細」タブの「ハードウェアID」または「互換性ID」の値が下記のいずれかに該当している場合、運用上問題はありません。
- vmbus\ {4487b255-b88c-403f-bb51-d1f69cf17f87}
- vmbus\ {3375baf4-9e15-4b30-b765-67acb10d607b}
- vmbus\ {99221fa0-24ad-11e2-be98-001aa01bbf6e}
- vmbus\ {f8e65716-3cb3-4a06-9a60-1889c5cccab5}
Windows 10 ゲストOSで拡張セッション機能を使用する場合の注意事項
Windows 10(Version 1511)ゲストOSに、ログオンアカウントにパスワードを設定していないユーザを用いて「拡張セッション」機能で接続すると、エラーメッセージが表示され、拡張セッションが切断されることがあります。
【回避策】
本現象が発生した場合は、Windows 10 ゲストOSのログオンアカウントにパスワードを設定してください。
Windows 10 ゲストOSでsysprepを実行する際の注意事項
Windows 10(Version 1511)ゲストOSでsysprep実行時に/mode:VMオプションを使用すると、展開時に時間がかかる場合があります。
【回避策】
本現象が発生した場合は、sysprep実行時に/mode:VMオプションを使用しないでください。
ゲストOS上で物理CD/DVDドライブを使用する際の注意事項
ftサーバにおいて、ゲストOSに物理CD/DVDドライブを割り当てたままにしないでください。
割り当てた状態で PCIモジュールの切り離しが発生し、プライマリモジュールが切り替わった場合、ゲストOSがストールする場合があります。
ゲストOSのライセンス認証について
Express5800で提供しているOS媒体(バックアップCD-ROM/DVD-ROM)でゲストOSをインストールする際、Windowsのライセンス認証(プロダクトキーの置換)が必要になります。以下の各OSの手順書に従い手続きを行ってください。
(注)下記以外のOS媒体(バックアップCD-ROM/DVD-ROM)は、ゲストOSに使用することはできません。
関連情報
NECのWindows Server 2016に対する取り組み等については、
こちらをご覧ください。