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技術情報

【iStorage Mシリーズ】iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710F向け 過去の修正情報


iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710F向けストレージ制御ソフトの過去の
修正情報を公開しています。
最新の標準修正物件は、「関連情報」より参照してください。

【iStorage M10e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710F】ストレージ制御ソフトの
アップデートに関する重要なお知らせ」において強化した説明内容については、
下記において「赤字」で記載しています。


●目次
--------------------------------------------------------------------------
  • M98_SC097F/M99_SC097F/M9A_SC097F/M9B_SC097F/M9C_SC097Fでの修正内容
  • M98_SC097C/M99_SC097C/M9A_SC097C/M9B_SC097C/M9C_SC097Cでの修正内容
  • M98_SC0979/M99_SC0979/M9A_SC0979/M9B_SC0979/M9C_SC0979での修正内容
  • M98_SC0976/M99_SC0976/M9A_SC0976/M9B_SC0976/M9C_SC0976での修正内容
  • M98_SC0973/M99_SC0973/M9A_SC0973/M9B_SC0973/M9C_SC0973での修正内容
  • M98_SC0965/M99_SC0965/M9A_SC0965/M9B_SC0965/M9C_SC0965での修正内容
  • M98_SC0963/M99_SC0963/M9A_SC0963/M9B_SC0963/M9C_SC0963での修正内容
  • M98_SC0953/M99_SC0953/M9A_SC0953/M9B_SC0953/M9C_SC0953での修正内容
  • M98_SC0951/M99_SC0951/M9A_SC0951/M9B_SC0951/M9C_SC0951での修正内容
  • M98_SC0948/M99_SC0948/M9A_SC0948/M9B_SC0948/M9C_SC0948での修正内容
  • M98_SC093A/M99_SC093A/M9A_SC093A/M9B_SC093A/M9C_SC093Aでの修正内容
  • M98_SC0936/M99_SC0936/M9A_SC0936/M9B_SC0936/M9C_SC0936での修正内容
  • M98_SC0935/M99_SC0935/M9A_SC0935/M9B_SC0935/M9C_SC0935での修正内容
  • M98_SC0925/M99_SC0925/M9A_SC0925/M9B_SC0925/M9C_SC0925での修正内容
  • --------------------------------------------------------------------------



    ●M98_SC097F/M99_SC097F/M9A_SC097F/M9B_SC097F/M9C_SC097Fでの修正内容

    ■機能強化

    【1】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     SSD FWのアップデートツールとの連携に対応しました。
     当該ツールを使用することで、保守員によるSSD FWのシステム無停止(オンライン)アップデート、
     およびシステム停止(オフライン)アップデートが可能となります。
     システム無停止アップデートでは、業務運用中にバックグラウンドでSSD FWをアップデートします。


    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。


    ■その他の修正■

    【1】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     プール解除後に最大1分間、ディスクアレイ装置に対する業務I/Oが遅延する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生する可能性があります。
      ・プールを解除する。
      ・解除対象プールの次のプール番号のプールに構築されている論理ディスクに対して
       業務I/Oが発生している。

    (影響)
     業務サーバにおいてプール解除後から最大1分間、20秒のI/O遅延を検出する場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。



    ●M98_SC097C/M99_SC097C/M9A_SC097C/M9B_SC097C/M9C_SC097Cでの修正内容

    ■機能強化

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     ディスクアレイ装置の制御情報を格納している領域(物理ディスク番号 00h-0000h、00h-0001h、
     00h-0002h、00h-0003hの物理ディスクで構成)に対する、正常性の定期チェック機能を改善し、
     異常検出時に自動復旧する機能を強化しました。

    【2】[iStorage M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     iStorage VirtualCachePartitioning導入環境における、iStorage DynamicDataReplicationの
     バックグラウンドコピー性能を改善しました。


    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。


    ■その他の修正■

    【1】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     ディスクアレイ装置の制御情報を構成する物理ディスク(物理ディスク番号 00h-0000h、00h-0001h、
     00h-0002h、00h-0003h)において、制御情報を格納する一部の領域でメディアエラーが発生すると、
     約24時間の周期で数分間、当該物理ディスク上に構築している論理ディスクへの業務I/Oが遅延する
     場合があります。

    (発生条件)
     制御情報格納領域を構成する物理ディスクにおいて、制御情報格納領域内の特定の領域で
     メディアエラーが発生した際に、本現象が発生する場合があります。

    (影響)
     メディアエラーが発生した物理ディスク上に構築している論理ディスクに対する業務I/Oが、
     約24時間の周期で遅延する場合があります。このため、当該論理ディスクを利用している業務
     アプリケーションなどで、応答遅延や応答遅延によるエラーなどが発生する可能性があります。
     なお、業務I/Oの遅延は、発生から数分程度経過すると解消します。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【2】[M510ご利用時] [iStorage RemoteDataReplication/DisasterRecoveryご利用時]
    (発生事象)
     iStorage RemoteDataReplication/DisasterRecovery (RDR/DR)において、セミ同期順序保証モードで
     コピー処理を行ったとき、アトミックブレークが発生する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生する可能性があります。
      ・RDR/DRを使用したセミ同期順序保証運用
      ・ATG内で10KBと150KBなどの異なるIOサイズのライトコマンドを受信する環境

    (影響)
     アトミックブレークが発生し、RDR/DRのコピー処理が停止します。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【3】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     暗号化ディスク(SSD/HDD)が縮退する場合があります。

    (発生条件)
     以下のいずれかのタイミングで、ごく稀に発生する場合があります。

     ・複数台の暗号化ディスク(SSD/HDD)を搭載したディスクアレイ装置で、
      装置またはコントローラを起動する。
     ・複数台の暗号化ディスク(SSD/HDD)をディスクアレイ装置に同時に挿入する。
     ・複数台の暗号化ディスク(SSD/HDD)で同時にFWダウンロードを実施する。

    (影響)
     暗号化ディスク(SSD/HDD)が縮退します。スペアディスクへの復旧完了までの間、
     RAIDによる冗長性が消失します。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【4】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     ディスクアレイ装置の制御情報を構成する物理ディスク(物理ディスク番号 00h-0000h、00h-0001h、
     00h-0002h、00h-0003h)において、制御情報を格納する領域でI/Oエラーが発生すると、以下の事象が
     発生する場合があります。
      ・ iStorageManager Expressへのログイン時に無応答になる。
      ・ ディスクアレイ装置に対して実行したiSMCLIが無応答になる。
      ・ 管理サーバ上のiStorageManagerにおいて、監視パスの障害が発生する。

    (発生条件)
     制御情報格納領域を構成する物理ディスクにおいて、制御情報格納領域内でI/Oエラーが発生した際に、
     ディスクアレイ装置の一方のコントローラにおいて、本現象が発生する場合があります。

    (影響)
     業務I/Oへの影響はありませんが、以下の運用影響があります。
      ・ iStorageManager ExpressおよびiSMCLIを利用した運用ができません。
      ・ 管理サーバ上のiStorageManagerによる当該ディスクアレイ装置に対する監視パスの冗長性が
        低下します。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフトの適用前に本事象が発生した場合は、
     ハードウェア保守員へ本事象が発生している一方のコントローラの再起動を依頼してください。
     なお、シングルコントローラモデルの場合は、ディスクアレイ装置の再起動を依頼してください。


    【5】[M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時] [iStorage RemoteDataReplicationご利用時]
    (発生事象)
     iStorage RemoteDataReplication(以降、RDR)を利用時に、iSMrc_queryコマンドの出力結果において
     RDRペアのRV名が表示されない場合があります。
     また、iSMrc_replicate/iSMrc_separateコマンド等が異常終了する場合があります。

    (発生条件)
     RDR運用中に以下の条件を番号順に満たすと、本現象が発生する場合があります。
      ① ディスクアレイ装置上でデータレプリケーション機能、スナップショット機能、
        省電力機能の各コマンド(※)を実行する
      ② 発生条件①の実行中にRDRリンク障害が発生する
      ③ その後RDRリンク障害が復旧する

      (※) 各コマンドの一覧は以下の通り。
        ・データレプリケーション機能 :iSMrc_xxxxで指定するコマンド群
                        (xxxx:ldlist/sense/replicate/separate/restore/
                            change/wait/query/rvmove/updprevent/pair/
                            swap/arrayinfo)
        ・スナップショット機能    :iSMsc_xxxxで指定するコマンド群
                        (xxxx:create/delete/restore/wait/svguard/query/
                            link/unlink/linkinfo)
        ・省電力機能         :iSMec_xxxxで指定するコマンド群
                        (xxxx:start/stop/sense)

    (影響)
     iSMrc_query、およびiSMrc_ldlist、iSMrc_senseの各コマンドの出力結果において、
     本来は存在しているRDRペアのRV名を確認できません。
     また、ディスクアレイ装置上でのデータレプリケーション機能、スナップショット機能、
     省電力機能の各操作が失敗します。

    (回避方法/対処方法)
     以下のいずれかの方法で回避してください。
      ・管理サーバ上にiStorageManagerを導入している場合
       iStorageManagerに接続したiSMクライアントからレプリ管理画面を起動して、
       レプリ管理画面からRDRペアのRV名の確認およびレプリケーション操作を行ってください。
      ・業務サーバ上にiStorage ControlCommandを導入している場合
       iStorage ControlCommandのコマンドを利用して、RDRペアのRV名の確認および
       レプリケーション操作を行ってください。

     コマンドが失敗しているディスクアレイ装置側において、レプリケーション操作対象の
     論理ディスクの名称を一時的に変更後、元の名称に戻すことによって本事象は解消します。
     また、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【6】[M110/M310/M310Fご利用時] [iStorage ThinProvisioningご利用時]
    (発生事象)
     仮想容量論理ディスクにおいて、過去に一度も書き込みが行われていない未割り付け領域に対して
     読み込みを実施すると、当該I/Oが異常終了する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たした場合に発生する場合があります。
      ① iStorage ThinProvisioningを導入している。
      ② 仮想容量論理ディスクの未割り付けの領域に対し、ホストから読み込みコマンドを発行する。

    (影響)
     I/Oが異常終了する場合がありますが、ホストがI/Oをリトライすれば正常に応答します。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。



    ●M98_SC0979/M99_SC0979/M9A_SC0979/M9B_SC0979/M9C_SC0979での修正内容

    ■機能強化■

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     以下の新規ドライブに対応しました。
      -SAS SSD ドライブ(2.5型/3.5型 3.2TB)
      -Read Intensive SAS SSD(読込み中心用途向けSSD) (2.5型/3.5型 3.84TB/7.68TB)
       ※M310F/M710Fは2.5型のみサポートします。
       ※Read Intensive SAS SSDはSSD二次キャッシュ機能未サポートです。

    【2】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]
     以下の新規ドライブに対応しました。
      -SAS ディスクドライブ(2.5型 10krpm/15krpm 600GB 暗号化)


    ■重要な修正■

    【1】[iStorage M510ご利用時]
       [iStorage DynamicDataReplication/iStorage RemoteDataReplicationご利用時]
    (発生事象)
     データレプリケーション機能を使用したとき、両方のコントローラが障害となり、
     ディスクアレイ装置が停止します。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生する可能性があります。
      ・iStorage M510である
      ・RV総容量が340TB以上のレプリケーションを構築している

    (影響)
     両コントローラが障害状態となり、業務が停止する可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     ディスクアレイ装置のRV総容量が340TBを超えない構成とすることで回避可能です。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     装置の復旧をハードウェア保守員に御依頼ください。


    【2】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
       [iStorage PerforOptimizerご利用時]
    (発生事象)
     論理ディスク一括構築時にディスクアレイ装置内の各機能で利用されていない
     論理ディスク(*1)が削除される場合があります。
     (*1) 以下のどの機能にも利用されていない状態の論理ディスクのこと。
        ホスト未割当、データレプリケーション属性未設定、保管属性未設定、
        スナップショット属性未設定、データ保護未設定、操作ガード未設定、
        データ移行属性未設定、キャッシュセグメント未割当、VVOL属性未設定、
        省電力未設定、LD移動対象外

    (発生条件)
     データ最適配置機能(PerforOptimizer)を使用しLD移動を実施したことがある場合、
     iSMクライアントから複数の論理ディスクを一括構築すると発生する可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     複数の論理ディスクを構築時にiSMクライアントから一括構築を行わないことで回避可能です。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     iSMクライアントから複数の論理ディスクを一括構築した際に、iStorageManagerの
     運用ログに以下のメッセージが出力されているかを確認してください。
     メッセージが出力されている場合、論理ディスクが意図せず削除されたものかを
     確認してください。
      iSM14404:LD unbind : LDN="aaaa"h, status=good
       -aaaa  :論理ディスク番号(16進数)

     論理ディスクが意図せず削除されている場合は、論理ディスクを再構築してください。
     通常は一括構築直後の未接続の論理ディスクが削除されますが、万が一、保管などを考慮して
     一時的に未接続に変更するなどデータを格納していた論理ディスクが削除されていた場合は、
     必要に応じてバックアップ等から復旧してください。


    ■その他の修正■

    【1】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     ディスクアレイ装置内においてメモリ不足状態となり、予期せぬコントローラダウンや
     コントローラリブートが発生する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に、タイミングにより発生する可能性があります。
      ・iStorageManager Ver9.5以前を利用している
      ・Very Read Intensive SAS SSD(2.5型/3.5型 2TB/4TB)を10台以上搭載している

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合、
     コントローラリブートによりメモリ不足は解消されます。
     コントローラリブートによるメモリ不足解消後も本事象が繰り返し発生する
     可能性があるため、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【2】[M710/M710Fご利用時]
       [iStorage OpenStack Cinder ドライバ サービスセット ご利用時]
    (発生事象)
     OpenStackのサーバから論理ディスクが認識できない、または、OpenStackのサーバから
     iSCSIのパスが一部認識されません。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
      ・OpenStackのCinder ドライバを使用してディスクアレイ装置を
       ブロックストレージとして利用している
      ・iStorage M710/M710F(iSCSIモデルまたはFC/iSCSIコンボモデル)を利用している
      ・ポート番号が 00h-0fhまたは01h-0fhより後のiSCSIホストポートを利用している

    (回避方法/対処方法)
     iSCSIホストポートには、ポート番号00h-00h~00h-0fhまたは01h-00h~01h-0fhの範囲を
     利用することで回避可能です。

     または、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。



    ●M98_SC0976/M99_SC0976/M9A_SC0976/M9B_SC0976/M9C_SC0976での修正内容

    ■機能強化■

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     オンラインCONT保守交換時の応答性能を改善しました。


    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。


    ■その他の修正■

    【1】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     管理サーバ上でのiSMviewコマンドおよびiSMcsvコマンドの実行が失敗する場合があります。
     また、iStorageManager(外部iSM)の構成設定画面にて、構成情報取得が失敗する場合があります。

    (発生条件)
     以下の全ての条件を満たしている場合に発生することがあります。
     ・iSCSIモデル
     ・1ポートあたりのセッション数が64~126
     ・iStorageManager(外部iSM)から装置への監視パスが
      以下のいずれかの状態
      -監視パスとして、IPアドレスを1つのみ設定している
      -監視パスとして、両コントローラのIPアドレスを設定しており、
       かつ、片系の監視パス障害が発生している

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     監視パスとして、両コントローラのIPアドレスを指定してください。
     監視パス障害が発生している場合は、監視パス障害を復旧してください。
     監視パスを複数設定できない場合は、装置に直接ログインして
     iSMviewコマンドやiSMcsvコマンドを実行してください。
     またはiStorageManager Expressを利用してください。


    【2】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     管理LANポートにおいて、特定の不正フレームを受信すると、以降の通信が失敗する場合があります。

    (発生条件)
     vSphere Distributed Switch 健全性チェック(デフォルト:無効)を有効化している場合に、
     サーバから発行される不正フレームを受信すると発生します。

    (回避方法/対処方法)
     以下に公開されている手順に従って、vSphere Distributed Switch
     健全性チェックを無効化することで回避可能です。

     https://kb.vmware.com/s/article/2032878 (原文)
     https://kb.vmware.com/s/article/2032878?lang=ja (日本語)

     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【3】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     コントローラ#0を交換後、ディスクアレイ装置の時刻がずれる場合があります。

    (発生条件)
     以下の全ての条件を満たしている場合に発生することがあります。
     ・ディスクアレイ装置を起動した以下のいずれかのケースで、
      コントローラ#1が先に起動完了した。
       - ディスクアレイ装置の初回電源投入時
       - ストレージ制御ソフトの停止アップデート適用時
       - ストレージ制御ソフトのオンラインアップデート適用時
     ・上記の後、コントローラ#0を交換した。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     ディスクアレイ装置の時刻がずれている場合は、対策版ストレージ制御ソフトを適用後に、
     ディスクアレイ装置の時刻を再設定してください。



    ●M98_SC0973/M99_SC0973/M9A_SC0973/M9B_SC0973/M9C_SC0973での修正内容

    ■機能強化■

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]
     新規のディスクドライブをサポートしました。
     -ニアラインSASディスクドライブ(3.5型 12TB 7.2krpm)
     -SASディスクドライブ(2.5型 2.4TB 10krpm)

    【2】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     Read Intensive SSD(読込み中心用途向けSSD、2.5型 15.3TB)をサポートしました。
     なお、Read Intensive SSDはSSD二次キャッシュ機能が未サポートです。

    【3】[iStorage M510/M710/M710Fご利用時]
     32Gb FCのホストインタフェースをサポートしました。

    【4】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     監視サーバ設定コマンド(iSMcfg setmonitor)による監視サーバ設定が
     利用可能となりました。

    【5】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     iSCSIインターフェースにおいて、複数セッション接続時のログイン応答
     性能、ならびにNW機器接続性などの改善を行いました。


    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。


    ■その他の修正■

    【1】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     アップデートツールによるアップデートを実行する際に、
     以下のメッセージを出力して失敗する場合があります。

      iSM31420: Failed to get Diskarray state.

    (発生条件)
     アップデートツール実行時に発生する場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に、本現象が発生した場合は、
     iSMCLIを利用したアップデートを行ってください。


    【2】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     SNMPトラップが不正形式で送信され、SNMPマネージャが
     トラップを受信できない場合があります。

    (発生条件)
     SNMPv1形式のSNMPトラップを利用し、ディスクアレイの起動
     またはSNMP機能の設定実施後、497日以上経過した場合に発生
     します。

    (回避方法/対処方法)
     以下のいずれかの操作を、ディスクアレイの起動または
     SNMP機能の設定実施後497日以上経過する前に行います。

     手順1:ディスクアレイを再起動します。
      ディスクアレイを再起動することで、経過日数がリセットされます。

     手順2:SNMP設定の変更を行います。
      SNMP設定(SNMP共通情報の設定)を変更することで、SNMPエージェントが
      再起動され、経過日数がリセットされます。
      設定変更の手順については、NECサポートポータルのページ
      (コンテンツID:3150112822)から参照願います。


    【3】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     iStorageManagerのクライアントでディスクアレイの設定変更を実行した
     際に、処理中のダイアログが表示されたまま終了しない場合があります。

    (発生条件)
     iStorageManagerのクライアントでディスクアレイの設定変更により、
     ディスクアレイの名称変更を行った際に発生する場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本現象が発生した場合、
     ディスクアレイの設定変更自体は正常に完了していますので、
     iStorageManagerのクライアントを一度終了し、再度、
     iStorageManagerのクライアントを開きなおして確認してください。


    【4】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     プール拡張時に行うプール再配置の進捗が停止する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たした場合に発生する場合があります。
     ・ディスクを追加してプール容量を拡張
     ・プール再配置が完了する前に、論理ディスクを追加構築
     ・容量拡張した領域に空き容量が無い
     ・プールを構成するディスク台数が下記の台数以上の場合
       - Raid-1    6台
       - Raid-TM   9台
       - Raid-5(2+P) 9台
       - Raid-5(4+P) 15台
       - Raid-5(8+P) 27台
       - Raid-6(4+PQ) 18台
       - Raid-6(8+PQ) 30台

    (回避方法/対処方法)
     プール拡張した領域に新規論理ディスクを作成する場合は、
     プール再配置が完了するのを待ってから行ってください。

     事象が発生しても再配置は完了しませんが、RAIDの冗長性は
     維持されており、運用影響はありません。
     再配置を停止した上で、対策版ストレージ制御ソフトの適用
     をお願いします。適用後、再配置の再開を実行してください。


    【5】[M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
       [iStorage DynamicDataReplication、
       iStorage DynamicDataReplication Expressの
       いずれかのご利用時]
    (発生事象)
     iSMviewコマンド(iSMview -spl)におけるスナップショットプールの
     リスト表示において、しきい値の状態が正しく表示されません。

    (発生条件)
     下記のすべての条件を満たす場合に発生します。
     ・スナップショット機能を利用している。
     ・スナップショットプールのしきい値超えが発生している。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本現象が発生した場合は、
     以下のいずれかの方法で対処が可能です。
      ・スナップショット詳細表示コマンド (iSMview -spln) で確認する。
      ・iStorageManagerのクライアントを利用する。
      ・対策版ストレージ制御ソフトを適用する。



    ●M98_SC0965/M99_SC0965/M9A_SC0965/M9B_SC0965/M9C_SC0965での修正内容

    ■機能強化■

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     特定の論理ディスクに対して書き込み負荷が集中した場合の
     I/O応答性能を改善しました。

    【2】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
       [iStorage VirtualCachePartitioningご利用時]
     iStorage VirtualCachePartitioningをご利用時、各キャッシュパーティションの
     セグメントサイズを可変(MIN/MAXと異なる値)に設定している場合のI/O応答性能を
     改善しました。

    【3】[iStorage M11e/M110/M310/M310Fご利用時]
     従来のiStorageの電源スイッチは故障時に切断状態(スイッチ無効化)となるため
     片方のコントローラのスイッチが故障しても、他方のコントローラの電源スイッチで
     電源切断が可能となる仕様としていましたが、M11e/M110/M310/M310Fで採用した小型
     の電源スイッチは故障時に短絡(=スイッチ押下)となり得ることが判明したため、
     電源切断方法を強化しました。
     機能強化版ストレージ制御ソフトを適用する前は、以下の事象が発生する場合があります。

     (発生事象)
      ディスクアレイ装置の電源スイッチ(電源ボタン)の故障時に、コントローラで電源スイッチが
      誤動作する可能性があります。
      これにより電源スイッチを操作していないにもかかわらず、ディスクアレイ装置内部で
      電源スイッチの押下が検出されて、装置のシャットダウン処理が行われます。

     (影響)
      業務中に装置停止状態となり、業務が停止する可能性があります。
      なお、万が一シャットダウンが発生したとしてもディスクアレイ装置に保存された
      お客様のデータには影響ありません。


    ■重要な修正■

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     HDD縮退後、交換した新しいHDDを認識できず、
     HDD交換ができなくなる場合があります。
     当該事象が複数のHDDで発生した際には
     論理ディスクにアクセスできなくなる場合があります。

    (発生条件)
     HDD故障等によりSASインターフェース上にリンクアップ/リンクダウンが
     短時間に繰り返された場合に発生します。

    (影響)
     対象の論理ディスクへアクセスできず、業務が停止する可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     装置の復旧をハードウェア保守員にご依頼下さい。


    ■その他の修正■

    【1】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
       [iStorage DirectDataShadow Optionご利用時]
    (発生事象)
     iStorage DirectDataShadow Option利用時に、iSMviewコマンドが異常終了して、
     iStorage HSシリーズへのバックアップ操作が失敗する場合があります。

    (発生条件)
     以下の全ての条件を満たしている場合に発生することがあります。

     ・iStorage DirectDataShadow Optionを利用している。
     ・iStorage MシリーズとiStorage HSシリーズの間のiSCSI接続パスが複数存在する。
     ・iStorage HSシリーズの運用開始後にノード交換を実施し、iStorage Mシリーズ側の
      iStorage DirectDataShadow Option用のLDセットのInitiatorの情報を更新している。
     ・上記以降に、iStorage DirectDataShadow Optionでバックアップを行う論理ディスクの
      追加を行っている。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフトの適用前に本現象が発生した場合は、
     iStorage DirectDataShadow Optionによるバックアップ運用を一時停止したうえで、
     iStorage DirectDataShadow Option用のLDセットを再作成いただくことで
     回避することが可能です。



    ●M98_SC0963/M99_SC0963/M9A_SC0963/M9B_SC0963/M9C_SC0963での修正内容

    ■機能強化■

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     SSD構成にて、RAID-5/50(2+P)、RAID-5/50(8+P)をサポートしました。

    【2】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     VMware vSphere 6.5対応として、プラットフォーム設定を「VMware(VW)」で
     ご使用の場合のストレージあたりの最大論理ディスク数を、256から512に
     拡張しました。

     ※本機能を使用するためには、ストレージ制御ソフト0963以降への
      アップデートと、設定の変更が必要です。設定の変更手順は、
      本コンテンツ末尾の「関連情報」に掲載しています。

    【3】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     コントローラ上のフラッシュメモリに対する障害検出機能を強化しました。
     障害を検出した場合は、コントローラの状態をHD障害(Warning)へ変更する
     ようにしました。

    【4】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     ディスクアクセスパス障害時の被疑特定精度の向上とパス閉塞範囲を
     局所化する機能を強化しました。

    【5】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     ディスク障害検出時のリカバリ処理に関して、下記の改善を適用し、
     ディスクの縮退を防止する改善を行いました。

     ・連続領域でメディアエラーを検出した場合、まとめてリカバリを実行します。
     ・複数のディスクで同一アドレスのセクタにメディアエラーを検出した場合、
      ディスク縮退を抑止しロストデータの発生を低減します。
     ・リビルド実行中のエラー検出時、スペアディスクの縮退を抑止し、
      エラー検出ディスクの属するプールを障害通知します。
     ・予防復旧中に復旧元ディスクでメディアエラー検出した場合、一定期間
      参照を抑止し、性能低下を局所化しつつディスク縮退を抑止します。

    【6】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     RDRパスのパトロール診断を強化して、パス経路上の回線機器の障害を
     事前に検出できるように改善しました。

    【7】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
       [iStorage IO Load Managerご利用時]
     プール性能と論理ディスクごとの重要度を設定することで、自動計算された
     I/O上限値が設定される簡易設定機能を追加しました。
     簡易設定機能を利用する場合は、WebSAM iStorageManagerもVer9.6以降へ
     バージョンアップする必要があります。


    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。


    ■その他の修正■

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     コントローラが稀に再起動する場合があります。

    (発生条件)
     制御情報領域を構成している全ての物理ディスク(物理ディスク番号 00-0000、
     00-0001、00-0002、00-0003)が物理ディスク障害となった場合に、発生する
     ことがあります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     装置の復旧をハードウェア保守員に御依頼下さい。
     

    【2】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
       [iStorage ThinProvisioning、及び、iStorage DynamicDataReplication、
       iStorage RemoteDataReplication、iStorage RemoteDataReplication Asynchronous、
       iStorage RemoteDataReplication/DisasterRecoveryのいずれかのご利用時]
    (発生事象)
     iSM運用ログに、ペア設定済みにもかかわらず下記のペア設定メッセージが
     不正に出力される場合があります。
     
      iSM10314:Logical Disks were paired

    (発生条件)
     「注意(over capacity)」状態のLDが存在する場合に発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     以下の手順により一時的に対処することが可能です。
      ※時間が経過すると事象が再発する場合があります。
       再発した場合は、本手順を再度実施してください。

     ①iSMクライアントで、メニューより、「監視」→「画面操作」→
      「監視の開始/停止」を選択し、監視制御ダイアログを表示します。
     ②監視制御ダイアログ上の「ディスクアレイ名」より、監視の開始または
      停止を行うディスクアレイを選択(クリック)します。
     ③「停止」ボタンをクリックします。
     ④「開始」ボタンをクリックします。

    【3】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     iSMview -l/-ln/-di/-dli/-allコマンドにおいて、論理ディスクで
     fault(media error)の状態を表示できない場合があります。

    (発生条件)
     論理ディスクで媒体障害が発生している場合に発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     iStorageManager Expressから論理ディスクの状態を参照してください。
     (iStorageManager Expressでは正常に表示されます)

    【4】[iStorage M310/M510/M710ご利用時]
       [iStorage PerforOptimizerご利用時] 
    (発生事象)
     自律運用によるプール内再配置が動作しない場合があります。

    (発生条件)
     プール内再配置で運用しているシステムにおいて、論理ディスクに対する
     自律運用の無効化(※1)後に再度有効化(※2)を行った場合に発生します。

      ※1 自律運用の無効化コマンド
        iSMadr set_rlcplcy -ldn <論理ディスク番号> -autorlc off
      ※2 自律運用の有効化コマンド
        iSMadr set_rlcplcy -ldn <論理ディスク番号> -autorlc on

    (回避方法/対処方法)
     論理ディスクの自律運用を無効化した後に再度有効化する場合は、
     論理ディスクの自律運用設定をiSMadr del_rlcplcyコマンドにより
     削除してください。(プール内再配置では、論理ディスクに対する
     自律運用の設定の削除は、自律運用の有効化と同様の効果が得られます)

    【5】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時] 
    (発生事象)
     iStorageManager Expressによる監視が停止したまま、
     再開できなくなる場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした状態で、iStorageManager Expressの
     監視を再開させると発生する場合があります。
     
     ・iStorageManager Expressの監視が停止している。
     ・遠隔保守のALIVEmail機能を利用した自動通報機能で通報対象と
      なっている障害通報・予測通報・管理通報の各イベントが発生する。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     Seize占有コマンド(iSMcfg setseize -mode on)およびSeize解放コマンド
     (iSMcfg setseize -mode off)を実行した後に、iStorageManager Expressの
     監視開始処理を行ってください。

    【6】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時] 
       [iStorage ThinProvisioningご利用時]
    (発生事象)
     仮想容量論理ディスクのアラーム解除コマンド(iSMcfg alarmreset)が
     失敗する場合があります。

    (発生条件)
     「障害(over capacity)」状態のLDに対して実行した際に発生する場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     iStorageManager Express、または、iStorageManagerのクライアントから
     アラーム解除を実施してください。



    ●M98_SC0953/M99_SC0953/M9A_SC0953/M9B_SC0953/M9C_SC0953での修正内容

    ■機能強化■

     機能強化はありません。


    ■重要な修正■

    【1】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
       [iStorage DynamicDataReplication、
       iStorage DynamicDataReplication Express、
       iStorage RemoteDataReplication、
       iStorage RemoteDataReplication Asynchronous、
       iStorage RemoteDataReplication/DisasterRecoveryの
       いずれかを利用されているユーザ]

    (発生事象)
     DDR/RDR機能使用時のレプリケート操作に伴うコピー処理が一斉に動作した場合に、
     両方(※)のコントローラが縮退し、システムダウンとなる場合があります。
     (※シングルコントローラモデルの場合は片方)

    (発生条件)
     下記のすべての条件を満たす場合に稀に発生します。
     ・ストレージ制御ソフトRev.0951を使用している。
     ・複数のプールにMVを構築し、同時にレプリケート処理を実行している。
     ・MVプールの合計ディスク数が下記の台数以上にて構築している。
      対象となるRAIDタイプ毎の台数:RAID10 12台、RAID5/50 22台、RAID6/60 32台

    (影響)
     両コントローラが障害停止となり、業務停止となる可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、
     コントローラを再起動し、直ちにMVとRVのペアを強制セパレートにて切り離して
     セパレート運用に切り替えてください。
     対策版ストレージ制御ソフトの適用後にレプリケート運用に戻してください。

    【2】[M11eご利用時]                 ※2021/12/01追加掲載
    (発生事象)
     SNMPエージェントが有効な場合に、ディスクアレイ装置の起動後数分で
     コントローラのリブートが発生します。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生する可能性があります。
     ・ディスクアレイ装置のSNMP機能を有効にしている(既定値:無効)
     ・ストレージ制御ソフトRev:0951で運用している
     ・ディスクアレイ装置を再起動する

    (影響)
     本事象が両コントローラで発生すると、ディスクアレイ装置へのアクセスが出来ず
     業務が開始できなくなる可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、
     ディスクアレイ装置の電源停止/投入により再起動させた後に、
     WebSAM iStorageManagerまたはiStorageManager Expressより
     当該ディスクアレイ装置に対するSNMP機能を無効化してください。
     ディスクアレイ装置にログインしてiSMCLIを利用する場合は、
     "iSMrpt setsnmpcmnprop -snmp nouse"コマンドを入力してください。
      

    ■その他の修正■

     その他の修正はありません。



    ●M98_SC0951/M99_SC0951/M9A_SC0951/M9B_SC0951/M9C_SC0951での修正内容

    ■機能強化■

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     大容量VRI SSD(*1)(2.5型/3.5型 2TB/4TB)をサポートしました。 
     ※M310F/M710Fは2.5型のみサポートします。
     ※VRI SSDはSSD二次キャッシュ機能(iStorage PerforCache)未サポートです。 
     (*1) Very Read Intensive SSD(読込み中心用途向けSSD)

    【2】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時] 
     大容量ニアラインSASディスクドライブ(3.5型 7.2krpm/10TB)をサポートしました。

    【3】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     iSMCLIによるiSCSI接続を使用したRDRリンクの設定をサポートしました。

    【4】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     ストレージコントローラ搭載の制御LSIにおいて、HW故障検出時のリカバリ処理を
     改善しました。

    【5】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     大容量レプリケーション環境(レプリケーションペアあたり20TB超)における処理
     性能を改善しました。


    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。


    ■その他の修正■

    【1】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時] 
       [iStorage DataMigrationを利用されているユーザ]
     (発生事象)
      iSMmc_startコマンドを実行した際、正常に操作できたにもかかわらず、
      以下のエラーメッセージを出力する場合があります。

      iSM36704: Failed to iSMmc_start. (code=XXXXXXX)

     (発生条件)
      「iSMmc_setconfig -level [level]」を1回も実施したことがない環境で、
      iSMmc_startコマンドを実行すると発生します。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
      または、「iSMmc_setconfig -level [level]」を実行してから、
      iSMmc_startコマンドを利用してください。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、
      出力されたエラーメッセージを無視してください。



    ●M98_SC0948/M99_SC0948/M9A_SC0948/M9B_SC0948/M9C_SC0948での修正内容

    ■強化内容■

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     大容量SSD 3.84TBをサポートしました。 

    【2】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時] 
     大容量ニアラインSASディスクドライブ(3.5型 7.2krpm/8TB)をサポートしました。

    【3】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     iSMcfg pathswtich -checkコマンドによる接続パスの冗長性チェックにおいて、
     過去に接続されており現在は接続されていない古いパス情報をチェック対象から
     除外するように改善しました。
     登録から30分以上経過したパス情報は古いパス情報とみなしてクリアします。

    【4】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     ハードウェアの間欠障害発生時に故障診断を行い、正常性が確認できた場合には
     一過性の障害と判断して自動的に復旧する機能強化を行いました。

    【5】[iStorage M11e/M110/M310/M310Fご利用時]
     電源故障時の被疑特定精度を向上しました。

    【6】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     iSMcfg setiscsiportコマンドでIPv4とIPv6のVLAN設定機能をサポートしました。

    【7】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     iSMcfg setiscsiportコマンドでiSCSIポートのMTUサイズに1280byteを設定可能
     にしました。

    【8】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     iSMcfg ldbindコマンドでソリューションリザーブドボリューム(SSV)の構築を
     サポートしました。
     
    【9】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     iStorageManager Expressにおいて、JRE(Java Runtime Environment)の最新
     アップデートであるJRE8 update 91,92に対応しました。


    ■重要な修正■

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
    (発生事象)
     装置起動時に、片方のコントローラが故障によって起動しない場合に、
     もう一方のコントローラも正常起動せず、装置が起動しない場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たす場合に発生することがあります。
     ・装置の起動時、または再起動時。
     ・片方のコントローラが故障した場合。
     ・もう一方の正常なコントローラが、故障したコントローラの
      状態確認に失敗し、これが継続する場合。

    (影響)
     ディスクアレイ装置が起動せず、業務開始が遅れる可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、障害が発生して
     いるコントローラの交換をHW保守担当部門にご連絡ください。

    【2】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時] 
    (発生事象)
     複数のメディアエラーが、ある特定のアドレス分布で発生した場合に、冗長化
     しているコントローラのいずれか一方がダウンする場合があります。シングル
     コントローラモデルでは装置停止となります。

    (発生条件)
     下記のすべての条件を満たす場合に発生します。
     ・同一プールに複数の論理ボリュームを構築している。
     ・プール内のPDにて複数箇所のメディアエラーが発生する。
     ・メディアエラーが発生したセクタアドレスが論理ボリューム境界に該当する。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、ダウンした
     コントローラを再起動するか、装置シャットダウン後に装置再起動を実施して
     ください。

    【3】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時] 
      [iStorage DynamicDataReplication、
       iStorage DynamicDataReplication Express、
       iStorage RemoteDataReplication、
       iStorage RemoteDataReplication Asynchronous
       のいずれかを利用されているユーザ]
    (発生事象)
     DDR/RDRのレプリケーションペアを維持したまま論理ボリューム容量を拡張した際、
     装置停止する場合があります。

    (発生条件)
     下記のいずれかの条件を満たす場合に発生します。

     1.DDR/RDRの複製ボリュームの合計容量が M110/M310/M310F は32,000GB以上、
      M510/M710/M710F は48,000GB以上で、かつ拡張する容量が200GB未満のとき。

     2.上記条件以外でも、以下の条件を全て満たしたとき
      ・DDRのRVに対してRDR連結している構成であること。
      ・ペアを持続したままLD容量拡張を実施していること。
      ・MVを先にLD容量拡張して、RVと容量不一致の状態であること。
      ・サーバからMVの容量拡張した領域にI/Oが発行されること。

    (影響)
     両コントローラが障害停止となり、業務停止となる可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に容量拡張する場合は、
     ・発生条件1.の場合、拡張容量を200GB以上で実施してください。
     ・発生条件2.の場合、容量拡張する順序をRV→MVの順に実施してください。
     上記で回避不可の場合は、一旦DDR/RDRのペアを解除し、容量拡張後に再度ペアを
     構築してください。または、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、
     発生条件1.の場合、HW保守担当部門にご連絡ください。
     発生条件2.の場合、サーバからのアクセスが無い状態で装置を再起動し、RVの容量
     拡張を実施し容量一致の状態にした上で、サーバからのアクセスを再開してください。

    【4】[iStorage M310/M510/M710ご利用時]
       [iStorage PerforOptimizerを利用されているユーザ] 
    (発生事象)
     LD内再配置またはプール内再配置を利用している場合に、LD内再配置および
     プール内再配置の自律運用が動作しない、もしくは、容量比率/書き込み比率変更
     コマンド(iSMadr chg_capratio)の実行が正常終了しても比率変更の処理が動作
     しないことがあります。

    (発生条件)
     LD内再配置またはプール内再配置の自律運用における分析処理および、容量比率/
     書き込み比率変更時に割り当てる内部の処理番号が上限値65,535を超えた場合に発生
     します。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    【5】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時] 
       [iStorage DynamicDataReplication、
       iStorage DynamicDataReplication Express
       のいずれかを利用されているユーザ]
    (発生事象)
     SnapShotご利用時に装置Shutdown/起動を繰り返すと装置が起動できなく
     なることがあります。

    (発生条件)
     下記のすべての条件を満たす場合に発生します。
     ・SnapShotを設定利用している。
     ・Shutdownにて装置停止・起動を繰り返す。

    (影響)
     ディスクアレイ装置が起動せず、業務開始が遅れる可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、HW保守担当
     部門にご連絡ください。

    【6】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]       ※2021/12/01追加掲載
    (発生事象)
     コントローラ用の電源内部で特異的な故障が発生した場合に、両コントローラともに
     ディスクへのアクセスが不可となり、サーバからのディスクアクセスが出来なくなります。
     同様の故障がディスクエンクロージャ(DE)用の電源で発生した場合には、
     発生したDE以降のDE上のディスクへのアクセスが出来なくなります。

    (発生条件)
     電源故障に起因して発生します。

    (影響)
     両コントローラでサーバからのIO応答ができず、業務が停止する可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     装置の復旧をハードウェア保守員にご依頼下さい。

    【7】[M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]       ※2021/12/01追加掲載
    (発生事象)
     故障した物理ディスクと異なるPDグループのホットスペアに復旧を行い、ディスクアレイ装置を
     シャットダウンし再起動を行うと、コントローラが縮退し装置が起動できなくなります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生する可能性があります。
      <環境条件>
       ・コピーバックモードが無効(既定値)に設定されている
       ・PDグループが複数ある構成で、各PDグループに複数のホットスペアディスクが存在している
      <運用条件>
       1.複数の物理ディスク故障により、PDグループ内のホットスペアディスクに空きがない状態となり、
        故障した物理ディスクの交換を実施していない
        (通常はPDグループ内のホットスペアディスクを優先的に復旧に使います。)
       2.更に物理ディスク故障が発生し、他のPDグループのホットスペアディスクを使って復旧する
       3.ディスクアレイ装置の電源停止/投入を繰り返す
        (週末は電源停止し、平日のみ電源投入する運用を含みます。)

    (影響)
     ディスクアレイ装置が起動しないため、業務開始が遅れる可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     装置の復旧をハードウェア保守員にご依頼下さい。


    ■その他の修正■

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時] 
     (発生事象)
      iSMクライアント(WebGUI)の物理ディスク詳細情報画面(物理ディスクの
      プロパティ画面)において、エンデュランス情報が正しく表示されない
      場合があります。

     (発生条件)
      以下の条件を満たす場合に発生することがあります。
      ・SSDディスクの交換作業において、作業の前後でiStorageManagerによる
       対象ディスクアレイの監視の停止および開始を行わない場合。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
      
      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、
      以下のいずれかの方法によって正しいエンデュランス情報を確認してください。
      ・iSMview -hn コマンドにて、交換対象のエンデュランス情報を
       確認してください。
      ・iStorageManagerによる対象ディスクアレイの監視停止/再開を行った後に、
       再度iSMクライアントにおいてSSDディスクのプロパティ画面を確認して
       ください。

    【2】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
       [iSCSI I/F かつ マルチターゲットモードを利用されているユーザ]
     (発生事象)
      LDセット設定変更画面において、マルチターゲットモードのLDセット(iSCSI)の
      設定変更に失敗する場合があります。

     (発生条件)
      マルチターゲットモードのLDセット(iSCSI)に多数の論理ディスク割り当て済み
      の場合、iSMサーバ - iSMクライアント間の通信負荷等の状況によっては、
      現象が発生することがあります。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、対象LDセット
      (iSCSI)から、一旦、論理ディスクを割り当て解除してください。
      LDセット(iSCSI)設定変更後、再度、論理ディスクを割り当ててください。

    【3】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
       [iStorage DynamicDataReplication、
       iStorage DynamicDataReplication Express
       のいずれかを利用されているユーザ]
     (発生事象)
      iSMcfg generationaddコマンド(スナップショットの世代追加コマンド)実行時、
      以下のメッセージを出力し、コマンドが異常終了する場合があります。
       iSM31181:[ generationadd ]Invalid LD capacity.

     (発生条件)
      iSMcfg generationaddコマンドで、容量が1GB未満である論理ディスクを指定して
      世代追加を実行した場合に発生します。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフト適用前に世代追加を行う場合は、iSMクライアントの
      構成設定画面から世代追加を行ってください。
      または、対策版ストレージ制御ソフトを適用してください。

    【4】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     (発生事象)
      構成設定画面において、論理ディスク一覧の「レプリケーション種別」の
      表示が、「画面表示」の論理ディスク一覧の表示と異なり、
      空白ではなく”IV”と表示されます。

     (発生条件)
      以下のいずれかの条件を満たす場合に空白ではなく「IV」と表示されます。
      ・「用途」がシステムボリュームである
      ・「用途」がレプリケーションリザーブドボリュームである
      ・「用途」がデータ移行リザーブドボリュームである
      ・「用途」がソリューションリザーブドボリュームである
      ・「スナップショット種別」がSV、SDV、ESV、LVのいずれかである

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、「IV」の
      表示を空白の意味に読み替えてください。

    【5】[iStorage M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
       [iStorage PerforOptimizerを利用されているユーザ]
     (発生事象)
      論理ディスクの移動開始コマンド(iSMadr start)の応答が返ってこない
      場合があります。

     (発生条件)
      論理ディスクの移動開始コマンド(iSMadr start)の手動実行時に、
      移動開始日時指定による別の論理ディスクの移動処理が動作し、
      失敗した場合にタイミングにより発生します。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、論理ディスク
      の移動開始コマンド(iSMadr start)が実行できなくなります。この場合、iSM管理
      ソフトウェアが稼働しているコントローラ(アクティブコントローラ)を再起動
      してください。

    【6】[iStorage M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
       [iStorage PerforOptimizerを利用されているユーザ]
     (発生事象)
      LD内再配置またはプール内再配置を利用している場合に、自律運用が
      動作しなくなる場合があります。(ホットスペア組み込み時)

     (発生条件)
      以下の条件をすべて満たした場合に発生する場合があります。
      ・ホットスペアを構築している
      ・階層プールに含まれる物理ディスクが障害になり、スペアディスクが
       組み込まれる
      ・物理ディスクの障害復旧後にデータ最適配置コマンドを実行していない

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、物理ディスク
      の障害復旧後に、データ最適配置コマンド(iSMadr rlc_query)を実行してください。

    【7】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
       [iStorage OpenStack Cinder ドライバ サービスセットを利用されているユーザ]
     (発生事象)
      iStorage OpenStack Cinderドライバを利用中に
      OpenStackにおけるボリューム操作に失敗する場合があります。

     (発生条件)
      以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
      ・iSCSI機を利用している。
      ・iSCSIのセッション数がiStorageのホストポート1つで256個を超える状態
       となっている。

     (回避方法/対処法)
      セッション数がiStorageのホストポート1つで256個以下となる状態にしてください。
      ホストポートごとのセッション数は「iSMview -cn HD (Resource Number)」コマンド
      を実行した結果のHost Director/Host Port InformationにおけるNumber of iSCSI
      Sessionにより確認が可能です。
      または、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    【8】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時] 
       [iStorage IO Load Managerを利用されているユーザ]
     (発生事象)
      iStorageManager ExpressおよびiStorageManagerのディスクアレイの構築画面を表示
      する際、画面の表示の応答が遅延する場合があります。
      また、構成設定コマンド(iSMcfg)による設定時の応答が遅延する場合があります。

     (発生条件)
      以下の条件をすべて満たす場合に発生することがあります。
      ・下限値制御によるI/O流量の調整が動作している場合
      ・下限値制御を利用するプールの論理ディスク数が多い場合

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、遅延が発生した場合
      でも処理は正常に完了しますので、処理が完了するまでお待ちください。


    ●M98_SC093A/M99_SC093A/M9A_SC093A/M9B_SC093A/M9C_SC093Aでの修正内容

    ■強化内容■

    【1】[iStorage M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
       [iStorage Virtual Volumeを利用されているユーザ]
     iStorage Virtual Volume機能を利用して作成したVMに対して
     無停止 バックアップを行う機能を新たに提供しました。

     本機能をご利用の場合、Virtual Volumeの無停止バックアップツール
     (VASA Provider V2.2.1)が必要です。

    【2】[iStorage M11e/M110ご利用時]
     高負荷時におけるIO処理性能を改善し、安定稼働するようにしました。


    ■重要な修正■

    【1】[iStorage M110/M310/M510ご利用時]
       [iStorage PerforCacheを利用されているユーザ]
    (発生事象)
     片コントローラ縮退時のHDD間欠障害でディスクアレイ装置が
     ダウンする場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たす場合に発生することがあります。
     ・パーシステントライトの設定を有効にしている。
     ・片方のコントローラが縮退する。
     ・上記のコントローラ縮退のタイミングで、HDDへの書き込みで
      間欠障害が発生する。

    (影響)
     両コントローラが障害停止となり、業務停止となる可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     二次キャッシュを一旦解除し、パーシステントライトを無効に設定し、
     二次キャッシュを再度有効に設定することで回避可能です。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本現象が発生した場合、
     ディスクアレイ装置を再起動してください。


    ■その他の修正■

     その他の修正はありません。


    ●M98_SC0936/M99_SC0936/M9A_SC0936/M9B_SC0936/M9C_SC0936での修正内容

    ■強化内容■

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710/M310F/M710Fご利用時]
     iSCSIコントローラ故障時の被疑特定精度を向上しました。


    ●M98_SC0935/M99_SC0935/M9A_SC0935/M9B_SC0935/M9C_SC0935での修正内容

    ■強化内容■

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]
     新規のディスクドライブをサポートしました。
     -ニアラインSASディスクドライブ(2.5型 1TB/2TB 7.2krpm)

    【2】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]
     iSCSI接続中のセッションの一覧表示をサポートしました。
     iSMview -acコマンドで、ターゲット単位のセッション一覧を表示します。
     iSMview -cnコマンドで、ポート単位のセッション一覧を表示します。
     
    【3】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]
     Red Hat Enterprize Linux 7.1/6.7とOS標準マルチパスソフト
     (DM-Multipath)環境下でパス寄せ機能を強化し、オンラインアップデート
     が可能になりました。

    【4】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]
     LD単位でRead/Write CacheのON/OFF設定機能をサポートしました。

    【5】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]
     iSMcfgコマンドで-parallelオプションをサポートしている一部のコマンドに
     限り、並列実行をサポートしました。
     これにより、保守員作業時にSigmaSystemCenterの運用を止めることなく
     オンラインDE増設が可能になりました。

    【6】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]
      [iStorage DynamicDataReplicationを利用されているユーザ]
      複数DDRペアのボリュームに対して、一貫性を確保したまま一括
      セパレートをサポートしました。
     
    【7】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]
      [WebSAM Storage PerforMateを利用されているユーザ]
      統計情報の収集に掛かる時間を改善しました。
      これにより、M11e/M110の場合には従来比約1.7倍の改善、
      M310/M510/M710の場合は従来比約2倍の改善となりました。
      
    【8】[iStorage M310/M510/M710ご利用時]
      [iStorage PerforOptimizerを利用されているユーザ]
      - プール内最適配置(アクセス頻度に応じて、格納データを階層プール
       内の複数の論理ディスク間で自律的に再配置する機能)をサポートしま
       した。
       これにより、階層プール内の論理ディスクごとの階層比率設計が不要
       となり、導入を容易化できます。また、高速なデバイスをより有効に
       活用することができます。
      - 自律的な再配置(LD内/プール内再配置)を従来の再配置間隔
       (最短1日)を短縮し、最短1時間(1時間~12時間)ごとに行え
       るようになりました。
       
    【9】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]
      VMware vSphere 6.0 の新機能であるVMware vSphere Virtual Volumes
      に対応し、仮想マシンとサーバ・ストレージのより緊密な連携による
      パフォーマンス向上、効率的な運用を実現する仮想ボリューム機能を
      サポートしました。
      
      ご利用の場合、別途オプションソフトウェア iStorage Virtual Volume
      の購入が必要です。

    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。


    ■その他の修正■
    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]
    (発生事象)
     装置の制御情報を格納する領域にて、HDDのメディアエラーが発生した際、
     以下の事象が発生する場合があります。
     ・サーバから装置へのアクセスが遅延する。
     ・iStorageManagerの動作遅延、監視パス障害が発生する。
     ・当該HDDが障害として通知されない。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生する可能性があります。
     ・ストレージ制御ソフトがRev:0935より前のリビジョンで運用中に、
      先頭4台の物理ディスク(*1)のいずれかで物理ディスク障害が発生したことがある
      (*1)物理ディスク番号 #00-0000,#00-0001,#00-0002,#00-0003
     ・物理ディスク障害発生後に6ヶ月以上経過している

    (影響)
     両コントローラが障害停止となり、業務停止となる可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    【2】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]
    (発生事象)
     iSMnetconfig setコマンド(ネットワーク設定コマンド)が異常終了した後から、
     以下の現象が発生することがあります。
     ・管理LANに接続できない(iStorageManagerから監視ができない)
     ・BMCに接続できない
     ・リモート保守(ALIVE)に接続できない

    (発生条件)
     iSMnetconfig setコマンドが次のいずれかのエラーメッセージを出力して異常
     終了した場合に発生することがあります。

     iSMnetconfig: 204 No response from Disk Array.
     iSMnetconfig: 205 The competition of setting process has occurred.

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     
    【3】[iStorage M310/M510/M710ご利用時]
       [iStorage PerforOptimizerを利用されているユーザ]
    (発生事象)
     論理ディスクの以下の設定情報が不正に変更される(無効設定が有効に変わる)
     場合があります。
     ・論理ディスクごとのリードキャッシュ/ライトキャッシュ設定
     ・論理ディスクごとの二次キャッシュ/パーシステントライト設定

    (発生条件)
     論理ディスクごとのリードキャッシュ/ライトキャッシュ設定、
     二次キャッシュ/パーシステントライトの設定を無効にした論理ディスクを
     移動(LD移動)した場合に、本現象が発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本現象が発生した場合、有効となった設定
     を無効に再設定してください。
     
    【4】[iStorage M310/M510/M710ご利用時]
       [iStorage PerforOptimizerを利用されているユーザ]
    (発生事象)
     論理ディスク単位またはプール単位に設定したLD内再配置の運用ポリシーや
     LD内再配置の再配置履歴が消えてしまう場合があります。

    (発生条件)
     LD内再配置の分析開始時刻前後にストレージの構成の変更を行った場合、
     タイミングにより発生する可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本現象が発生した場合、LD内再配置の
     運用ポリシーを再設定してください。

    【5】[iStorage M510/M710ご利用時]
       [iStorage DynamicDataReplicationを利用されているユーザ]
    (発生事象)
     特定のSnapShot構成において、装置起動時にコントローラが縮退する場合
     があります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たす場合に発生することがあります。
     ・SnapShot総容量が以下の場合
       M510 448TB以上
       M710 672TB以上
     ・SnapShot状態が構築途中(ペアリング後にCreateしていない)の場合

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本現象が発生した場合、縮退した
     コントローラを再起動することにより回復します。
     
    【6】[iStorage M510/M710ご利用時]
    (発生事象)
     DE/DPE増設時に、追加したDEを認識しない場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たす場合に発生することがあります。
     ・装置起動から124日以上経過した後にDPEを増設
     ・上記DPEに2台以上のDEを増設

    (回避方法/対処方法)
     DE/DPEの接続前に、サーバ接続パスを片寄せしながら、片コントローラを
     順次リブートすることで回避可能です。
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本現象が発生した場合、増設した
     DE/DPEを取り外し、サーバ接続パスを片寄せしながら、片コントローラを
     順次リブートした後に、DPE/DE増設作業を再開してください。

    【7】[iStorage M710ご利用時]
      [iStorage RemoteDataReplication/DisasterRecoveryを利用されているユーザ]
    (発生事象)
     セミ同期順序保証モードでレプリケーションを動作させると、セミ同期バッファが
     一杯にならない状態にも関わらず、AT Breakする場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たす場合に発生することがあります。
     ・装置間レプリケートをセミ同期順序保証モードで実行
     ・装置キャッシュ容量が192GByteの場合
     ・サーバからのWrite要求が装置あたり8多重を超える場合

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本現象が発生した場合、AT グループの
     レプリケートを実行してください。

    【8】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]
       [WebSAM Storage VMware vCenter Plug-in、
       WebSAM Storage VMware vSphere Web Client Plug-in、
       WebSAM Storage VASA Provider
       のいずれかを利用されているユーザ]

    (発生事象)
     ・vSphere Clientにおいて、データストア情報画面とハードディスク情報画面上で
      エラーメッセージが表示され、論理ディスク一覧が表示できない場合があります。
     ・vSphere Web Clientにおいて、以下の現象のいずれかが発生する場合があります
      - データストア情報画面、ハードディスク情報画面、仮想マシン情報画面上で、
       エラーメッセージが表示され、論理ディスク一覧が表示できない場合があります。
      - ストレージの「データストア」を選択すると、エラーメッセージが表示され、
       データストア一覧画面の「空き容量」が表示できない場合があります。
      - データストアの「サマリ」を選択すると、エラーメッセージが表示され、
       データストア情報表示画面の容量情報が表示できない場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たす場合に発生することがあります。
     ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが0935未満である
     ・ThinProvisioning 機能を利用している

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    ●M98_SC0925/M99_SC0925/M9A_SC0925/M9B_SC0925/M9C_SC0925での修正内容

    ■強化内容■

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]
     大容量のディスクドライブをサポートしました。
     -SASディスクドライブ(2.5型 10krpm/1.8TB)
     -ニアラインSASディスクドライブ(3.5型 7.2krpm/6TB)

    【2】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]
     リモート保守サービス(データコネクト方式)をサポートしました。

    【3】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]
     コントローラ間の通信経路障害が発生した場合のリカバリ処理を、
     コントローラリブートを伴わないリカバリ処理に改善いたしました。

    【4】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]
     SSD構成でのIO性能を改善しました。

    【5】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]
     暗号化機能を持つSSDをサポートしました。

    【6】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]
     256世代のスナップショット機能に対応しました。

    【7】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]
     レプリケーションのペア設定中のLD容量拡張機能をサポートしました。

    【8】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]
     DDRペアとRDRペアによる直列構成でのレプリケーション性能を改善しました。

    【9】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]
     iStorage DirectDataShadow Optionをサポートしました。
     ※M310はストレージ制御ソフト091Q以降、
      M510はストレージ制御ソフト0920以降、
      M110とM710はストレージ制御ソフト0922以降でサポートします。

    【10】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]
     iStorage IO Load Managerにおいて、以下に対応しました。
     -IOPSの上限値、下限値の初期値の設定・表示をサポートしました。
     -GUIによるI/O流量制御の設定機能をサポートしました。

    【11】[iStorage M510/M710ご利用時]
     10Gb iSCSI(Optical/Copper)をサポートしました。


    ■重要な修正■

    【1】[iStorage M310/M510/M710ご利用時]
       [iStorage PerforOptimizerを利用されているユーザ]

    (発生事象)
     階層プールの容量拡張に伴う再配置処理中に、ディスクアレイ装置を
     シャットダウンし再起動を行うと、両コントローラが縮退し起動でき
     なくなる場合があります。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生します。
     ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが091Q未満である。
     ・PerforOptimizerライセンスをご購入いただき、階層プールを構築している。
     ・階層プールにディスクを追加し、再配置処理実行中である。
     ・上記階層プールにおける再配置処理実行中に装置をシャットダウンし、再起動する。

    (影響)
     両コントローラが起動できず、業務停止となる可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     回避するには、ディスクアレイ装置をシャットダウンする場合は再配置を停止し、
     ディスクアレイ装置の再起動後に再配置を再開して下さい。
     対処方法としては、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【2】 [iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]
    (発生事象)
     コントローラの障害が発生した時、もしくは交換作業を実施した時に、
     ディスクが縮退する場合があります。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生することがあります。
     ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが091Q未満である。
     ・コントローラで障害が発生する、または、コントローラの保守交換を行う。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    ■その他の修正■

    【1】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]

    (発生事象)
     予防コピーを実行中にコントローラ縮退が発生した場合、
     ディスク縮退が発生し予防コピーが停止する場合があります。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで稀に本事象が発生することがあります。
     ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが091Q未満である。
     ・サーバからのライト要求がある。
     ・ディスクの故障予兆を検知し、予防コピーもしくはコピーバック処理を実行中である。
     ・片コントローラが縮退した。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【2】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]

    (発生事象)
     下記のiSMcfgコマンドによる構成変更が失敗する場合があります。
     - iSMcfg addldset
     - iSMcfg delldset
     - iSMcfg addldsetld
     - iSMcfg delldsetld
     - iSMcfg addldsetpath
     - iSMcfg delldsetpath
     - iSMcfg chgaccmode
     - iSMcfg chgldsetname
     - iSMcfg addldsetinitiator
     - iSMcfg delldsetinitiator
     - iSMcfg addinitiator
     - iSMcfg delinitiator
     - iSMcfg addldsetportal
     - iSMcfg delldsetportal
     - iSMcfg startacc
     - iSMcfg setldsetchap
     - iSMcfg setpathpolicy
     - iSMcfg setiscsiport
     - iSMcfg ldchgattr
     - iSMcfg ldunbind
     - iSMcfg operationlock
     - iSMcfg operationunlock
     - iSMcfg initld

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生することがあります。

     ・iSCSI装置あるいはFC/iSCSI混載装置である。
     ・2個以上のLDが割り当てられているマルチターゲットモードのLDセットが存在する。

    (回避方法/対処方法)
     失敗したiSMcfgコマンドを再実行してください。
     または、iSMクライアントで操作を行ってください。


    【3】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]

    (発生事象)
     iSMcfg delldsetldコマンドによるLDセットからのLDの削除に失敗し、
     以下の事象が発生します。

     ・iSMcfg addldsetld によるLDセットへのLDの追加が行えなくなります。
     ・iSMcfg addldsetinitiatorコマンドによるLDセットへのinitiatorの
      追加が行えない場合があります。
     ・LDセットに設定されているinitiatorがiSMviewコマンドで表示されなくなります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生します。

     ・iSCSI装置あるいはFC/iSCSI混載装置である。
     ・操作対象のLDセットがマルチターゲットモードである。
     ・操作対象のLDセット名が11文字以上である。
     ・操作対象のLDセットに割り当てられているLDをすべて削除する。

    (回避方法/対処方法)
     iSMクライアントでLDセットの操作を行ってください。
     本現象が発生した場合、iSMクライアントから以下の手順で対処してください。

     ・iSMクライアントでメニュー「構築」→「ホスト」→「ホスト操作」→
      「LDセット管理」を選択し、LDセット管理画面を開くと、以下のメッセージが
      出力され、LDセットが修復されます。

       [25329]iSCSI情報に矛盾を検出したため修復しました。


    【4】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]

    (発生事象)
     iSMcfg chgldsetnameコマンドによるLDセット名変更に失敗する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生します。

     ・iSCSI装置あるいはFC/iSCSI混載装置である。
     ・操作対象のLDセットがマルチターゲットモードである。
     ・操作対象のLDセット名が11文字以上である。

    (回避方法/対処方法)
     iSMクライアントでLDセット名を変更してください。


    【5】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]
    (発生事象)
     LD間でODXを使用したコピーが動作しない場合があります。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生することがあります。
     ・iStorageでODXの設定を有効にしている。
     ・業務サーバがクラスタ構成である。
     ・LD間でODXを使用したコピーを行う。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    ※ODXの設定手順は、本コンテンツ末尾の「関連情報」に掲載しています。


    【6】[iStorage M11e/M110/M310ご利用時]
    (発生事象)
     ・iStorageManager ExpressのLDセット管理画面を起動すると、
      エラーダイアログ[25329]が表示され、iSCSIのLDセットに追加登録を
      行ったイニシエータ情報が削除される場合があります。
     ・iStorageManager Expressの構成・状態監視画面から、ディスクアレイ
      詳細情報画面(ディスクアレイのプロパティ)または論理ディスク詳細
      情報画面(論理ディスクのプロパティ)の表示を行うと、LDセットに
      追加登録を行ったイニシエータ情報が表示されない場合があります。
     ・iSMCLI(iSMcfgコマンド)でiSCSIのLDセットに登録したイニシエータ
      情報の削除を行うと、以下のエラーメッセージが出力され、イニシエータ
      情報の削除が行えない場合があります。

       iSM31154:[ delldsetinitiator ]Specified initiator not found.

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生する場合があります。
     ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが091Q未満である。
     ・装置にiSCSIのホストポートを搭載している。
     ・ディスクアレイ装置全体で、iSCSIのイニシエータ情報を複数登録している。
     ・iSCSIのイニシエータ情報の削除を行ったことがある。
     ・イニシエータ情報を削除する時点で、ディスクアレイ装置全体で、最後に
      登録したイニシエータ以外のイニシエータ情報を削除する。その後、イニ
      シエータ情報を追加登録する。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     以下の手順で対処をしてください。

     (1)当該LDセットを利用してiStorageに接続している業務サーバを停止する。
     (2)以下の構成表示コマンドの実行結果から、当該LDセットに登録済みの
       イニシエータ情報を保存する。
       「iSMview -ac <当該LDセット名>」
     (3)iStorageManagerExpressのLDセット管理画面を起動する。
       ※(発生事象)の3点目に該当している場合は、LDセット管理画面の起動時に
        エラーダイアログ[25329]が表示され、iSMCLI(iSMcfgコマンド)で
        削除に失敗したイニシエータ情報が自動的に削除されます。
     (4)LDセット管理画面で当該LDセットを選択し、[設定変更]を押下する。
     (5)LDセットの設定変更画面のイニシエータ一覧に表示されている
       イニシエータ情報を全て選択し、[削除]ボタンを押下する。
     (6)LDセットの設定変更を完了する。
     (7)LDセットの設定変更の完了後、LDセット管理画面を再度起動する。
     (8)LDセット管理画面で当該iSCSIのLDセットを選択し、[設定変更]を押下する。
     (9)LDセットの設定変更画面で[追加]を押下し、(2)で保存した
       イニシエータ情報を追加する。
     (10)本事象により自動削除されたイニシエータ情報を追加する。
       ※(発生事象)の3点目に該当している場合は、本手順の実施は不要です。
     (11)イニシエータ情報の追加完了後、LDセットの設定変更を完了する。
     (12)LDセットの設定変更の完了後、監視を再開する。
     (13)業務サーバを起動し、業務を再開させる。


    【7】[iStorage M11e/M110ご利用時]
    (発生事象)
     接続先サーバの再起動時に、サーバがストレージ内の論理ディスク認識に
     失敗することがあります。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生することがあります。
     ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが091Q未満である。
     ・SASモデルご利用の場合。
     ・2台以上のサーバが接続されている。
     ・サーバからのI/O負荷が高い。
     ・サーバを再起動する。

    (回避方法/対処方法)
     サーバの認識を回復するには、サーバからのI/O負荷を下げてから
     サーバを再起動して下さい。
     対処方法としては、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【8】[iStorage M310/M510/M710ご利用時]
    (発生事象)
     iSMviewによる物理ディスク情報のClassification(物理ディスクの区分)の
     表示が、プールの一部の物理ディスクについて、データ領域として使用可能な
     “data”とならず、“---”となる場合があります。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生する場合があります。
     ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが0913である。
     ・226玉以上の物理ディスク構成。
     ・iSMviewのオプションに、-h、-hn、-allのいずれかを指定する。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     iSMクライアントで物理ディスクの属性を参照してください。


    【9】[iStorage M11e/M110/M310/M510/M710ご利用時]
       [iStorage SecureEraserを利用されているユーザ]

    (発生事象)
     iStorage SecureEraserを利用した際に、セキュアイレースが異常終了し、
     iSMseコマンドで進捗状況および実行結果が表示されない場合があります。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生する場合があります。
     ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが0913である。
     ・iStorageManagerまたはiStorageManager Expressによる装置の状態監視が「監視中」である。
     ・セキュアイレースを実行する。

    (回避方法/対処方法)
     iStorageMagaer Expressを利用している場合、回避方法はありません。
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     iStorageMagaerを利用している場合、以下の手順でセキュアイレースを
     実行してください。

     (1)セキュアイレースを行うディスクアレイについて、iStorageManager
       によるディスクアレイの状態監視を停止してください。
     (2)iSMse erasepdコマンドでセキュアイレースを実行してください。
       セキュアイレースの進捗状況はiSMse showコマンドで参照してください。
       iStorageManagerの監視停止中でも、進捗状況は確認可能です。
     (3)セキュアイレース完了後、ディスクアレイを再起動してください。
     (4)iStorageManagerによるディスクアレイの監視を再開してください。

     対策版ストレージ制御ソフトの適用前に本事象が発生した場合は、
     セキュアイレース処理用の論理ディスクが障害状態(fault)となって
     残留することがあります。その場合は、セキュアイレース処理用の
     論理ディスクおよびプールを手動で削除してください。


    【10】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]
       [iStorage DynamicDataReplication、
        iStorage DynamicDataReplication Express、
        iStorage RemoteDataReplication、
        iStorage RemoteDataReplication Asynchronous、
        iStorage RemoteDataReplication/DisasterRecovery
        のいずれかを利用されているユーザ]

    (発生事象)
     レプリケーションのコピーが完了しない場合があります。

    (発生条件)
     レプリケーション対象のボリューム(MVまたはRV)が、
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生することがあります。
     ・シンプロボリュームである。
     ・LDの容量が奇数MBである。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【11】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]
       [iStorage DynamicDataReplication、
        iStorage DynamicDataReplication Express
        のいずれかを利用されているユーザ]

    (発生事象)
     Snapshotボリュームに対して、Compare & Writeコマンドを発行すると、
     片コントローラが縮退する場合があります。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生することがあります。
     ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが091Q未満である。
     ・SnapShotボリューム(SV)を構築している。
     ・ESX Ver5.x以上。
     ・SnapShotボリューム(SV)をLinkボリューム経由でESXにマウントしている。

    (回避方法/対処方法)
     以下の設定変更を行い、VAAI機能の一部を無効にしてください。
     ・ESXのvSphere Clientから、以下のパラメータのオプション値を
      「0 (disabled)」に変更してください。
       - VMFS3.HardwareAcceleratedLocking


    【12】[iStorage M110/M310/M510/M710ご利用時]
       [iStorage IO Load Managerを利用されているユーザ]

    (発生事象)
     業務I/Oの負荷が低い場合でも、I/O下限値制御対象の論理ディスクに
     対するI/Oのレスポンスが一時的に悪化する場合があります。

    (発生条件)
     同一プール上にI/O下限値だけが設定されている論理ディスクが
     複数存在する場合に、発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【13】[iStorage M310/M510/M710ご利用時]
       [iStorage PerforOptimizerを利用されているユーザ]

    (発生事象)
     iStorage PerforOptimizerを利用した際に、データ最適配置機能が異常終了し、
     コントローラが再起動して「注意(maintenance)」の状態となります。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生する場合があります。
     ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが091M以下である。
     ・複数の階層プールを構築している。
     ・プール番号の一番小さい階層プールのRANK数(*1)が、
      他の階層プールのRANK数(*1)よりも大きい。

      (*1) iSMview -all コマンドで出力される、各階層プールの
        「RANK-PD List」セクションのRANK番号の行数。
        以下の表示内容の場合、プール0000hのRANK数は3になります。

       
    # iSMview -all

    --- Pool Detail Information ---
    Pool No.(h)      : 0000

    --- RANK-PD List ---
    RANK  PDN(h)
    0000  00-0000,0001
    0001  00-0002,0003
    0002  00-0004,0005,0006,0007,0008


    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【14】[iStorage M710ご利用時]
       [iStorage PerforCacheを利用されているユーザ]

    (発生事象)
     iSMクライアントから作成した二次キャッシュ用プールを、
     iSMcfg l2cacheunbindコマンドで解除することができません。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生します。

     ・操作対象ディスクアレイがM710である。
     ・二次キャッシュを利用している。

    (回避方法/対処方法)
     iSMクライアントで二次キャッシュ用プールを解除してください。


製品名カテゴリ

iStorage基本制御/iStorageManager

関連情報

  • 更新履歴
  • ファイル名: M11e-M710_history.txt(形式:テキスト形式 サイズ:3KB)
    本コンテンツの更新履歴
  • ODX機能設定手順
  • ファイル名: ODX_Setting_r2.pdf(形式:PDF形式 サイズ:671KB)
    ODX(Offload Data Transfer)機能を有効化するための設定手順
  • コンテンツID: 3140103048
  • 公開日: 2015年11月16日
  • 最終更新日:2023年04月28日

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