問題点
ZabbixV2.2からValueCache機能という、トリガーの条件式や、計算アイテム、マクロ
などをより高速に処理する機能が追加されました。
ZabbixV2.2系では、ValueCacheがデフォルトで有効になっており、以下の問題点が
あります。
・ログが大量に出力される
一旦キャッシュが枯渇すると、Zabbixのログ(/var/log/zabbix/zabbix_server.log)
に以下のログが出力され続けます。
value cache is fully used: please increase ValueCacheSize configuration parameter
・キャッシュを一旦使い切ると正しくキャッシュが使われない
一旦キャッシュを使い切ると枯渇したというフラグが立てられ、負荷が下がった
場合もこのフラグが変わらず、キャッシュはリリースされない状態が発生します。
サーバを再起動しない限り、キャッシュはリリースされず、正しくValueCacheが
機能しないことがあります。
対象バージョン
Zabbix 2.2.X
対策
ミラクル・リナックス社のMiracle ZBXでは、V2.2系のValueCacheを使用しないことを
推奨しています。
対策は以下(2通り)に記載しますので、適宜ご対応お願いいたします。
・V3.0以降にバージョンアップを行う
・ValueCacheを無効化する
ValueCacheを使用しない設定(無効化)する方法は、以下の設定ファイルに
「ValueCacheSize = 0」を追記してサービスを再起動してください。
※ただし、2.2.7 - 2.2.9 に関しては0に設定すると正常起動しなくなります。
ZBX-2.2.9-2にて修正済みです。
【設定ファイル】
/etc/zabbix/zabbix_server.conf
【追記内容】
ValueCacheSize = 0