CPUのハイパースレッディング機能の利用について
Express5800/320Fa-L,320Fa-LR,320Fa-M,320Fa-MRを2CPU構成で、CPUのハイパースレディング機能を有効にした場合、CPUのハイパースレッディング機能とアプリケーションの動作との相関により、まれにftサーバがリブートする場合があります。
Express5800/320Fa-L,320Fa-LR,320Fa-M,320Fa-MRを2CPU構成で利用している場合は、ハイパースレディング機能を無効にしてご利用ください。
対象機種
- Express5800/320Fa-L(N8800-082,-082A,-082B,-090,-090A)
- Express5800/320Fa-LR(N8800-083,-083A,-083B,-091,-091A)
- Express5800/320Fa-M(N8800-088,-088A,-088B)
- Express5800/320Fa-MR(N8800-089,-089A,-089B)
事象
- 2つのCPUに割り振られたスレッドから、キャッシュを介さず直接メモリにライトする命令が発生。
- メモリの同じ番地にライトしようとするため、競合が発生。
- CPUは、競合状態を回避するためにライト命令をキャンセルしようとするが、間に合わず、競合状態が継続。
- 競合状態が回避されないため、GeminiEngineがメモリへのアクセスを停止。
- 正常状態への復旧のため両系の動作にリセットがかかり、システムのリブートが発生する。

両系で発生した異常状態(メモリライトの競合)を正常状態に復旧するために、GeminiEngineが両系をリセット。
その結果、ftサーバがリブートする。
回避方法
システムBIOSから、CPUのハイパースレッディング機能(Hyper-Threding Technology)を無効(Disabled)にすることにより、メモリへのライト命令が競合する状態が解消され、リブートを回避することができます。(出荷時は、ハイパースレッディング機能は有効(Enabled)になっています)
システムBIOSの操作方法等に関する詳細は、
ユーザーズガイドの「第4章 システムのコンフィグレーション」をご覧ください。