掲載日:2014年08月18日最終更新日:2014年08月18日
Express5800/100シリーズ LANボードのテクニカルガイドへ記載しております以下の事象に関し、Express5800/ftサーバ(以下、ftサーバ)についても該当いたしますので、その対処方法を以下に記載いたします。
---該当事象(LANボード テクニカルガイドより抜粋)
SNMPカードとの通信が途切れる件について
RLBを無効にしたALBを使用した場合、UPSに搭載したSNMPカード(例:N8180-60など)との通信が途切れることがあります。本現象はSNMPカードの仕様として、ARPキャッシュを参照しないシンプルな通信方式を採用していることに起因します。ARPキャッシュを参照しない通信カードからの応答を期待する場合、RLB設定は無効にしないでください(例pingの応答など)。
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ftサーバとしての対処について
ftサーバでは、ALBチーム化を使用する場合、RLB設定は無効化いただくようお願いしております。
これはRLB設定を有効とした場合、フェイルオーバ発生時に通信が数十秒程度滞り、二重化判定が誤動作するという事象を確認しているためです。UPSに搭載したSNMPカードと通信を行うネットワークについては、LANの二重化をAFTで構築いただくことを推奨いたします。
LANの二重化モード ALBからAFTへの設定変更方法
LANケーブルを接続している場合は、一旦ケーブルを抜いてからモードの変更を行ってください。
Windows Server 2012、Windows Server 2008 R2での設定変更方法
■チーム変更方法
- [スタート]位置で右クリックし、[デバイス マネージャー]を選択します。
- [デバイス マネージャー]-[ネットワーク アダプター]からALBで作成しているチームアダプターを選択し、右クリックからプロパティを開きます。
- プロパティの[設定]タブを選択します。
- [チームの編集]を押します。
- [タイプ]タブを選択し、[アダプター・フォルト・トレランス]を選択し、[OK]を押します。
- [OK]ボタンを押した直後に以下のメッセージが出力されますので、[はい]を選択します。
※Windows Server 2008R2の場合は、メッセージは出力されません。
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チームの編集
チームは一瞬接続を失います。
続行しますか?
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- [はい]を選択後、表示されているチームのプロパティ画面は一旦、閉じます。
■変更後の設定
チーム変更後は、プローブの設定がデフォルトに戻ります。
2ポートでチームを構成している場合、以下の手順でプローブを無効に設定してください。
- AFTに変更したチームアダプターを選択し、右クリックからプロパティを開きます。
- [詳細設定]タブの[プローブ]を選択し、[プロパティー]を押します。
- [プローブを送信する]のチェックを外し、[OK]を押します。
- チームのプロパティ画面も[OK]を押します。
- LANケーブルを接続し、正しくリンクアップすることを確認します。
Windows Server 2008での設定変更方法
■チーム変更方法
- [スタート]位置で右クリックし、[デバイス マネージャ]を選択します。
- [デバイス マネージャ]-[ネットワーク アダプタ]からALBで作成しているチームアダプターを選択し、右クリックからプロパティを開きます。
- プロパティの[設定]タブを選択します。
- [チームの編集]を押します。
- [タイプ]タブを選択し、[アダプター フォルト トレランス]を選択し、[OK]を押します。
- 表示されているチームのプロパティ画面は一旦、閉じます。
■変更後の設定
チーム変更後は、プローブの設定がデフォルトに戻ります。
2ポートでチームを構成している場合、以下の手順でプローブを無効に設定してください。
- AFTに変更したチームアダプターを選択し、右クリックからプロパティを開きます。
- [詳細設定]タブの[プローブ]を選択し、[プロパティ]を押します。
- [送信プローブ]のチェックを外し、[OK]を押します。
- チームのプロパティ画面も[OK]を押します。
- LANケーブルを接続し、正しくリンクアップすることを確認します。
対象機種
320Fd-LR,320Fd-MR,R320a-E4,R320a-M4,R320b-M4,R320c-E4,R320c-M4,R320d-M4のWindowsモデル