概要
リクエスト処理実施中に、動的反映機能が動作するとタイミングによりIISがアボートし、
処理中のリクエストが無応答となり結果異常となる。
影響のある製品
- WebOTX Application Server Express V8.4~V10.12(※)
- WebOTX Application Server Foundation V8.4~V8.5
- WebOTX Application Server Standard V8.4~V10.12
- WebOTX Application Server Enterprise V8.4~V9.5
- WebOTX Developer V8.4~V10.12
- WebOTX Application Server Express V8.22.01.XX
- WebOTX Application Server Standard V8.22.01.XX
(※)WebOTX Enterprise Service Bus V9.2~V9.3、および、WebOTX Portal V9.3にバンドルされているWebOTX Application Server Expressを使用している場合にも該当します。
上記の環境において、ISAPIプラグインのバージョンが以下となっている場合に問題があります。
バージョン:1.2.31.x~1.2.42.1
ISAPIプラグインのバージョンの確認方法は以下のとおりです。
isapi_redirect.dll をエクスプローラで選択して右クリックメニューでプロパティを開き「詳細」より、「ファイルバージョン」が以下のとおりになっていることを確認します。
プロパティ 値
ファイルバージョン 1.2.31.x~1.2.42.1
isapi_redirect.dll は以下のフォルダにあります。
[32bitの場合]
<INSTALLDIR>\bin\win32\i386
[64bitの場合]
<INSTALLDIR>\bin\win64\x64
問題の詳細
[発生条件]
- V10の場合
動的反映機能をOn又はOnce(デフォルト:On)に設定している場合
- V9の場合
isapi_redirect.properties ファイルに worker_mount_reload を追加して 0 より大きい値を設定している場合
- V8の場合
レジストリキー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC\WebOTX WebContainer\Isapi Redirector\1.0にworker_mount_reload を追加して 0 より大きい値を設定している場合
[発生事象]
IISのリクエスト処理と、Webコンテナの機能である動的反映機能により定期的にコンテキストマッピングファイルをリロードする処理が同時に動作した場合、コンテキストマッピングファイルのインデックス情報を取得しようとしてisapi_redirect.dll でアクセス違反が発生しアボートする。
[確認方法]
イベントログに以下のようなエラーが記録されていれば本件に合致します。
V10.1の場合の例
- レベル:エラー
- 障害が発生しているモジュール名: isapi_redirect.dll、バージョン: 1.2.42.1
- 例外コード: 0xc0000005
- 障害オフセット: 0x000000000001ac04
[復旧方法]
IISが停止していた場合は再起動してください。通常は自動復旧します。
■対処方法:
製品に対するパッチの公開時期は現在検討中です。急ぎでパッチが必要な場合はご連絡ください。
(注意) パッチモジュールは製品保守契約を結んでいただいたお客様に限定して提供させていただいてい
ます。まだ契約がお済みでないお客様は、保守契約締結の後、ダウンロードをお願いいたします。
■回避方法:
回避方法の影響
Webアプリケーションの追加、削除を行った場合、コンテキストマッピングファイルに情報を反映するため、IISの再起動が必要になります。
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