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お知らせ

[WebOTX] Apache HTTP Web Serverにおける複数の脆弱性(JVNVU#98790275)による影響と対策について


概要

Apache HTTP Web Serverには、次の脆弱性が存在します。

  • mod_proxyのエラーページに限定的なクロスサイトスクリプティングの脆弱性
    CVE-2019-10092
  • mod_rewriteに潜在的なオープンリダイレクトの脆弱性
    CVE-2019-10098
  • mod_http2にh2コネクション切断時における解放済みメモリ読み込みの脆弱性
    CVE-2019-10082
  • mod_http2にメモリ破壊の脆弱性
    CVE-2019-10081
  • mod_http2にh2 worker枯渇によるサービス運用妨害(DoS)攻撃の脆弱性
    CVE-2019-9517
  • mod_remoteipにスタックバッファオーバーフローおよびNULLポインタ逆参照の脆弱性
    CVE-2019-10097
WebOTX AS V8.2~V10.2では、Webサーバとして、Apache HTTP Server 2.2.x、および、2.4.xをバンドルしています。調査の結果、WebOTX Webサーバにおいても、上記脆弱性の影響を受けることが判明しています。


影響のある製品

WebOTX Webサーバ 2.2以降の場合に、本脆弱性の影響を受ける可能性があります。

  • WebOTX Application Server Express V8.2~V10.2 (※)
  • WebOTX Application Server Foundation V8.2~V8.5
  • WebOTX Application Server Standard V8.2~V10.2
  • WebOTX Application Server Enterprise V8.2~V9.5
  • WebOTX Enterprise Service Bus V8.2~V8.5
  • WebOTX Portal V8.2~V9.1
(※) WebOTX Enterprise Service Bus V9.2~V10.1、および、WebOTX Portal V9.3~V10.1に同梱されているWebOTX Application Server Expressを使用している場合にも該当します。

詳細

WebOTX Webサーバのバージョン確認方法は、後述の「備考」をご覧ください。

【 CVE-2019-10092】
● 脆弱性の影響
不正なエラーページへのリンクを通じて、任意のページへと誘導される可能性があります。

● 脆弱性に該当する条件
mod_proxyモジュールを利用し、かつ、プロキシーエラーページが表示される設定になっている場合に、本脆弱性の影響を受ける可能性があります。
WebOTX Webサーバの既定の設定ファイルでは、mod_proxyモジュールを無効化しており、利用しません。

【CVE-2019-10098】
● 脆弱性の影響
エンコードされた改行により、予期しないURLにリダイレクトされる可能性があります。

● 脆弱性に該当する条件
mod_rewriteモジュールを利用して、自己参照を行うようなリダイレクトの設定をしている場合に、本脆弱性の影響を受ける可能性があります。
WebOTX Webサーバの既定の設定ファイルでは、mod_rewriteモジュールを無効化しており、利用しません。

【CVE-2019-10082、CVE-2019-10081、CVE-2019-9517】
● 脆弱性の影響
情報漏えいや、サービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける可能性があります。

● 脆弱性に該当する条件
WebOTX Webサーバ 2.4.xで、HTTP/2プロトコルを有効にしている場合に、本脆弱性の影響を受ける可能性があります。
HTTP/2プロトコルは、WebOTX AS V9.4以降にバンドルするWebOTX Webサーバ 2.4でサポートしており、既定では無効となっています。有効かどうかは次のコマンドでご確認頂けます。

otxadmin> login --user admin --password **** --port (対象ドメインのポート番号)
otxadmin> get server.WebServer.http2-enabled
上記getコマンドの実行結果がtrueの場合は、HTTP/2プロトコルが有効になっています。

【CVE-2019-10097】
● 脆弱性の影響
細工されたPROXYプロトコルヘッダにより、サービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける可能性があります。

● 脆弱性に該当する条件
WebOTX Webサーバ 2.4.xのmod_remoteipモジュールで、PROXYプロトコルを利用するように設定されている場合、本脆弱性の影響を受ける可能性があります。
WebOTX Webサーバの既定の設定ファイルでは、mod_remoteipモジュールを無効化しており、利用しません。


対処方法

パッチの公開時期は現在検討中です。急ぎでパッチが必要な場合はご連絡ください。


回避方法

【CVE-2019-10092】
回避方法はありません。

【CVE-2019-10098】
RewriteRuleディレクティブの書き換えルールにおいて、後方参照するアンカーで引用される文字列一式は、自己参照リダイレクトのプレフィックス"プロトコル://ホスト:ポート"の後に置き、意図しないホストに転送されないようにすることで、回避してください。

【CVE-2019-10082、CVE-2019-10081、CVE-2019-9517】
HTTP/2プロトコルを無効にすることで、回避してください。

設定手順は次の通りです。
1. HTTP/2プロトコルを無効にします。

otxadmin> login --user admin --password **** --port (対象ドメインのポート番号)
otxadmin> set server.WebServer.http2-enabled=false
2. Webサーバを再起動します。
otxadmin> invoke server.WebServer.stop
otxadmin> invoke server.WebServer.start

【CVE-2019-10097】
回避方法はありません。


関連情報


備考

WebOTX Webサーバのバージョンの確認方法は、次の通りです。

<WebOTXインストールディレクトリ>/domains/<ドメイン名>/bin/apachectl version


更新履歴

2019/10/10 初版

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製品名カテゴリ

WebOTX
WebOTX Application Server
WebOTX Service Integration
WebOTX Portal

  • コンテンツID: 3010102881
  • 公開日: 2019年10月10日
  • 最終更新日:2019年10月10日
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