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お知らせ

[WebOTX] プロセスグループに配備した非同期サーブレットが256KBを超えるレスポンスを返却した場合、イベントログまたはsyslogにTPS07-00125が記録され、502エラーが発生する問題と対策について


概要

非同期サーブレットにおいて、レスポンスデータが256KBより大きい場合、128KB毎に分割してWebコンテナは
AJPリスナにレスポンスしますが、途中か最後かのフラグ部分に問題があり、AJPリスナはレスポンスの
終わりであることが認識できずシーケンス不正が起きるため、異常と判断しコネクション切断を実施して
502エラーが発生します。


影響のある製品

  • WebOTX Application Server Standard V10.1~V10.3

詳細

以下の条件を全て満たす場合に発生します。

  • アプリケーションをプロセスグループに配備
  • 非同期サーブレットを使用
  • 256KBを超えるレスポンス
  • 上記レスポンス後に同じコネクションにリクエスト発行

レスポンスデータのサイズが128KBを超える場合、Webコンテナは128KB毎に分割してレスポンスします。
非同期サーブレットの場合、分割が最初の128KBのみ行われ、残りのレスポンスデータはまとめて
レスポンスされます。その際、Webコンテナは電文内のレスポンスデータの途中か最後かを示すフラグを
途中のままレスポンスするため、AJPリスナは続きのレスポンスデータ要求電文をWebコンテナに送信します。
Webコンテナは、最後の電文を返却し終わったトランザクションに対して続きの要求電文を受信したため、
破棄電文を返却します。これにより、Webサーバ側からコネクションを切断するためTPS07-00125が発生し、
リクエストは502エラーとなります。


対処方法

パッチの公開時期は現在検討中です。
急ぎでパッチが必要な場合はご連絡ください。

(注意) パッチモジュールは製品保守契約を結んでいただいたお客様に限定して提供させていただいています。
まだ契約がお済みでないお客様は、保守契約締結の後、ダウンロードをお願いいたします。


回避方法

Webコンテナが1度にレスポンスするサイズをデフォルトの128KBから、非同期サーブレットがレスポンスする最大サイズ以上に拡大することで、途中か最後かを示すフラグが正しく設定されます。

設定方法
約3Mバイトに拡大する場合
otxadmin> login --user admin --password <運用管理パスワード> --port <運用管理port番号>
otxadmin> add-pg-javasystem-property --apgroup <アプリケーショングループ名> --javasystemprop com.nec.webotx.enterprise.web.advajp.advajpSendMaxSize --value 3000 <プロセスグループ名>
※--valueに指定した値×1024が実際のサイズになります。

サイズを拡大した際の懸念点としてメモリの瞬間最大使用量が増加する可能性があります。

全スレッドで同期スレッドが同時に、レスポンスする最大サイズでレスポンスする場合のメモリの瞬間最大増加量は以下となります。

拡大前瞬間最大レスポンスヒープサイズ = 128Kバイト * スレッド数
拡大後瞬間最大レスポンスヒープサイズ = 拡大後バイトサイズ * スレッド数
瞬間最大レスポンスヒープサイズ増加量 = 拡大後瞬間最大レスポンスヒープサイズ - 拡大前瞬間最大レスポンスヒープサイズ


更新履歴

2020/07/03 初版

製品名カテゴリ

WebOTX Application Server

対象製品

品名: WebOTX Application Server Standard V10
品名: WebOTX Application Server Enterprise V10
  • コンテンツID: 3010103105
  • 公開日: 2020年07月07日
  • 最終更新日:2020年07月16日
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