概要
Apache Tomcat には、次の脆弱性が存在します。
JVNVU#94251682
CVE-2020-17527
WebOTX Application Serverでは、Servlet/JSPエンジンとしてTomcatをベースにしたWebコンテナを提供しています。
WebOTX Application Serverは、上記Apache Tomcatの脆弱性の影響があります。
影響のある製品
次の製品が該当し、それらがサポートする全てのOSで影響があります。
【CVE-2020-17527】
WebOTX Application Server Express V10.1~V10.3 (※)
WebOTX Application Server Standard V10.1~V10.3
WebOTX Developer V10.1~V10.3
WebOTX OLF/TP Connect for Container V10.3
V10.1については、WebOTX Media V10 Release 2以降のメディアからインストールした場合に影響があります。
WebOTX Media V10 Release 1のメディアからをインストールした場合(詳細バージョン 10.10.00.00)は影響ありません。
(※)WebOTX Enterprise Service Bus V10.1、V10.3および、WebOTX Portal V10.1にバンドルされているWebOTX Application Server Expressを使用している場合も該当します。
詳細
【CVE-2020-17527】
[脆弱性に該当する条件]
Javaベースの内蔵WebサーバでHTTP/2を利用している場合に、本脆弱性の影響を受ける可能性があります。
[脆弱性の影響]
HTTP/2のストリーム管理に問題があり、HTTPリクエストのヘッダ値が他のリクエストに引き継がれることにより情報漏えいが発生する可能性があります。
対処方法
WebOTX V10.30(Windows版/Linux版/HP-UX版) V10.20(Linux版)については【CVE-2020-17527】の対処を行ったパッチを提供しております。
上記公開済みパッチについても、より新しいパッチが公開されている場合がありますのでご確認ください。
その他のバージョンについてはパッチの公開時期を現在検討中です。
急ぎでパッチが必要な場合は、NECサポートポータル経由でお問い合わせください。
(注意) パッチモジュールは製品保守契約を結んでいただいたお客様に限定して提供させていただいています。
まだ契約がお済みでないお客様は、保守契約締結の後、ダウンロードをお願いいたします。
回避方法
【CVE-2020-17527】
WebOTXの設定等での回避方法はありませんが、WAF(Web Application Firewall)で未知のIPアドレスからのリクエストを遮断するなどの設定を行う事で回避可能です。
関連情報
更新履歴
2020/12/22 初版
2022/03/09 第2版 対処方法にV10.30、V10.20のパッチ公開情報を追加
2022/05/13 第3版 対処方法にV10.30.00.03のパッチ公開情報を追加
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