R320hのWindows Server 2019モデルでは、より堅牢なフォールト・トレラント動作を実現するため、 VMQやvRSSを用いたCPU負荷分散機能は無効になっています。
このため、Hyper-V環境において、仮想スイッチを経由したネットワーク通信負荷が過度に高くなった場合、論理CPU 0に負荷が集中し(CPU負荷が100%)、画面描画の遅延やネットワーク通信の遅延が発生する場合があります。
これを回避するため、以下のいずれかの対処をご検討ください(推奨順)。
(1) ホストOS上でのネットワーク負荷の高いアプリケーションの実行を避けてください。
(2) ホストOS上でのネットワーク負荷の高いアプリケーションの実行が必須の場合は、仮想スイッチを経由せずにホストOSとネットワーク通信する方式としてください。
<ホストOSでの仮想スイッチ使用を止める設定方法>
1. Hyper-Vマネージャを起動
2. 仮想スイッチ マネージャの仮想スイッチのプロパティにて、
□管理オペレーティングシステムにこのネットワークアダプターの共有を許可する(M)
のチェックボックスからチェックを外す。
注:この設定を行う場合、仮想スイッチに接続するネットワークアダプタ(LBFOでチーミングしたネットワークアダプタ)とは別に、ホストOS専用のネットワークアタプタが必要になります。 |
(3) ホストOS上で、仮想スイッチ経由の通信が必要なアプリケーションの実行が必須の場合は、事前に負荷評価を行い、ホストOSの画面描写やネットワーク応答に問題ないことを十分に検証してください。
なお、ゲストOSで仮想スイッチを使用する場合においても 非常に高いネットワーク負荷がかかった場合、論理CPU0のCPU使用率が100%となり、画面描写の遅延やネットワーク通信の遅延が発生する場合があります。ネットワーク負荷の高いシステムを構築される場合は事前に負荷評価を行い、業務負荷等を調整して、ホストOSの画面描写やネットワーク応答に問題ないことを十分に検証してください。 |