Windows9x系OS(*1)からWindows NT 系OS(*2)に移行した場合に、本現象が発生する原因として次のものが考えられます。
<考えられる原因>
下記URLに情報公開されているように、Windows NT 4.0で「プリンタに直接印刷データを送る」を指定している場合、スプーラは、アプリケーション (この場合ETOSJX)から受けたデータが4096バイトを超えるか、アプリケーションから「印刷終了指示(EndDocPrinter関数呼び出し)」が無い限り、プリンタに出力しないように仕様が変更されました。
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;JP414905
移行後のWindowsで上記スプーラ設定「プリンタに直接印刷データを送る」を行っている場合、本仕様変更が影響している可能性が考えられます。
<回避方法>
上述の「印刷終了指示」は、ETOSJXではプリンタ監視時間(既定値10秒)が経過した時点、あるいは、同期コード (0x00)1バイト単独受信時に行います(DCSプリンタのプリンタ情報設定「排出方法」で指定)。よって、上記原因に該当する場合は以下のいずれかの方法で回避できます。
1)DCSプリンタのプリンタ情報設定「排出方法」で「同期コード印字」をチエックし、印刷を開始したい時点で、ホストより同期コード(0x00)を1バイト単独で送信する。
2)DCSプリンタのプリンタ情報設定「排出方法」で「プリンタ監視」を「監視する」に指定し、監視時間を許容範囲まで短縮する。ただし、N5200系コードをご使用の場合、プリンタ監視時間経過後および印刷開始時にプリンタ装置のリセット等を行うため、極端に小さい値を設定すると印刷性能の劣化やページずれが発生する恐れがあります。
業務内容にあわせて、監視時間の調整を行う必要があります。
(*1) Windows95/98/Meを指す。
(*2) Windows NT 4.0、Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003を指す。