イベントソースが HAS Fault Tolerance で、ID: 212 または 213 の警告ログが出力されている場合でも、以下の A と B-1、または、A と B-2 の状態の場合は問題視していただく必要はありません。
A. イベントメッセージの詳細情報のエラーコードが -1 である。
具体的には「SCSIデバイスの二重化状態監視においてエラーが発生しました。エラーコード: -1」
あるいは「FCデバイスの二重化状態監視においてエラーが発生しました。エラーコード: -1」
という内容である。
B-1. システムのフルバックアップを採取している時間帯と合致している。
B-2. システムの保守や障害調査などで、保守員が障害情報の採取を行った時間帯と合致している。
ご指摘のイベントログは、ftサーバとしての SCSIデバイスまたは FCデバイスの二重化監視に関するサービスにおいて、内部ログファイルの排他制御でエラーを検出した場合に記録されます。
ただし、このログが連続して10数回にわたり出力されるような状況でなければ、システムに対して何ら影響を与えるものではありません。
前述の B-1 に該当する場合は、システムのフルバックアップを採取される際に、各種のバックアップソフトが内部ログファイルを排他的にバックアップする瞬間に二重化監視機能と競合してこのイベントが出力されることがあります。
また、B-2 に該当する場合は、障害調査用の情報採取にて、同様に内部ログファイルを保存するタイミングでイベントログが出力されることがあります。
B-1 に該当する場合は、以下のファイルをバックアップ対象から除外することで、このイベントログが出力されることを抑止することができます。
C:\Program Files\NEC\HAS_SW\HASFTSVC\
HASCINF.log, HASCINF.bak(SCSI二重化監視)
HAFCINF.log, HAFCINF.bak(FC接続のデバイスがある場合のみ)
なお、この内部ログは、システムの障害調査に利用することがありますが、お客様がシステムのリストアをする際に復旧されなくても支障の無いものです。