【Express5800/MW, InterSec/MW, InterSecVM/MW】 うるう秒が挿入されることによる影響と対策について
質問内容
2015年7月1日に挿入されるうるう秒の影響と対策について教えてください。
【参考】「うるう秒実施に関する報道発表がありました。」
http://www.nict.go.jp/press/2015/01/16-1.html
回答内容
「うるう秒」発生について
(2015/2/13 情報更新)
POSIXの標準規格ではうるう秒に相当する60秒という時刻は存在しないため、OS内部の処理ではうるう秒の有無を認識した処理をしておらず、実時間に比べ1秒進むことになります。しかし、OS内部で管理している時刻は日差±1秒以上の誤差があるため、実時間とのずれが1秒増減しても大きな問題はないと考えます。
ただし、外部のNTPサーバと同期をしているシステムでは注意が必要です。一般的にシステム時刻を過去に戻す方向に変更した場合、予期せぬ影響がでることがよく知られています。今回のうるう秒での時刻補正は1秒程度ですが過去へ戻す方向に時刻を同期させる処理が動く場合があると考えられます。(ただし、うるう秒補正の場合1秒程度なので影響は極めて小さい)
製品毎の影響と対策は、以下をご参照ください。
製品 | 影響と対策 |
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- ・Express5800/InterSec
- MW300e、MW500e、MW300f、MW500f、MW300g、MW500g
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時刻調整(ntpd)サービスにおいて、うるう秒挿入/削除時のシステムハングが発生する場合があります。
下記の処置を実施してサービスを再起動してください。
- 1.slewモード実行への変更
- /etc/sysconfig/ntpdファイル中のOPTIONSパラメータに「-x」を追加してください。
「OPTIONS="-x -u ntp:ntp -p /var/run/ntpd.pid"」
- 2.カーネルによる時刻調整機能の無効化
- /etc/ntp.confファイルに以下の行を追加してください。
「disable kernel」
- 3.時刻調整(ntpd)サービスの再起動
- ManagementConsole「サービス」画面から「時刻調整(ntpd)サービス」を再起動してください。コマンドラインから再起動する場合は、rootアカウントで"service ntpd restart"を実行してください。
-
※うるう秒実施時刻を経過するまでは、ManagementConsole「時刻調整(ntpd)サービス」画面からの設定実行は行わないでください。
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- ・Express5800/InterSec
- MW400g、MW400h、MW400h2
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現時点においては時刻調整(ntpd)サービス利用で、うるう秒の挿入はシステムハングなどの影響はありません。
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- ・InterSec/
- MW400i、MW400i2
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- ・InterSec/MW
- V1.0
- V2.0 for VMware/Hyper-V
- V2.1 for Hyper-V
- V3.0 for VMware/Hyper-V
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対象機器
Express5800/MW300e
Express5800/MW500e
Express5800/MW300f
Express5800/MW500f
Express5800/MW300g
Express5800/MW500g
Express5800/MW400g
Express5800/MW400h
Express5800/R110d-1M(MW400h2)
InterSec/MW400i
InterSec/MW400i2
InterSecVM/MW V1.0
InterSecVM/MW V2.0 for VMware, InterSecVM/MW V2.0 for Hyper-V
InterSecVM/MW V2.1 for Hyper-V
InterSecVM/MW V3.0 for VMware, InterSecVM/MW V3.0 for Hyper-V
製品名カテゴリ
Express5800/InterSec MW
InterSecVM/MW
InterSec/MW
補足/関連情報
・以下のオプションソフトウェアは、うるう秒の影響を受けることはありません。
Express5800/MW 全メール保存ライセンス
Express5800/MW DNS/DHCP強化オプション
Express5800/MW WEBMAIL-X(by WitchyMail)同時接続ライセンス
Express5800/MW 二重化構成構築キット
InterSec/MW 全メール保存ライセンス
InterSec/MW DNS/DHCP強化オプション
InterSec/MW WEBMAIL-X(by WitchyMail)同時接続ライセンス
InterSec/MW 二重化構成構築キット
InterSecVM/MW 全メール保存ライセンス
InterSecVM/MW DNS/DHCP強化ライセンス
InterSecVM/MW WEBMAIL-X同時接続ライセンス
InterSecVM/MW 二重化構成構築ライセンス
・トレンドマイクロ社が提供するHES(Trend Micro Hosted Email Security)サービスに
つきましては、トレンドマイクロ社にお問い合わせください。
関連情報
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コンテンツID:
3150024886
-
公開日:
2009年04月14日
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最終更新日:2015年02月13日
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