HA機能は運用時におけるホストやVMの予期せぬダウンに対して、高可用性を提供する機能です。
このため、メンテナンス等の目的で意図的にVMやホストをシャットダウンするような場合、その操作を障害と誤認識することを防ぐため、その期間中はHA機能を無効化することを推奨します。
[HAが有効なプールでVMをシャットダウンする]
以下の2つの方法があります。
1) 一時的にHAを無効にする
2) 一時的にVMの保護レベルを下げる
なお、XenServer管理者ガイドにも記載されていますが、保護されているVMのOS側操作でシャットダウンを実行した場合、HA機能により自動的に再起動されますのでご注意下さい。
[HAが有効なプールでホストをシャットダウンする]
HA機能を有効にしたリソースプールでは、ホストのシャットダウンや再起動がホスト障害として認識されないように、正しい手順に従う必要があります。
特に、プールマスタのホストのシャットダウンには、HA機能を無効にする必要があります。
1) HA機能を無効にする
2) ホストをメンテナンスモードにする(対象がメンバホストの場合)
■参考
XenServer管理者ガイドの以下に詳細が記載されていますのでご確認ください。
また、Citrix社にてHA機能のホワイトペーパーが公開されています。
[英語版ガイドの場合]
Chapter 6. 2. XenServer hosts and resource pools
→ Enabling HA on a XenServer pool
→ Shutting down a host when HA is enabled
→ Shutting down a VM when it is protected by HA
[日本語版ガイドの場合]
第2章 XenServerとリソースプール
→ XenServerプールの高可用性を有効にする
→ 高可用性が有効なプールでホストをシャットダウンする
→ 高可用性で保護されているVMをシャットダウンする