シャットダウン操作が失敗しました。対処方法を教えてください。

エラーの原因の確認方法および、対処方法を説明します。

エラーの原因の確認方法

1. Webコンソールの [監視] ビューを表示します。
2. 「ダッシュボード」画面または、「ジョブ履歴」画面で、"マシンをシャットダウン"のジョブの実行結果を確認してください。異常終了したジョブはピンク色で表示されます。

3. ジョブが異常終了した場合、対象ジョブの＋アイコンをクリックすると詳細情報にエラーの原因が表示されます。ジョブが異常終了した場合の対処方法を参照して、対処方法を確認してください。
4. ジョブの状態が "Warning" の場合、詳細情報には警告の情報は出力されません。以下の手順で、運用ログを確認してください。
   4-1. 対象ジョブのイベント列のリンク"UCXXXXX"、または、"REXXXXX"をクリックします。当該ジョブの運用ログのみが表示されます
   4-2. [レベル] 列が"警告"の行に警告の情報が表示されます。ジョブの状態が "Warning" の場合の対処方法を参照して、対処方法を確認してください。
   

ジョブが異常終了した場合の対処方法

詳細情報に表示される内容別に考えられるエラー原因、対処方法を説明します。

管理サーバ for DPM(xx.xx.xx.xx)の更新権取得に失敗しました。更新モードの取得に失敗しました。

• DeploymentManagerのWebコンソールなどでDeploymentManagerの更新権が取得された状態でSigmaSystemCenterから操作を行った場合、エラーになります。DeploymentManagerのWebコンソールから更新権が取得されていない状態で操作してください。特に「定期的に最新の情報に更新する」設定になっているDeploymentManagerのWebコンソールで更新権を取得していると、更新権が自動で開放されることなく、そのWebコンソールで更新権が保持され続ける場合があります。更新権を取得している端末が不明の場合は、"DeployMentManager API Service"と"Apache Tomcat"サービスを再起動することで、強制的に更新権を解放することができます

管理サーバ for DPM(xx.xx.xx.xx)の更新権取得に失敗しました。WEBサーブレット戻り値(RESULTCODE)：Webサーバ for DPMとの通信時にエラーが発生しました。

• DeployMentManagerやApache Tomcatのサービスの停止状態や、SystemProvisioingとWebサーバ for DPMや管理サーバ for DPM間のネットワークの問題が原因で、SystemProvisioingからDeployMentManagerに接続できない場合、エラーになります。サービスの起動状態や通信経路に問題がないか確認してください。

管理サーバ for DPM(xx.xx.xx.xx)の状態取得に失敗しました。

• 管理対象マシンのUUIDについて、DeploymentManagerとSigmaSystemCenterに登録されている情報が異なるとエラーになります。 登録情報が一致するように登録しなおしてください。

クライアントサービス for DPMとの通信に失敗しました。

• 管理対象マシン上のクライアントサービス for DPMのサービスが起動していなかったり、インストールされていなかったり、ネットワーク経路上に問題があり接続できない場合エラーになります。サービスの起動状態やネットワーク経路上に問題がないか確認してください。

管理対象マシンがロックされている等の原因で、シャットダウンできませんでした。

• 管理対象マシン上のクライアントサービス for DPMが正常に動作し、シャットダウン処理の起動に成功した場合でも、以下のケースではシャットダウンできずにエラーになります。
  • サーバ、ワークステーションロックがかかった状態(パスワード付きスクリーンセーバによるロックを含む)
• 上記について、シャットダウン、再起動の強制力を高めたオプションを設定すれば、対処可能な場合もあります。"操作がタイムアウトしました。"の対処方法の説明を参照してください。

操作がタイムアウトしました。

• 管理対象マシン上のクライアントサービス for DPMが正常に動作し、シャットダウン処理の起動に成功した場合でも、以下のケースではシャットダウンできずにタイムアウトエラーになります。
  • リモートデスクトップ、ターミナルサービス、その他リモート接続ソフトから接続された状態
  • 編集中のデータやシャットダウン要求に応答しないアプリケーションが存在する状態
• 上記について、シャットダウン、再起動の強制力を高めたオプションを設定すれば、対処可能な場合もあります。 管理対象マシン上で以下のレジストリを作成すれば強制シャットダウン、再起動することが可能になります。

       キー名:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\DepAgent
       値の名前:ForceShutdown
       タイプ:DWORD
       値のデータ:1
       1:シャットダウン、再起動を強制的に実行します。
       0:シャットダウン、再起動を強制的に実行しません。
       ※レジストリ作成/変更後に、OSやサービスの再起動は不要です。
  

• シャットダウン時、管理サーバ for DPMがクライアントサービス for DPMに接続ができない状態の場合、タイムアウトエラーになります。BMC経由の電源制御が有効な場合のみタイムアウトエラーになります。BMC経由の電源制御が無効な場合は、管理対象マシンは電源Off状態とみなされシャットダウン処理はスキップされるため、シャットダウン操作は正常終了します。接続不可の原因は以下が考えられます。
  • 管理サーバ for DPMと管理対象マシン間のネットワークに問題がある場合、タイムアウトエラーになります。管理サーバ for DPMとクライアントサービス for DPM間の通信経路に問題がないか確認してください。
  • クライアントサービス for DPMの管理サーバIPの設定が不正であり、かつ管理サーバ for DPMに登録された管理対象マシンのコンピュータ名で名前解決ができない場合、タイムアウトエラーになります。クライアントサービス for DPMの再インストールを行い、正しい管理サーバIPの設定に変更するか、コンピュータ名で名前解決ができるような環境を構築してください。
• DeploymentManager経由のシャットダウンが失敗した場合、BMC経由でのACPIシャットダウンが動作しますが、管理対象マシンが下記の状態の時は有効に動作しません。管理対象マシンの設定や状態の問題を解消後に、再度シャットダウン操作を実行してください。
  • [管理ツール] － [ローカルセキュリティポリシー] の「ローカルポリシー」の「セキュリティオプション」下にある [システムをシャットダウンするのにログオンを必要としない] が無効のとき
  • [コントロールパネル] － [電源オプション] の 「詳細設定」タブの「コンピュータの電源ボタンを押したとき」の設定が「シャットダウン」以外の時
  • パスワード付きスクリーン セーバが動作中のとき
  • リモートデスクトップでログインしているとき
  • マシンがロックされているとき
  • 作業が保存されていないアプリケーションを実行中のとき
• BMC経由の電源制御が有効な場合、シャットダウン処理の起動に成功した後、SigmaSystemCenterはシャットダウンの完了を確認するためにBMCに接続して管理対象マシンの電源の状態を確認します。この時、BMCに接続できない状態が続くとタイムアウトエラーになります。管理サーバと管理対象マシンのBMC間のネットワークに問題がないか確認してください。
• 操作対象のマシンがVMの場合、シャットダウン処理の起動に成功した後、SigmaSystemCenterはシャットダウンの完了を確認するために仮想基盤製品のマネージャ(VMwareの場合はvCenter Server)に接続して管理対象マシンの電源の状態を確認します。この時、仮想基盤製品のマネージャに接続できない状態が続くとタイムアウトエラーになります。管理サーバと仮想基盤製品のマネージャ間のネットワークや仮想基盤製品のマネージャの起動状態に問題がないか確認してください。なお、本エラー原因の場合、DPM経由の電源制御により、VMのシャットダウン自体は成功している可能性があります。

シャットダウンはユーザよりキャンセルされました。

• 管理対象マシン上のクライアントサービス for DPMのシャットダウン処理中に表示されるカウントダウンダイアログでキャンセルを実行した場合、シャットダウン処理はエラーで終了します。

VirtualCenterへの接続に失敗しました。

• vCenter Serverのサービスが停止していた場合、vCenter Serverで管理されている 仮想マシンの制御をすることはできません。vCenter Serverのサービスを起動してください。

• SigmaSystemCenterに登録しているvCenter Serverのアカウント名/パスワードが違う場合、仮想マシンの制御をすることはできません。 [管理]ビューから[サブシステム]でvCenter Serverの設定を確認してください。

仮想マシンサーバに接続できません。(接続先URL情報)

• XenServer Pool Masterが停止していた場合、XenServer Pool Masterで管理されている 仮想マシンの制御をすることはできません。XenServer Pool Masterを起動してください。

マシンのOOBのログインに失敗しました。アカウント情報が間違っています。 接続先のログインシステムによっては大文字／小文字が区別されることがあるため注意してください。

• BMCに設定されたユーザ、パスワードの設定と、SigmaSystemCenterに登録された BMCに接続するためのユーザ、パスワードの設定が異なる場合、エラーになります。 ユーザ、パスワードの設定が正しいか確認してください。

マシンのOOB接続に失敗しました。OOBアカウント情報の接続先の内容、または、ネットワーク経路上に問題がないか確認してください。

• BMCへ接続に失敗した場合にエラーになります。表示内容の通り、SigmaSystemCenterのBMCの接続先の設定内容や SigmaSystemCenter管理サーバと管理対象マシンBMC間のネットワーク経路上に問題がないか確認してください。

指定のマシンと異なるマシンにつながりました。OOBアカウント情報の接続先の内容を確認してください。

• SigmaSystemCenterに登録されたBMCの接続先のIP設定が、 設定対象のマシンと異なるマシンのIPの場合、エラーになります。 接続先の設定内容が設定対象のマシンになっているか確認してください。
• その他、下記ケースのように他マシンとBMCのIP設定が重複した場合、本エラーになる可能性があります。BMCの接続先のIP設定を他と重複しないように設定してください。
  1. BMCのIPアドレス変更(他で使用していたIPを別のBMCに割り当てた場合)
  2. 故障ブレード交換(新ブレードのBMCに旧ブレードのIP割り当てた場合)

OOB ManagementによるXXXに失敗しました。設定されているアカウントでは権限が不足しています。(XXX＝操作名)

• BMCに設定されたアカウントの権限が不足している場合、エラーになります。 BMCに設定されたアカウントの設定が正しいか確認してください。 アカウント設定については、BMCのWebコンソールから設定が可能です。

OOB ManagementによるXXXに失敗しました。マシンのBMCが一時的にビジー状態だった可能性があります。(XXX＝操作名)
OOB ManagementによるXXXに失敗しました。一時的にセッションの上限を超えた可能性があります。(XXX＝操作名)

• 同一の操作対象マシンのBMCに対し複数の操作が集中的に実行され、BMCが高負荷状態になった場合にエラーが発生します。BMCへの制御が行われる操作は、シャットダウン操作以外に、SEL情報取得やセンサー情報再取得などの他のOOB管理の操作も該当します。エラーになった場合は、時間をおいて、BMCの高負荷状態が解消した後に、再度操作を行ってください。
• 同一のBMCに対し多数の操作を一斉同時に行うなどの極端な負荷をかけない限りは、通常は本エラーは発生しません。エラーが多発する場合は極端な負荷がかかるような利用方法に問題があると考えられるので、利用方法を見直してください。

なお、SigmaSystemCenterのBMCの接続先の設定については、sscコマンドリファレンスの [2.6 マシンアカウント]を参照してください。
BMCに設定されたアカウントについては、SigmaSystemCenter コンフィグレーションガイドの [2.15 Out-of-Band (OOB) Managementを利用するための事前設定を行う]を参照してください。

ジョブの状態が "Warning" の場合の対処方法

マシン(XXXXXX)が管理サーバ for DPM(yy.yy.yy.yy)配下に存在しないため、シャットダウン処理をスキップしました。

• 下記の状態の場合、シャットダウン処理は実行されずに"Warning"で終了します。ジョブの結果は"Warning"ですが、このメッセージで終了した場合はシャットダウン処理は実行されず成功していないので注意してください。管理対象マシンの登録内容の問題を解消した後に、再度シャットダウン操作を実行してください。
  • 管理対象マシンがDeployMentManagerに登録されていない場合
  • 管理対象マシンのUUIDとプライマリNIC(NIC番号1番のNIC)のMACアドレスについて、 DeployMentManagerとSigmaSystemCenter(SystemProvisioning)に登録されている情報が共に異なる場合