StarOffice Xをプロキシサーバ経由で利用した場合、以下のような問題が発生した事実があります。
特に、ロードバランスへの影響、Cookieへの影響、パケットブロックの影響などに考慮いただき、システム構築時に十分な配慮をお願いします。
- ロードバランサから見た際にプロキシサーバがクライアントと見えることにより、期待する負荷分散が行われず、特定のサーバへの負荷が集中する。
なお、この問題をロードバランサでの分散方法にて対応する場合、特定のクライアントからの通信はユーザのログインからログアウトまで特定のWebサーバに接続されるように設計することが必要です。
- StarOffice Xの動的コンテンツをプロキシにキャッシュして返却しないでください。動的コンテンツはユーザ毎の権限を判断して生成しています。
このコンテンツをキャッシュし、他のユーザのセッションで返却してしまうと意図しない結果が画面に表示されてしまいます。
- プロキシサーバ側でCookieを大量に付加するとクライアント(ブラウザ)側のCookieが溢れる場合がありますので、Cookieを付加する場合にはCookie長の設計が必要となります。
- リバースプロキシーなどを利用する場合、システムのURIを動的に変更されると一部動作しない機能があります。
- ネットワーク機器により特定のパケットをブロックする場合があります。このような設定を行われると、IISとIE間での大量データ送受信中にブロックされることがあります。
StarOffice Xでは、ネットワーク的に透過であればプロキシを利用いただいても問題は発生いたしませんが、上記のように様々な問題が発生する可能性があり、また、社内システムに対してはプロキシを利用しないケースがほとんどであるため、プロキシの利用を避けていただくようにしております。
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V1.0以降のバージョン