外部とのメールの送受信を制限することは出来ます。
設定方法はStarOffice Xのバージョンによって異なります。
○V3.1以降の場合
まず、メールサーバの設定にて外部メール利用者制限機能を「使用する」に変更する必要があります。
該当する設定ファイルおよび設定方法については以下のマニュアル箇所をご参照ください。
StarOffice X ~運用管理者編~ コンフィグレーションガイド
第 3 章 メール
- 外部メール利用者制限機能を利用する
※StarOfficeのバージョンによっては章番号が異なる場合がございます。
次に、個々のユーザに対して外部メールの送受信権限を(上記で設定したデフォルトの動作以外に)設定する場合は、ディレクトリメンテナンスツールにて設定を行うことができます。
【設定方法】
1.ディレクトリメンテナンスツールを起動します。
2.制限したいユーザを選択しプロパティを表示します。
3.「メールシステム」タブに切り替えます。
4.「外部メール許可」から設定したい項目を選択します。
設定可能項目:
- 外部との送受信許可
- 外部への送信許可
- 外部からの受信許可
- 外部との送受信許可
ディレクトリメンテナンスツールの詳細については以下のマニュアル箇所をご参照ください。
StarOffice X ~運用管理者編~ リファレンスガイド
付録
- 付録B ディレクトリメンテナンスツールの操作方法
- ディレクトリメンテナンスツールの操作方法
- ユーザ登録
- メールシステムの設定
※StarOfficeのバージョンによっては章番号が異なる場合がございます。
○V3.0以前の場合
V3.0以前の場合は、制限をかけたいユーザのメールアドレスのドメイン名を分けて、SMTPフィルタルールと組み合わせることで一部のユーザの外部メール発信を制限することが可能です。
【設定方法】
まず、利用者のドメインを次のように使い分けます。
一般の人 sox.nec.com
社内利用のみの人 cnt.sox.nec.com
次にSMTPのフィルタルールの設定により、エンベロープを、
from: *cnt.sox.nec.com
to: !*sox.nec.com
と指定したメールを拒否設定する事で、cnt.sox.nec.com のドメインのアドレスを割り当てた人は外部へのメール発信ができなくなります。
外部への発信制限、外部からの受信制限の設定について、それぞれ以下の通りとなります。
受発信を制限する場合は、以下の両方を設定します。
◆外部への発信を拒否する設定
from: *cnt.sox.nec.com
to: !*sox.nec.com
◆外部からの受信を拒否する設定
from: !*sox.nec.com
to: *cnt.sox.nec.com
設定毎にドメインが必要となります。
「外部への発信制限」「外部からの受信制限」「外部への受発信を制限」の各パターンが必要な場合は、3つのドメインが必要となります。
また、制限をかける利用者を登録するドメインに関しましては、無制限のドメインのサブドメインになるように定義してください。こうすることにより、フィルタ条件に定義するto:の定義を1行になるようにお願いいたします。
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V1.0以降のバージョン