ログの出力先とメッセージ内容の一部がバージョンごとに異なります。
[WebOTXのバージョンがV6~V9の場合]
出力先 : {WebOTX install}\domains\<ドメイン名>\logs\tpsystem\<アプリケーショングループ名>\<プロセスグループ名> フォルダ配下のログ
メッセージ : 「TPS10-11701 全スレッド停止 CODE:%d」
[WebOTXのバージョンがV5の場合]
出力先 : {WebOTX install}\Trnsv\logs フォルダ直下のログ
メッセージ : 「TPS10-11701 全スレッド停止 CODE:0 TX-GROUP <PGNAME> <PID>」
「TPS10-11701」は実行可能なスレッドが無くなった場合に出力するメッセージです。
このエラーが発生したアプリケーションログに実行スレッドが無くなった原因が出力される場合があります。
多くのケースではエラーが発生しているアプリケーションログに次のようなメッセージが出力されます。
Exception occurred. repositoryID=<repositoryID> operation=<opname>
これはopnameで示されるオペレーションで例外が発生したことを意味します。
この例外により実行可能なスレッドが無くなることで、TPS10-11701が発生します。
例外の原因はイベントログから確認が可能です。
E:200:TPS10-04401 EXCEPTION OCCURED. CODE:0xC0000005 TX-GROUP <PGNAME> <PID>
E:1:AP=TX-GROUP Class=<PGNAME> PID=<PID> ThNO=<thNO> ThID=<thID> Mode=<mode> Tx=<TxID> Func=<OPNAME> Library=bin\woobjmgr_n2003.dll ExceptionCode=0xC0000005
上記の例では、プロセスグループPGNAMEのOPNAMEというオペレーション実行中にExceptionCode=0xC0000005(アクセスバイオレーション)が発生したことを意味します。
上記を参考に例外の原因を解決して下さい。
より詳細に調査が必要な場合は再現時に以下の情報採取をお願いします。
・プロセスグループのトレースレベルを7に設定したプロセスグループのログ
運用管理ツールから、プロセスグループを選択し、右クリックのメニューからトレース設定を選択。
ポップアップしたウィンドウから、トレースレベルを7に指定します。
・ワトソンログ(Windowsの場合)
再現時にワトソンログを採取することで、原因を絞り込める可能性があります。
ただし、運用中の場合は設定に問題があります。業務影響がない時間帯等で再現可能であれば 対応をお願いします。
例外時にワトソンログを出力させるには、運用管理ツールからシステムのプロパティを開き、「例外ハンドルを行う」のチェックを外してシステムを再起動させてください。
ただし、この設定を変更すると以下の影響があり、注意が必要です。
設定を変更される際は、十分ご検討いただくようお願いします。
-WebOTXが例外をキャッチしなくなり、例外時にはオペレーションを閉塞させずに、プロセスが即停止します。
該当プロセスで実行中の処理があれば、その処理は異常終了します。
-OnTPSAbort() が呼ばれなくなり、後始末の処理が行われなくなります。
-システムのプロパティの「プロセス障害時の再起動」の値が2以上の値になっていれば、その回数までは例外して落ちたプロセスは自動再起動されます。
ただし、OSの設定やワトソン博士の設定によっては例外時に何らかのダイアログが出てしまうことがあります。その場合はダイアログを閉じるまで
プロセスが終了せず再起動もされません。
本障害を復旧させるためには、以下のいずれかの操作を実行してください。
-閉塞したオペレーションの閉塞解除
運用管理ツールで確認すると閉塞したオペレーションのノードが赤くなりますので、これを選択し起動させます。
-アプリケーショングループ、またはシステムの再起動
・アプリケーションとシステムのイベントログ(イベントビューアでevt形式/evtx形式で保存したもの)
・WebOTXのログ
[WebOTXのバージョンがV9の場合]
・{WebOTX install}\domains\<ドメイン名>\logs 配下全て
[WebOTXのバージョンがV7からV8の場合]
・{WebOTX install}\domains\<ドメイン名>\logs 配下全て
・{WebOTX install}\domains\<ドメイン名>\config\tpsystem 配下の history.act*, sysmsg.trc*
[WebOTXのバージョンがV6の場合]
・{WebOTX install}\domains\<ドメイン名>\logs 配下全て
・{WebOTX install}\domains\<ドメイン名>\config\tpsystem 配下の history.*, sysmsg.*
[WebOTXのバージョンがV5以前の場合]
・{WebOTX install}\Trnsv\logs 配下全て
・{WebOTX install}\Trnsv\catalog\<システム名> 配下の history.*, sysmsg.*
【対象製品】Application Server
【確認済みのバージョン】V5~V9
【確認済みの対象OS】Windows
【確認済みのJavaバージョン】すべて
【コンポーネント】TPモニタ
【カテゴリー】トラブルシューティング