NetWorker では、各ノード間で、互いに以下のような接続を行います。
NetWorkerのプログラムごとに必要に応じて様々な接続先に接続を行うため、接続元をNetWorkerのプログラム単位や、
NetWorkerサーバ、ストレージノード、クライアントなどで区分することはできません。
NetWorkerプログラムが通信するたびに空いているポートが自動的に割り振られます。
指定できるのは使用するポートの範囲であり、ポートごとにプロセスを固定することはできません。
つまり「このNetWorkerプログラムはこのポートだけを使用する」というように、
設定により対応付けを行うことはできません。
接続元 |
接続先 |
NetWorkerのプログラム全て |
・NetWorkerサーバ
nsrd, nsrexecd, nsrindexd, nsrmmd, nsrmmdbd |
・NetWorkerストレージノード
nsrexecd, nsrmmd |
・NetWorkerクライアント
nsrexecd |
接続ポート |
サービス・ポート |
port Pc |
port 111 (sunrpc プロトコル, TCP / UDP) *1 |
port 7937 (独自プロトコル, TCP) |
port 7938 (独自プロトコル, TCP) |
port Ps (独自プロトコル, TCP / UDP) |
|
*1 7.1以降のバージョンではNetWorker側でportmapperの役割を果たすので、portmapperのポート番号であるport 111を塞いでもNetWorkerの動作上は問題ありません。
ここで、Pc は接続元ノードで設定された「接続ポート」、Ps は接続先ノードで設定された「サービス・ポート」です。
何も設定していない場合、デフォルト値として「接続ポート」は 10001 ~ 30000、
「サービス・ポート」は 7937 ~ 9936 の範囲の任意のポート番号が使用されるようになっています。
NetWorker 7.1.1 までは使用する「接続ポート」、「サービス・ポート」の範囲を最低必要な数まで狭めることが可能です。
NetWorker 7.2.1 は「サービス・ポート」の範囲のみを狭めることが可能です。
各ポート範囲の設定を変更する場合、nwadmin コマンドで管理者ウィンドウを起動し、
[オプション] → [ポートの設定] で変更することができます。
「システム」に対して設定を変更するノード名を入力し、次に「接続ポート」と「サービス・ポート」を設定して下さい。
32768以上のポート番号が使用されると警告メッセージが出力されます。
警告が表示されても正常動作しますが、使用するポートの範囲を32767以下にすることをおすすめします。
この問題は7.5.3以降のバージョンで修正されています。
設定後、変更を行ったノードの NetWorker を再起動して下さい。
再起動後から、設定したポートのみを使用するようになります。
nsradmin コマンドや nsrports コマンドを使用してポートの設定をすることもできます。
nsradmin コマンドおよび nsrports コマンドの詳細はオンラインマニュアルを、
ポートの変更全般については管理者ガイドのファイアウォール サポートを参照してください。
関連FAQ:NetWorker 7.5.1 以降で使用する TCP/IP ポート番号