できます。
バックアップしたクライアントとは異なるクライアントへのリカバリには、以下の設定が必要です。
リカバリ前の事前設定
7.5.1以降の手順
- NetWorker Management Console で NetWorker サーバに接続します。
- [構成]アイコン(NetWorker 9.1.1 以降は[Protection])をクリックし、[クライアント]よりバックアップを実行したクライアントを選択し、プロパティを開きます。
- [グローバル (2/2)]タブを表示します。
- リモートアクセス属性にリカバリを実行したいクライアント名、ユーザ名を user@client の形式で追加します。
7.2.1以前の手順
- nwadmin で、[クライアント] → [クライアントの設定] により クライアントウィンドウを表示します。
- バックアップを実行したクライアントの情報を表示します。
- リモートアクセス属性にリカバリを実行したいクライアント名、ユーザ名を user@client の形式で追加します。
リカバリの実行は、以下の作業により行えます。
NetWorker Management Console によるリカバリ(18.2 以降)
NetWorker Management Console を使用して、バックアップしたファイルを選択し、指定したクライアントにリカバリ可能です。
- NetWorker Management Console で NetWorker サーバに接続します。
- [リカバリ]メニューを選択し、[ファイル]→[新規]にて、新規リカバリウィザードを起動します。
- 「Select the Recovery Type」画面にて、「Traditional NetWorker Client Recovery」(デフォルト)を選択した状態で「次へ」をクリックします。
- 「リカバリホストの選択」画面の「ソースホスト」でバックアップを実行したクライアント名を指定し、
「宛先ホスト」で「デスティネーションホストの選択」にチェックを入れます。
チェックを入れたら、リカバリ先のクライアント名をプルダウンで選択するか直接入力し、「次へ」をクリックします。
- 「Select the Data to Recover」画面でリカバリしたいファイル、セーブセットを選択し、「次へ」をクリックします。
- 「Select the Recovery Options」画面にて、必要であればオプションを選択して、「次へ」をクリックします。
デフォルトでは「Original path」(元のデータと同じパスにリストア)、「Rename the recovered file」(リカバリ先でファイルが重複した場合はリネームする)が選択されています。
- 「ボリューム情報の取得」画面にて、必要であればバックアップデータが保存されているボリュームを選択し、「次へ」をクリックします。
デフォルトでは「リカバリのために、必要なボリュームの選択を NetWorker に任せます(推奨)」が選択されています。
- 「リカバリの実行」画面にて、「Recovery name」欄にリカバリ名(任意の名称)を入力します。
そのままバックアップを開始する場合は「リカバリの実行」をクリックします。
NetWorkerユーザーによるリカバリ
Windows では、NetWorker ユーザプログラムを使用して指定したクライアントでバックアップしたファイルをツリー構造で表示し、表示リストからファイルを選択してリカバリすることができます。
- スタートメニューから NetWorker ユーザープログラムを起動し、NetWorker サーバに接続します。
※リモートアクセス属性に登録されたユーザ、クライアントであれば、データのリカバリ先以外のクライアントで NetWorker ユーザを起動してもリカバリできます。
- リカバリアイコンをクリックします。
- ソースクライアントウィンドウで、バックアップを実行したクライアントを指定し[OK]をクリックします。
- デスティネーションクライアントウィンドウで、リカバリ先のクライアントを指定し[OK]をクリックします。
- リカバリウィンドウでリカバリするファイルを選択し、[開始]アイコンをクリックします。
recover コマンドによるリカバリ
リカバリを実行したいクライアントにて root アカウントで以下のコマンドを実行します。
recover -s server -c client -a path
server: サーバ名
client: バックアップしたクライアント名
path: リカバリするディレクトリ、または、ファイル
recover コマンドでは、オプションにより様々なリカバリ条件を指定できます。
詳細については、recover のマニュアルページやコマンドリファレンスガイドを参照してください。
nwadminコマンドによるリカバリ(7.2.1 以前)
バージョン7.2.1までは、nwadminコマンドでセーブセット単位のリカバリを行うことができます。
- データのリカバリ先のクライアントにて rootアカウントで nwadminを起動します。
- [セーブセット] → [リカバリ] によりセーブセットのリカバリウィンドウを表示します。
- クライアントでバックアップを実行したクライアントを、セーブセットでリカバリしたいセーブセットを選択します。
- [リカバリ] をクリックし、セーブセットリカバリステータスウィンドウを表示します。
- [開始] をクリックし、リカバリを実行します。
nwrecoverコマンドによるリカバリ(8.2.x 以前)
UNIXでは、nwrecoverコマンドを使用して、指定したクライアントでバックアップしたファイルをツリー構造で表示し、表示リストからファイルを選択してリカバリすることができます。
- データのリカバリ先のクライアントにて rootアカウントで nwrecoverを起動します。
- [変更] → [クライアント] によりクライアントの変更ウィンドウを表示します。
- クライアントの変更ウィンドウでバックアップを実行したクライアントを指定し[了解]をクリックします。
- リカバリウィンドウでリカバリするファイルを選択し、[開始]を実行します。