サーバ側OSはHP-UX、クライアント側OSはWindowsという環境において、サーバ側の
/usr/lib/ObjectSpinner/conf/orbconf
に下記パラメータが存在しない場合、既定値(30秒)がタイムアウト時間として割り当てられるのでしょうか?
・RequestTimeout
・ServerRequestTimeout
また、クライアントからのリクエスト処理にかかるタイムアウト時間を変更する場合の変更手順を教えてください。
「RequestTimeout」はクライアント動作に関する設定で、「ServerRequestTimeout」はサーバ動作に関する設定です。どちらの設定もorbconfに設定されていない場合は、既定値として30秒で動作します。
ただし、orbconfの設定はWebOTX Object Broker C++単体製品のCORBAアプリケーションや、ObjectSpinnerサービス(oadやnamesvなど)にのみ有効です。
また、Windowsの場合はorbconfではなく、レジストリの以下のキーに設定する必要があります。
レジストリキー :HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC\ObjectSpinner\1
なお、WebOTX Application Server上で実行されるサーバアプリケーションの場合は、運用管理ツールより各サーバアプリケーションの「実行時間上限」の設定を変更いただくことになりますが、こちらは既定値「-1(制限なし)」で動作します。
WebOTX Application Server上のアプリケーション呼び出しを対象とする場合、及びObjectSpinnerサービス呼び出しを対象とする場合、それぞれの変更例を以下に提示します。
■WebOTXApplication Server上で動作させるWebOTX CORBAサーバアプリケーション呼び出しを対象とする場合
クライアントがWindowsであれば、レジストリで以下の設定を行います。
RequestTimeout=40
※サーバ側の設定は「実行時間上限」になりますが、デフォルトは-1(制限なし)
ですので設定されていなければ変更不要です。
■ObjectSpinnerサービス(oadやnamesvなど)呼び出しを対象とする場合
クライアントがWindowsであれば、レジストリで以下の設定を行います。
RequestTimeout=40
orbconfに以下の設定を行います。0は制限なしを意味します。
ServerRequestTimeout=0
※V6より、WebOTXドメインという構成単位が導入されました。クライアントがドメイン内で動作する場合、RequestTimeoutの設定は、V9以前ではObject BrokerコンフィグMO、V10以降ではORBコンフィグMOの属性で行います。また、ドメイン内で動作するObject Brokerサービス(oadやnamesvなど)に対してServerRequestTimeoutを指定する場合も同様です。
【対象製品】Application Server
【確認済みのバージョン】すべて
【確認済みのエディション】すべて
【確認済みの対象OS】すべて
【確認済みのJavaバージョン】すべて
【コンポーネント】Object Broker
【カテゴリー】運用/設定