[注意]
・以下の手順は、Unix系OS限定の手順です。Windows OSでは、エージェントプロセスに対して、ドメイン毎に異なる環境変数を設定することはできません。
・以下の手順で設定可能なのは、asenv.confに定義されていない環境変数のみです。
・プロセスグループ上で動作するアプリケーションに対して環境変数を設定する必要がある場合は、以下の手順は実施せずプロセスグループの環境変数で設定してください。(Foundation/Standard/Enterpriseのみ)
以下、設定手順です。
WebOTX Application Serverのドメイン起動コマンドを記述したスクリプトをドメイン毎に作成し、そのスクリプト内で環境変数を設定してください。
以下、スクリプトの例を示します。
----起動スクリプト例---------------
export <環境変数名>=<値>
/opt/WebOTX/bin/otxadmin start-domain <ドメイン名>
-----------------------------------
このとき、asenv.conf内には同じ環境変数を定義しないでください。
これは、otxadminを実行した際に、内部でasenv.confが呼ばれるためです。asenv.confにも同じ環境変数が定義されている場合、asenv.confの値で、環境変数が上書きされます。
また、デフォルトでは、運用管理ドメイン(WebOTXAdminドメイン)を起動するとその延長でユーザドメイン(domain1など)が起動されます。
運用管理ドメイン起動の延長でユーザドメインが起動されると、上記で作成した起動スクリプトを経由できないため、ユーザドメインに対し環境変数を設定することができません。
OSの再起動によりWebOTX Application Serverが自動起動される場合などを考慮し、運用管理ドメイン起動の延長でユーザドメインが起動しないように、運用管理コマンドから以下の手順により設定を変更してください。
1.運用管理ドメインの起動
otxadmin start-domain WebOTXAdmin
2.管理対象ドメインの停止
otxadmin stop-domain <ユーザドメイン名>
3.管理対象ドメインの起動の無効化
otxadmin invoke --user <運用管理ドメインユーザ名> --password <運用管理ドメインパスワード> --port <運用管理ドメインポート番号> domain.disable <ユーザドメイン名>
# 各ユーザドメインに対し行ってください。
・<運用管理ドメインユーザ名>はデフォルトでは「admin」です。
・<運用管理ドメインパスワード>はデフォルトでは「adminadmin」です。
・<運用管理ドメインポート番号>はデフォルトでは「6202」です。
上記の手順を実施したユーザドメインを起動する際は、ユーザドメイン用の起動スクリプトにて起動してください。
【対象製品】Application Server
【確認済みのバージョン】V8以降
【確認済みのエディション】すべて
【確認済みの対象OS】Unix
【確認済みのJavaバージョン】すべて
【コンポーネント】運用管理
【カテゴリー】運用/設定