ディレクティブとは、各ディレクトリツリーのバックアップ方法を個別に指定するための設定で、
下記のような基本フォーマットからなります。
<< ディレクトリ >>
[+] 動作指定: パターン
代表的なディレクティブの概要は以下のとおりです。
- rawasm
ディスクイメージのバックアップ(rawバックアップ)をする場合に指定します。詳細は管理者ガイド
及び下記FAQをご確認ください。
【NetWorker】UNIX RAW バックアップ・リストア手順
【NetWorker】Windows RAW バックアップ・リストア手順
- skip
あるファイルをバックアップ対象から外したい場合に指定します。
- compressasm
バックアップ時にファイルを圧縮したい場合に指定します。
テープを使用される場合、一般的にテープドライブに圧縮機能があるため指定されることはほとんどありません。
- aes
バックアップ時にファイルを暗号化したい場合に指定します。
- uasm / asm
skipと組み合わせ、バックアップ対象とするファイルを指定します。NetWorkerクライアントがHP-UX/Linux/Solarisの場合はuasm、Windowsの場合はasmを指定します。
例えば、下記のようなディレクティブを作成すると、バックアップ時に、/home 配下の core.1747 のようなファイルはバックアップされません。
<< /home >>
+skip: core*
また、下記のようなディレクティブを作成すると、
バックアップ時に、/home/data 直下の ap.data や ap.log などのファイルは圧縮されてバックアップされます。
<< /home/data >>
compressasm: *.data *.log
詳細については、NetWorker管理者ガイドの「ディレクティブ」の章を参照してください。
<重要>設定に関する注意事項
1つのディレクティブリソースの中に複数の設定を記述することは可能です。
例)1つのディレクティブリソースの中に複数のディレクトリを設定
<< /tmp >>
skip: .?* *
<< /var >>
compressasm: *
また、1つのディレクトリに複数のディレクティブを設定することも可能です。
例)ディレクトリ/home/dataに複数のディレクティブを設定
<< /home/data >>
uasm: *tar.gz
skip: * .?*
上記のディレクティブを作成すると、/home/data配下はディレクトリ直下にある拡張子tar.gzのファイルのみバックアップされます。それ以外のファイルはuasmの条件に一致しませんので、次のskipが適用されバックアップは行われません。
なお、1つのファイルに複数のディレクティブを設定することはできません。1つのファイルに複数のディレクティブを設定しても適用されるのは最初の1つだけです。2つ目以降は適用されません。
例えば、rawasmを使用してRAWバックアップを行ない、さらにそのデータをcompressasmで圧縮したり、aesで暗号化して保存することはできません。
また、その際エラーメッセージは表示されず実行されます。