ホスト名を変更する前に、「名前」属性が変更前のホスト名になっているクライアントリソースの「エイリアス」属性に、変更後のホスト名を設定する必要があります。
バージョンによって手順が異なります。ホスト名を「server」から「nwserver」に変更する場合を例に説明します。
■7.5.1以降の場合
- NetWorker Management Console(以下NMC)で、変更対象のNetWorkerサーバ「server」に接続します。
- 「構成」をクリックし、左側のペインで「クライアント」を選択します。
- 右側のペインで変更前のホスト名「server」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
※「server」が複数存在する場合も、以降で編集する「エイリアス」属性は共通となっています。そのため、変更前のホスト名「server」であればどれでも構いません。
- 「グローバル (1/2)」タブに移動します。
- 「エイリアス」属性に変更後のホスト名「nwserver」を記入します。
- OKをクリックし変更を確定します。
- NetWorkerを停止します。
- ホスト名を「server」から「nwserver」に変更します。
※OS 側の作業になります。この中で hosts ファイルについても編集を行う必要があります。
該当サーバのエントリにて nwserver のエイリアスとして server を登録ください。
- NetWorkerを起動します。
- HP-UXの場合
以下のコマンドを実行します。
# /sbin/init.d/networker start
- Linux、Solarisの場合
以下のコマンドを実行します。
# /etc/init.d/networker start
- Windowsの場合
以下のサービスを起動します。
NetWorker Backup and Recover Server
- NetWorker Management Console(NMC)サーバがインストールされている場合のみ、
NMCに変更を反映させます。
- HP-UXの場合
以下のコマンドを実行します。(使用するシェルに合わせて環境変数の設定コマンドを変更してください)
cd /opt/lgtonmc/bin
SHLIB_PATH=/opt/lgtonmc/bin:/opt/lgtonmc/sybasa/lib
export SHLIB_PATH
./gstconfig
/sbin/init.d/gst start
- Linuxの場合
以下のコマンドを実行します。(使用するシェルに合わせて環境変数の設定コマンドを変更してください)
cd /opt/lgtonmc/bin
LD_LIBRARY_PATH=/opt/lgtonmc/bin:/opt/lgtonmc/sybasa/lib
export LD_LIBRARY_PATH
./gstconfig
/etc/init.d/gst start
- Solarisの場合
以下のコマンドを実行します。(使用するシェルに合わせて環境変数の設定コマンドを変更してください)
cd /opt/LGTOnmc/bin
LD_LIBRARY_PATH=/opt/LGTOnmc/bin:/opt/LGTOnmc/sybasa/lib
export LD_LIBRARY_PATH
./gstconfig
/etc/init.d/gst start
- Windowsの場合
- サービス管理画面で「EMC GST Service」を停止します。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
cd (NMCインストールパス)\GST\bin
gstconfig
NMCインストールパスはOSやNetWorkerのバージョンにより異なります。
(例)
C:\Program Files(x86)\Legato\Management
C:\Program Files\EMC NetWorker\Management
- サービス管理画面で「EMC GST Service」を開始します。
ホスト名変更前のバックアップデータを、ホスト名変更後の環境でリストアする場合は、以下のようにリストアコマンドを実行してください。
# recover -c 変更前ホスト名 (その他のオプション)
■ 7.2.1、または7.2.1より前のバージョンの場合
- hosts ファイルの server エントリのエイリアスに新ホスト名「nwserver」を追加します。
- nwadminを起動し[クライアント] > [クライアントの設定] メニューを選びます。
- クライアントフィールドで「server」を選択します。
※複数存在する場合、どれを選択しても構いません。
- エイリアス属性に「nwserver」を追加し、「適用」を押下して更新します。
- NetWorker のデーモンを停止します。
# nsr_shutdown -qa
- hosts ファイルの「server」エントリを「nwserver」に変更します。
(server を hosts ファイルから削除します)
- ホスト名を「server」から「nwserver」に変更し、OSを再起動します。
- nwadminを起動し[クライアント] > [クライアントの設定] メニューを選びます。
- クライアントフィールドで「nwserver」を選択します。
※複数存在する場合、どれを選択しても構いません。
- エイリアス属性から「server」を削除し、「適用」を押下して更新します。
注意: Pool 等の設定で NetWorker サーバ名を設定してある場合は、
上記の手順で作業を行った後、個別に設定の変更を行ってください。
7.2.1、または7.2.1よりも前のバージョンで、NetWorkerサーバのホスト名の変更後にホスト名変更前のデータをリストアする場合は、上記手順の後に以下の設定を行ってください。
- hosts ファイルに「server」エントリを追加します。1.1.1.1 等の存在しないIPでも構いません。
- NetWorker サーバを再起動します。
# nsr_shutdown -qa
# /sbin/init.d/networker start (HP-UXの場合)
# /etc/init.d/networker start (Solarisの場合)
- nwadminを起動し[クライアント] > [クライアントの設定] メニューを選びます。
- 名前 server のクライアントリソースを作成します。グループ属性は未選択とし、他はデフォルトで構いません。
- 実際にリストアを実行する場合には、サーバに変更後ホスト名を、クライアントに変更前ホスト名を指定します。
# recover -s 変更後ホスト名 -c 変更前ホスト名(その他のオプション)