rawバックアップの場合、
リンクを作成することによりバックアップ時のデバイスファイルと異なるデバイスファイルに
リカバリすることが可能です。
■物理ディスク "/dev/rdsk/cxtxdx" の場合
/dev/rdsk/c0t1d0 の raw バックアップを、ディスク /dev/rdsk/c2t0d0 へリカバリする場合は、
以下のように実行してください。
- リンクを作成するために以下のコマンドを実行してください。
mkdir -p /work/dev/rdsk
ln -s /dev/rdsk/c2t0d0 /work/dev/rdsk/c0t1d0
|
- リカバリには2通りの方法があります。下記のいずれかの方法でリカバリを実施してください。
コマンドは1行で入力してください。
- recover コマンドでリカバリする場合
recover -s サーバ名 -c クライアント名 -d /work/dev/rdsk -a /dev/rdsk/c0t1d0 |
バックアップデータのssid(セーブセットID)がわかっている場合は、
以下のコマンドラインでリカバリすることができます。
recover -S ssid -d /work/dev/rdsk/ |
- scanner コマンドでリカバリする場合
scanner -S セーブセットID テープスペシャルファイル -x uasm -rv -m /=/work |
■ LVMの論理ディスク "/dev/vgxx/rlvolxx" の場合
/dev/vg01/rlvol01 の raw バックアップを、/dev/vg02/rlvol02 へリカバリする場合は、
以下のように実行してください。
- リンクを作成するために以下のコマンドを実行してください。
mkdir -p /work/dev/vg01
ln -s /dev/vg02/rlvo2 /work/dev/vg01/rlvol01 |
- リカバリには2通りの方法があります。下記のいずれかの方法でリカバリを実施してください。
コマンドは1行で入力してください。
- recover コマンドでリカバリする場合
recover -s サーバ名 -c クライアント名 -d /work/dev/vg01 -a /dev/vg01/vg01/rlvol01 |
バックアップデータのssid(セーブセットID)がわかっている場合は、
以下のコマンドラインでリカバリすることができます。
recover -S ssid -d /work/dev/vg01/ |
- scanner コマンドでリカバリする場合
scanner -S セーブセットID テープスペシャルファイル -x uasm -rv -m /=/work |
[注意事項]
rawデータのリカバリ時、
バックアップした容量よりもリカバリ先のパーティション(ディスク)が大きければリカバリはできますが、
バックアップした容量しか使用できません(保証していません)。