FTPクライアントからの接続時において以下の動作を行います。FTPサーバにおいてPWDコマンドを許可していない場合に発生します。
[動作概要]
①FTPクライアントからコネクションを接続後、GETもしくはPUTコマンドをExpress5800/CS400hを経由してFTPサーバに対して実行します。
②Express/CS400hは、FTPコマンド(GETもしくはPUT)を実行する前に、PWDコマンドを要求します。
③このコマンドによりカレントのディレクトリ情報を取得し要求されたファイル名とあわせてアクセスログに記録します。
[原因]
FTPサーバにおいては、FTPコマンドのGETもしくはPUT以外のコマンドを許可していない場合があり、その場合において、「受付けできない」の応答をクライアントに返却します。
この応答を受けた場合は、Express5800/CS400hは、FTPクライアントとの通信を中断しエラーとなります。
[対処方法]
・対処方法1
FTPサーバにて、PWDコマンドのアクセスを許可するように変更してください。
・対処方法2
FTPサーバにて、PWDコマンドのアクセスを許可できない場合は、最新のアップデートモジュール「Express5800/CS400h(N8100-1703)Ver9.3-97」以降を適用して下さい。
適用後において、ManagementConsoleのプロキシ > 基本設定 > FTPプロキシの設定において以下の選択が可能になります。
・サーバが独自に実行したPWDコマンドが失敗した際にエラーとして扱わない/扱う
エラーとなる場合は、扱わないに変更してください。
なお、FTPサーバにてPWDコマンドを許可しない場合は、アクセスログにカレントのディレクトリ情報が記録されなくなります。
Express5800/CS400hにおけるFTPプロキシの設定において「サーバが独自に実行したPWDコマンドが失敗した際にエラーとしての処理」を指定できます。
本サーバが独自に実行したPWDコマンドが失敗した際にエラーとして扱わない/扱うを指定します。デフォルトは「扱う」です。